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記事 5件
  • 賃上げと投資家目線

    2023-01-23 11:25  

     最近の話題は「インフレ」と「賃上げ」ですね。 2023年1月10日発表の日本の消費者物価指数は総合で前年比4.0%上昇となりました。「値上げ」が国民の生活を苦しめ始めています。 インフレということもあって、国内では賃上げの圧力が高まっています。 岸田首相は「構造的な賃上げ」を掲げてますし、連合は春闘の定昇相当分を含めた賃上げ5%を方針としています。具体例ではファーストリテイリングは、従業員の賃金を4割アップさせるという発表をし、その日のニュース番組は、その話で持ちきりになりました。 しかし賃上げにはマイナスの側面もあります。 賃上げをすると「人件費」が上がります。人件費は販管費なので、売上がそのまま、もしくは売上総利益がそのままであれば、人件費高騰分、営業利益は減ってしまいます。 株式会社の持ち主は株主です。従業員は、「生活のために賃金をあげろ」というのはもっともですが、株主にも多少気
  • 最低賃金

    2019-06-03 22:00  
     最低賃金引き上げの議論が漸く動き始めました。 このメルマガを通して、もう何年も前から引き上げによる経済効果を書いていましたが、今までは既得権の壁(オールドエコノミーや地方中小企業、後援会)に阻まれ進みませんでした。それが人手不足により、いよいよ「そんなこと言っていられない」状況になりつつあるのでしょう。 安倍首相が幾ら「景気は良くなった」「トリクルダウンだ」と言い続けても、異次元緩和と公共投資以外に成長戦略が無い中ではトリクルダウンどころではありませんし、余程の好景気にでもならなければ僅かなトリクルダウンすら期待できません。 一部の実績ある首相経験者を除いて、大半の為政者は言うことは立派ですが実行が伴いません。特にアホ~ド鳩政権の2010年前後は悪夢でした(苦笑) 先日も日本商工会議所を中心に最低賃金引き上げに反対の意見が出るなど「賃金を上げたら会社が潰れてしまう!」と言う声に阻まれ易い
  • もやし、卵、納豆

    2018-05-26 04:43  

     今日も国内株式は良く下げていますね。昨日から大口の先物業者が売りを仕掛けているそうです。米朝の緊張を理由にして。  色々な銘柄で空売りの状況を調べてみると、好業績で株価が上昇した銘柄に空売りが増えています。国内証券で目立つのは某○村証券。  国内最大手証券が主導して、上がった銘柄から順番に売り崩そうとしているのですから買いから入っている国内投資家は堪りません。NISAやIdecoでローカル投資家のすそ野を広げようとしても、まずは成功体験が必要です。「証券投資は儲かるんだ」と言う経験の積み重ねが重要ですが、最大手が旗を振って売り崩しているようでは一般投資家は損をするばかりですから、すそ野が広がる訳もありません(苦笑)。  さて、表題の3品は安い食材の中でも特に安いと感じる食品です。  もやしや納豆はギリギリまで採算性を落とし生産者は儲かっていません。  安売り用の卵に至っては、ひたすら
  • 適温相場

    2017-12-24 16:09  

     忘年会シーズンですね。あちらこちらの居酒屋などを覗くと、どこも賑わっているように感じます。  が・・・、とある銀座のスナックのオーナーが「客が減った」と嘆いていました。  仕事仲間に連れられて行った、まあ銀座とは感じられないくらいの、山手線のちょいと外側にありそうな庶民的なスナックでしたが(^^)、今年の夏頃からは特に客足が鈍くなっているというお話です。  オーナー氏曰くは、 「昔と違って賑わうのは短い特定のシーズンだけで、ここ数年は昔のように時々は混む・・・と言うことがめっきり減った」 「大企業は景気が良いと聞きはするが、金のある客は7丁目、8丁目の高級クラブに行っちゃうし、中クラス以下はうちのような値段の店すらスルーして、もっと安い居酒屋などへ流れているようだ」 と・・・。  確かに一人当たり単価が7~8,000円ですから安くは無いですが、銀座と考えれば高くはありません。それでも
  • ♪「日本ホワイト化」大作戦!

    2013-12-27 12:26  
    ~従業員は正当な権利を主張しよう。経営者は思い切った賃上げで応えよう!~  忙しさにかまけて、コラムの執筆を1年程度、さぼってしまいました。申し訳ありません。ファンドマネージャ稼業を相変わらず続けております。 今日は、ファンドマネージャという立場から、経営者に対して厳しいことを書きました。 題して、♪「日本ホワイト化」大作戦!です。■囲碁を楽しむ職場 長閑な光景を思い出した。 小さい頃、母に連れられて、役所に行った時のこと。窓口の向こうで、仕事時間中にも関わらず、役所のおじさん(職員たち)が囲碁を打っていた。わたしたち の姿を見ると、ああ、お客さん(住民)が来たかと気づいて、おじさんが囲碁をやめて、窓口の対応をしてくれた。窓口の業務が終わると、再び、碁盤に戻って いった。数十年前のことである。ふと、なぜか、そんな長閑な光景が、懐かしく思い出された。 いま、役所に行って、このような光景を目に