-
月面開発事業会社がIPO
2023-03-15 23:43
IPO市場には時に、驚くような企業が出てきますが、直近の話題で驚くのは月面開発事業を行うispace(9348)が4月12日にグロース市場にIPOすることになった点です。 同社は2010年に設立された月への物資輸送をはじめとした月面開発事業を展開するベンチャー企業。既に同社はこの地球のお隣とも言うべき月面着陸に向け準備を進めてきたとのことです。 同社のHP上では3月7日現在で地球から約58万kmの地点にあるHAKUTO―Rミッション1のランダー(着陸船)が地球を周回しているとしています。この日本初、民間主導のランダーでの月面着陸を目指しているのが同社であり、このビッグイベントを前にしたIPOということになります。 先日のH3ロケットの打ち上げ失敗は残念でしたが、人類の夢とも言うべき月面開発、宇宙開発の第1歩となる民間企業となるのが同社となる訳ですから投資家の大きな関心を呼びそうです。 -
IPO市場はテンバガー銘柄の宝庫
2023-03-15 23:42
季節はもう春。寒い冬からいつの間にか春爛漫の季節を迎え、株式市場にも心地よい春風が吹いているように感じられる今日この頃です。 TOPIXが高値更新まであと2%余りとなり、株式相場全体に明るいムードが漂う中で個別銘柄もNISA枠拡大やゆうちょ銀行の売り出しなどで株式投資への関心も高まりつつあるものと推察されます。 コロナ禍が終息に向かいつつある中で人流が復活し、インフレ傾向ながら経済全体にも明るいムードが漂う中で株式相場には黄砂混じりかも知れません春風が吹いているとの感触です。 主力銘柄ではソフトバンクGが頭重い一方で多くのバリュー銘柄が人気化しTOPIXの上昇を裏付けています。 本誌では昨年11月からテレビメディア株に注目して参りましたが在京5局+スカパーJSATのすべてがボトムから上昇して参りました。 このように全体相場が明るい展開となる中で3月のIPO市場には22日のSHINKO( -
IPOのパターン
2022-06-08 14:31
東証市場改革で4月から3つの市場がスタートしました。発足してこれまではやや頭の思い展開が続いてきましたが、本日あたりはようやく明るくなってきたとの印象です。 東証1部からの流れを受けたプライム市場銘柄が現在1837、東証1部、東証2部、JASDAQからの流れを受けたスタンダード市場銘柄は1457、マザーズから鞍替えしたグロース銘柄467銘柄の合計3761銘柄が取引されています。地方単独上場銘柄まで含めると3800ほどの銘柄が上場して皆様の目に触れていることになります。 これら3市場の時価総額合計は本日現在723兆円となっており、これはバブルのピーク時とほぼ肩を並べていますが、なかなかこの水準を大きく抜けない中で新たな成長企業の登場を待っている状況です。1銘柄当たりの時価総額が平均して1900億円余りとなる中で、年間100銘柄前後が新たに株式市場に株式公開を果たし成長を目指そうとしている -
IPO市場動向と株主総会
2022-06-04 00:10
2月から4月に新規上場を果たした企業は24社。昨年がこの時期31社でしたので7社少なくなっています。株式市場の調整ムードが続き需給悪の中なので致し方ありません。 明日は久しぶりに1社IPO銘柄が登場してきます。 有力な投資テーマであるAI関連の独自プラットフォームを展開するトリプルアイズ(5026・G・公開価格880円)が上場してきますが、果たしてどの程度人気化するのか興味津々です。 6月のIPOは13銘柄。トリプルアイズと合わせて14銘柄のIPOとなりますが、昨年の6月は22銘柄でしたので一段と減少することになります。 昨年1年間を振り返ると125銘柄が新規上場を果たしましたが、このペースだと今年は100銘柄を下回るものと推察されます。 何も今、先行きが見通せないIPO銘柄に投資する必要はないだろう。 そうした意見が大勢を占める昨今の相場状況で割安に放置され続けてきた銘柄の活躍の時期 -
2つの直近IPOスタンダード銘柄比較
2022-04-06 13:01
本日より東証市場改革で3つの市場がスタートした。プライム市場、スタンダード市場、グロース市場の3つだ。 ざっくり言うと東証1部の多くがプライムに行き、時価総額が小さい東証1部や東証2部銘柄がプライムに行くほか、マザーズ銘柄の多くがグロース市場に移行した。 もちろん例外は多少あるかも知れませんが、流通時価総額が基準に満たない場合も含めて改善期間もあって概ねこうした形でシフトしたと言って良いだろう。 厳密にはプライムに上場する基準に満たない企業もあるほかスタンダードの基準に満たない流通時価総額の企業もあり、これからの猶予期間に株価は変動しがちになるのかも知れません。 プライム銘柄にも基準の流通時価総額100億円を下回るケースも見られるが、スタンダード銘柄にも流通時価総額10億円を下回っているケースもあり、本日はそうしたスタンダード銘柄の中で直近になってIPOを果たした2銘柄に焦点を当ててお -
直近IPO銘柄研究
2022-03-30 13:34
今年は既に12の銘柄がIPOを果たしている。2月は昨年と同じ7銘柄だったが、3月は既に5銘柄が上場してきた。3月のIPOは昨年の13銘柄に対して3銘柄の上場承認取り消しもあり8銘柄と減少する。 需給悪が続くこの時期に上場できる企業はある意味凄いのかも知れないが、昨年末以降の需給悪の中で短期投資家は敢えてIPO銘柄を投資対象とはしたがらないのがネックでもある。 IPO銘柄の魅力は安い公開価格で手に入れてその何倍にもなろうかという初値で売ることがまず最初の魅力。また初値で投資してその後短期で株価が上昇しリターンを上げることができる好需給を背景にしたセカンダリー投資が2番目の魅力となる。 かつてのソフトバンクやファーストリテイリングなどと同様にIPO後の企業成長を楽しめる可能性のある意気軒高な経営者との出会いが投資家にとっては魅力でもある。 未来のことは誰しもわからないが、企業の成長スタンス -
リスクにあふれるIPO市場
2022-03-10 00:14
昨年は125もの銘柄がめでたく新規上場を果たしました。前年より30銘柄以上も増加しましたので一見すると活気のあるIPO市場との印象がもたれそうですが、内情はそうでもなく既存の市場でリターンを上げにくくなったことから、そのはけ口として放出株(公募+売出株)の少ない銘柄のIPOに物色の矛先が向けられ異常な初値が公開価格の10倍以上ともなるような銘柄も出てきた一方でその後の急落を演じるという乱高下が見られるような状況です。 未来を期待しての成長株の登龍門としてのIPO市場だが、その咎めが生じており、このところは公開価格を下回っての新規上場が日常茶飯事となってきたようです。 企業にとっては念願のIPOが実現したのも束の間。このところの市場の需給悪、宇露戦争、原油高、米金利上昇などが株価形成の重しとなり株価の低迷が見られる事例が相次いでいます。ここに至っては投資家の様子見気分が強まっており、有事 -
時価総額10億円割れ寸前の業績黒字銘柄
2022-02-24 16:06
株下げ政権による相変わらずの異常な調整相場が続いています。 直近のIPO銘柄をチェックしていても、個別の銘柄には驚くような体たらくが見られるようになってきました。 以下、直近になってJASDAQに上場した2銘柄の事例を掲げておきます。1.セイファート(9213・JQ) 上場2月4日 美容業サポート 発行済み株式数132万株 公開価格1120円 初値1030円(▲8%) 安値808円 高値1650円 時価818円 時価総額11.5億円 本日出来高22万株 時価総額10億円=株価757円 2月14日に前12月期決算発表。推定EPS158円から161円で着地したが今期の見通しは128.9円で時価PERは6.3倍となる。今期の経常利益は2.7%減となる点がネガティブな印象となり決算発表後の株価は大きく下落してきた。 そもそもJASDAQ銘柄なので不人気なのはわかるが、ここまで商いを伴って下げる -
始まった令和4年のIPO相場
2022-02-16 12:07
2月3日から始まった今年のIPOは公開初値が公開価格を下回ってスタートするなど波乱の船出となっています。 3日の訪問看護サービスを展開するRecovery(9214・M)が公開価格3060円に対して初値は2640円で14%下落。一旦高値2841円の高値がありましたが、その後も調整の動きとなり先週末の安値は1950円となりました。時価総額は27億円の水準となり、公開価格の時価総額42億円から大きく水準を下げてしまいました。 在宅医療・在宅介護市場の拡大とともに同社のビジネスターゲットである在宅訪問看護市場(2019年5824億円)も拡大見通し。訪問1件当たり単価は8000円前後で安定していますが、毎期訪問件数が増加傾向にある点から同社の業績も所属する看護師の数や拠点数の増加とともに業績の拡大が見込まれます(2023年12月期営業利益3億円を計画)ので株価の短期的な低迷の中ながら今後の見直 -
どんな相場でも株価上昇銘柄は存在する
2022-02-02 23:29
このところの株式相場の調整の中で投資家心理は沈みがちのようだが、今日は少しだけ皆さんに元気を出してもらいたいとポジティブな情報を提供してみたい。 米国での金利が上昇するから米国株中心に株価は下がり日本株にもマイナスの影響が出るなどというネガティブな見方に翻弄されがちだが、そうした理屈をものともしないでポジティブに株式相場に立ち向かう皆さんにこそリターンはもたらされる。 短期的な相場の変動に翻弄されないで、企業の中身を冷静に見ていくことや企業価値、評価を捉えていくスタンスが求められている点にフォーカスしてはどうだろう。 調整局面だからと言って委縮する必要はない。「捨てる神あれば拾う神あり。」 むしろ投資チャンスがやってきたとポジティブに捉えるべきではないだろうか。 とりわけ直近のIPO銘柄の調整は大きいが、かつてのIPO銘柄でも同じ出来事があったと記憶する。 ここからは過去のIPO銘柄に
1 / 8