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記事 14件
  • まことに自己の名において立つ

    2023-05-31 12:20  

     どんなに資本を投入しても、たとえば、楠浦さんのようなテクノプロデューサーはつくれない。※編集部注:楠浦崇央氏 https://www.techno-producer.com/kusuura/ 何億円をつぎ込んでも、絶対につくれない人は存在する。 結局、資本で買えるのは流通しているものだけ。 CEOの年収が10億円で一般の作業員との給与の差があまりにも違うのはおかしいと思う人もいる。逆に安すぎると思う人もいる。 実際には圧倒的に後者が正しいのだが。 残念かもしれませんが、「接点」=影響力の違いです。 人の経済的価値は他者との接点の数に比例する。(経済的価値オンリーです。人間的価値は誰もが無限) CEOは会社のベクトルを時代の風に合わせるし、拡張しようとする。 さらにそのベクトルは伝播していく。接点が多く反応していく。 ベクトルを受け取った人が好循環をつくりまた影響を伝播すしていく。 よい
  • 地上波テレビ局運営会社の投資価値

    2023-02-03 18:37  

     戦後の日本人はテレビで育ってきたと言って過言ではありません。 白黒テレビが出てカラーテレビに移行し日本の高度経済成長とともに発展してきたのがテレビメディアです。 私たちの情報源や娯楽、一家団欒のひと時に欠かせなかったテレビが日本人の生活の一端を担ってきたと言っても良いかと思います。 そうしたテレビに欠かせないのがハードのテレビ受像機であり、ソフトのコンテンツ番組です。 テレビ受像機ではパナソニック、日立、東芝、シャープ、ソニーなどの家電産業の隆盛を牽引しましたし、それを販売する家電販売店も大型化、多店舗化して発展してきました。また番組を制作配信する視聴者から料金を徴収するNHKやスポンサーから広告収入を得ながら運営する民間の地上波テレビ5局も業績拡大を図ってきたということになります。 日本経済の好循環を支えてきたこうしたビジネスの主役が既にテレビ受像機が安価な液晶テレビの登場や海外メー
  • 占部伸一郎さんと考える「人的資本」の高め方-前編

    2021-09-14 14:06  

     今回は、1986年に国内初の独立系経営戦略コンサルティングファームとして設立された「コーポレイトディレクション」のExecutive Consultant、Group Board Memberである占部伸一郎さんをゲストに迎えました。 大学時代に出会い、今では小屋さんのクライアントでもある占部さんはコンサルタントとして、モバイル、インターネット、通信関係、流通小売、不動産業界など、幅広い分野で中期計画の策定、新規事業の立上げ、組織改革などに取り組んできた経験の持ち主です。 そんな占部さんと語るのは、コンサルタントの仕事が作り出す付加価値と人的資本の高め方、そして一個人としての資産運用との向き合い方について。 長い付き合いの二人だからこその本音ベースでの対談になりました。●どうしてコンサルタントは給料が高いのか?小屋:占部さんとは大学時代、4年生の春くらいに外資系コンサルティングフ ァー
  • 「お金」について考える~その2~

    2021-05-22 02:07  

     先日、早稲田大学の鎮目雅人教授に「お金」について色々お話を伺いました。今回は、その2回目です。 鎮目教授は、経済史の先生で、特に貨幣についての研究について昨年本も出版されています。信用貨幣の生成と展開:近世~現代の歴史実証 amazonリンク ⇒ https://amzn.to/3gvQWld【お金そのものは目的足りえない】 そもそも、「お金」そのものは生活をしていくための「手段」であって「目的」にはなりえません。 当たり前の話なのですが、ともすればついつい人は「お金」を目的と考えがちになってしまいます。「○○円稼ぎたい」「○○円の資産を築きたい」と日頃「お金」を目標や目的に考えたりしていないでしょうか? 鎮目さんもゲオルク・フリードリッヒ・クナップ(1842-1926年)の表現として「貨幣とは劇場のクロークでコートを預けるときにもらう引換の札のようなもので、その札によって交換できる預
  • 物の価値を話し合う体験

    2021-05-07 04:52  

     億近読者の皆様こんにちは。 小学生の親御様のために、お金の教育論について寄稿させていただいております遠藤です。 今年のゴールデンウィークも自粛ムードのまま突入しそうですね。私は家庭でできるお金の学びの方法としてお店体験を推奨させていただいております。 子育て世代の方は連休中になかなか出かけるところもないでしょうから、おうちの中でお店体験をやってみたらいかがでしょうか。 過去の寄稿で私は家庭の中でカフェを経営するやり方を提案しました。 コーヒー豆やコーヒーフィルター等の材料を買ってきて実際に家の中でコーヒーを作り、子供が客である親にコーヒーを売るという体験です。 材料を買ってくるフェーズで買い物体験ができますし、材料を売り切ることが大変だという経験もできます。 何よりコーヒーいっぱいでも売り物として出すためにはそれなりに気を使う必要があり仕事の苦労を学ぶことができます。 世の中で働いてい
  • 人間経済科学と賢人たちの教え その9

    2020-12-31 13:04  
    産業新潮http://sangyoshincho.world.coocan.jp/1月号連載記事■その9 人間は金で動くのか?自由・市場・知識●あなたは金で動く人間か? 「あなたは金で動く人間か?」と問われて「はい、そうです。お金さえもらえれば何でもやりますよ!」と答える読者は多くないだろう。一方、私も含めて「お金を嫌いな人間はめったにいない」のも事実である。 シンプルに言えば「お金は好きだが、お金の奴隷にはなりたくない」というのが、ごく普通の人間の感情では無いだろうか? だから、「より金銭的に得をすることだけを考える人間=お金の奴隷」=「合理的経済人」なるものを標準モデルとする近代経済学がまったく役に立たないのも当然かもしれない。 行動経済学の実験などからも、人間の経済行動は、単なる金銭的損得だけでは無く、社会的規範や倫理基準に大きく左右されることが分かってきている。 例えば、行動経済学
  • 後世に残せる投資

    2020-06-26 01:48  
     多少の紆余曲折はあってもこのところ順調な株高が続いています。 コロナ禍で傷つきな術もないように見える企業もあればこれをバネに新たな成長を目ざそうとする企業。大きな社会構造の変化に対応できる企業とそうでない企業の二極化が密かに進展しているように感じるのは筆者だけではないかと思われます。 今を生きる投資家は未来を見据えての投資を心掛けようとします。 日本に上場する3900ものエリートと言うべき企業群への投資は森林や天然資源と同様に未来に役立つことになります。 企業は人が織り成す世界。そこには連綿として続く技術やビジネスが後世の世代に引き継がれ企業価値の創造が図られていきます。 株価はそうした企業価値の評価を背景に変動を続けていきます。 それが時価総額として市場で評価された結果として数値になって表わされます。未来において利益を生み出す力が企業価値でもあり現存する資産が必ずしも根底になるとは限ら
  • トイレットペーパーの買い溜めは貧しい行為

    2020-04-11 16:02  
     億近読者の皆様、こんにちは。 お金の教育特化のFP、遠藤功二と申します。 私は、家庭でできるお子様向けの金融教育の方法について、連載しております。 以前のメルマガで、金融リテラシーマップでは、小学生の時に、必要なもの(ニーズ)と欲しいもの(ウォンツ)を区別する力を身につけることを求めている、と書きました。(参考)知るぽると 金融リテラシーマップhttps://www.shiruporuto.jp/public/document/container/literacy/ 欲しいものに際限なく浪費していると、貧しくなってしまうことは言うまでもありません。 コロナウィルスによる、マスク不足やトイレットペーパー不足(特に関東圏)は正に「欲しいもの」とは何かを問題提起してくれました。■「トイレットペーパーの買い溜めは貧しい行為」 マスクは医療現場で必要とされています。 だから不足が続いていることは理
  • 有料メルマガライブラリから(284)「『いつ買うか。今でしょう』と考えるべき時がやってきた」

    2019-03-30 02:12  
     有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。  自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。  なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=コラム「『いつ買うか。今でしょう』と考えるべき時がやってきた」=  (有料メルマガ第232回・2013/6/18配信号) ※2013年6月現在の内容です。留意してお読み下さい。 【前略】 ― 行き過ぎた悲観から業績が良い企業の株価が直近の高値から20%も30%も株価を下げるなら、安く投資するチャンスが来たと捉えるべき時だと考えています。 ― (中略)  日本株の調整が短期間で終わりすぐ戻すなら、この資金はキャッシュのままで温存することにする。もし日本株の下落が更に大きくなるようなら、この資金は株
  • ”お金2.0”を読んで未来を考える

    2017-12-16 12:57  

     マネーライフプランニングの梶原真由美です。  10月に専門家の時間を売買「Timebank」を運営するメタップスについて書きました。 専門家の時間を売買『Timebank』を運営する メタップスの成長戦略とは?=梶原真由美http://www.mag2.com/p/money/316441 個人の市場価値を測れる時代の到来http://okuchika.net/?eid=7278 メタップスは 「事業を通じて得られるデータ」を軸とした経済圏の構築を「データノミクス」 と定義し、成長戦略としています。  データを軸とした経済圏ってなんでしょうか?  なんとなくわかるような、わからないような・・・。  そんなメタップスの佐藤航陽さんが 「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」(NewsPicks Book) を出版したので、手にとってみました。  http://amzn.to/2BfN