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投資アイデアの創出 その4 アイデアの源泉 量販店
2019-09-20 16:51~ビックカメラを覗いて思ったこと~ アナリストですから、量販店にはよくいきます。 変化を見るためです。 今日いきました。有楽町のビックカメラです。 どの棚がどれだけ広がった。 値段は下がっていないか。 どのメーカーが元気になったか。 セールストークはどう変わったか。 などなど。 売り場を見ても、企業の考えやマーケティングが理解できるということです。■ブランド戦略■ 今回は、もう少し、違う視点で製品を眺めました。 フラットパネル。ちょっと不思議だったのは、松下は、ヴィエラ、ソニーはベガとかいう名前をつけています。 でも、TVのどこを見ても、松下はパナソニック、ソニーはSONYのロゴしかテレビ本体には印字されていません。(ソニーは、大型の液晶やPDPには、WEGAのロゴがあるが、小型液晶にはロゴがない) どうして、ベガとか、ヴィエラとかそういう名前で宣伝しているのでしょうか? ベガやヴィエラと -
シンガポールの街中散策しながら感じたこと
2016-11-10 21:06前回のベトナム、ホーチミンのイオン見学に続いて、シンガポールの街中散策の報告です。 今回は同行の旅行者(母親ですが)の希望で、屋上プールで有名なマリーナベイサンズに宿泊しました。https://jp.marinabaysands.com/ マリーナベイサンズは、ラスベガスで有名なベネチアンなどのカジノ経営をしているラスベガスサンズが展開しているリゾートカジノホテルです。 カジノの経営が中心で、それにホテルやショッピングモール、コンベンションセンター、シアター、レストランなどの総合リゾートとなっています。 今回は、当たり前ですが、ホテルに付随する施設も見てきました。 まずは、ショッピングモール 大きさも巨大で、歩き回れば3~4時間はかかりそうです。 主に世界中の有名ブランドが入っています。 しかし、3日間ほどいましたが、正直お客はまばら。 一番お客が入っているのはフード -
無形資産の評価でプレミアムがつく
2016-07-05 16:01企業には無形の資産があります。その代表的なものはブランドです。名前を聞いただけでその企業がどのような事業を営んでいるか、またどのような優れた製品を販売しているかがわかれば、その会社はブランド力があると言えます。 そうした無形資産への評価が高まれば結果として、株式市場での時価総額の拡大につながることになります。 企業は単に利益を上げるための活動をしているだけの存在ではなく、自社のブランドを世の中や市場に知らしめる活動をしていると言っても良いでしょう。株式市場においては時価総額(発行済み株式数×株価)がランキングされ投資家のベンチマークにもなっています。 いつの間にか日本の株式市場は海外投資家の売買が多数を占めるに至っています。安定志向の日本人にとって株式市場は些か敷居の高い存在であり、それを補 うどころか主体性をもってリードする外国人投資家の選定は利益成長もさることながら結果として長期 -
IPOと企業ブランド構築
2016-07-05 15:58企業が創業されて数年経過して株式を公開しIPOを果たすと社名が、市場や世間一般に知れ渡ります。これこそ企業ブランド構築の初めの一歩になると言えます。 テラスカイ、ジグソー、リンクバル、アクアライン、ロゼッタ、ピクスタ、アークン、ラクスという企業名を聞いてこの会社が何をやっているか皆さんがすぐに答えられれば凄いのですが、それはIPO銘柄に投資しておられるごく一部の方々に限られるのではないでしょうか。 これらは2015年にIPOした銘柄の一部ですが、投資家の大多数に知れ渡る訳ではないですし、当然のごとくIPOしたからすぐに知名度が上がるという ことではないので、同時にPRやIRに努める必要があります。もちろん企業業績を安定的に向上させ、結果として多くの投資家に支持をされブランドを高める ことが最低限必要なことでもあります。 証券会社に勧められて上場した企業が自らのブランド構築の努力を怠る -
バフェットとポーターに学ぶナンバーワン企業戦略 第10回
2016-06-22 18:02産業新潮 http://homepage2.nifty.com/sancho/ 7月号連載記事 ■競争戦略の核心その2 ブランド力 ●ブランドとは何か 「ブランド」という言葉は、日常よく使います。しかし改めて「ブランドって何?」という問いかけをされると、なかなか説明するのが難しいものです。私はブランドの要素を、大きく次の三つに集約します。 1)(一流と評価される)洗練されたカッコよさ 2)自分自身の表現手段 3)内容に関する信頼 ●洗練されたカッコよさ 1)の「洗練されたカッコよさ」は、欧米の一流時計・化粧品・ファッションブランドなどに顕著な要素です。この要素を欠くと、高額な一流ブランド品として販売するのは困難でしょう。 「カッコよさ」を構成するのは、「王室御用達」などの格式、一流デザイナーによるデザイン、数百年にわたる伝統、創業のドラマチックな物語、そのブランドを愛用している人々自 -
ジャパンブランドへの評価の高まりが株高の背景?
2015-04-09 15:30知名度のない企業への評価に比べ知名度のある企業への評価がいつの間にか高まってきていることに最近の株価の動きを見ていると気づくことがあります。 以下は有名ブランド食品企業の株価を昨年末と比べたものですが、安定成長型の食品株にしてはいずれもPERが高まっていることがわかります。 こうしたブランド指向が市場の二極化を意味しているとすれば投資家はこうした潮流に気がつく必要があります。 明治HD(2269)やキッコーマン(2801)、味の素(2802)などの食品株の異常な値上がりが直近の株式指数の上昇につながっている可能性は否定できません。 しかしながら、株式投資の対象は何もこうした企業ばかりではありません。もっと割安な出遅れ低PER銘柄がたくさんあり、投資家の物色を待っているようにも思われます。先駆した食品株に代わって活躍の余地がある銘柄探しに着手されている方も多いと思います。 【参考:有 -
賢人バフェットに学ぶ投資と経営の成功法則 第5回
2014-07-09 18:46=バフェット流の本質(2)仕入れ力= 産業新潮7月号連載記事の冒頭部分です。http://homepage2.nifty.com/sancho/ ■仕入れ力 前回のブランド力以外のもう一つの重要な競争力が、【仕入れ力】です。 注意していただきたいのは決して「営業力」や「販売力」ではなく、「仕入れ力」であるということです。 企業の競争力を語るときには、華やかな営業や販売に目がいきがちですが、地味で目立たない仕入れ力こそ企業の競争力を左右する重要なポイントです。 すでに述べたブランド力を持っていれば、営業力や販売力は大して重要ではありません。それどころか、顧客が「このブランド以外は絶対嫌だ!」というよう な強力な商品であれば営業や販売は必要ありません。消費者自らが商品を探し、在庫のあるところまで足を運んでくれるでしょう。言い換えれば、強力なブラン ドを維持することこそが最高の営業・販売 -
孫子の投資法 投資とは詭道なり その2
2013-07-02 15:45本連載を初めてお読みになる方は<孫子の投資法その1>を先にご覧ください。■投資とは詭道なり その2■ ◎強くとも敵には弱く見せかけ、勇敢でも敵には臆病に見せかける。 『能ある鷹は爪を隠す』『弱い犬ほどよく吠える』ということわざもあります。実力がある人は、何もしなくても周りが自然と評価してくれます。逆に実力が無いからこそ、一生懸命自分をアピールしなければなりません。 能力が高い実力者ほど、周囲の妬みや反感を買いやすいものです。古くはリクルートの江副氏、最近ではホリエモンなど、既存勢力の妬みや反感を買って引きずり落とされた例は数限りありません。ですから、実力ある人は自然と謙虚になっていくものです。 ところが、実力の無い人物や企業は周囲にとって脅威ではありませんから、過剰なくらい自己アピールをしても大丈夫です。既存勢力も、実力の無い人物や企業がのし上がった方が自分たちの競走上有利ですから、
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