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まだ不透明
2016-12-16 13:18
トランプ次期大統領の発言は結構本質を突いていて面白いです。 彼の政治能力を評価する段階にはありませんが、少なくとも(言いたい放題ではあるものの)偽善的な発言が少ないところは好印象です(^^) フィリピンのドゥテルテ大統領の(かなり強引な)麻薬犯撲滅作戦に対し西側先進国首脳が「裁判を経ない人権蹂躙だ」と言った非難をしていましたが、これに対しトランプ氏は非難をせず同調的な意見すら出していました。私にもこれらの非難が偽善者的な発言に聞こえていました。 フィリピン南部では不完全な国家統治の隙を突いて麻薬取引などの犯罪組織が跋扈し、何十万もの善良な国民が違法な麻薬取引の手先にされ、且つ被害を受けているのです。彼ら麻薬組織こそが悪質な人権侵害と法令を無視する張本人であり、この連中は麻薬取引による利益を求めて海外からも多数流入しています。 ドゥテルテ大統領は自国民の生命と引き換えに金儲けを -
勝ち組国家と負け組国家
2013-08-21 22:12<負け組国家> 最近の国際情勢は混とんとしていますが、その中でも、大きな流れがある程度見えてきました。それを特徴づけるものの一つが、「勝ち組国家」と「負け組国家」です。 数の上でいえば「負け組国家」の方が圧倒的に多いのですが、代表例は中国と韓国でしょう。 拙著「銀座の投資家が「日本は大丈夫」と断言する理由」(PHP研究所)の第4章などでも書いているように、発展途上国から中進国まで発展することは、いくつかの条件さえ整えばそれほど難しくありません。人件費(人間)の安売りをして、少々粗悪でも安い製品を大量に輸出すれば、それなりのレベルまで発展できます。 最近は、日本製の工作機械の水準が驚くほど高まっているので、極端に言えば、それを地面に置いてボタンを押すだけで、工業国の仲間入りをすることができるわけです。 しかし、そのような誰でも製造できる製品は、ウォーレン・バフエットが言うところの「
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