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創業社長の死
2020-07-15 22:43長年アナリスト活動をやっていると様々な出来事に遭遇する。 企業は生き物。時代とともに業績や業態は変化していく。その采配を振るう経営者にも変化が訪れ、引退の時期を迎えることも世の倣い。 その経営者に愛着を持った投資家は長年のつきあいに終止符を打つこともある。アナリストは投資家と企業をつなぐ仲介役とも言える。企業をリードする経営者のパワーを感じて評価することもあるし、人となりに思いを馳せてレポートすることもある。 企業を創業して成長させてきたカリスマ経営者が長年育ててきた企業に別れを告げる時は、その経営者にとっては文字通りの死を意味すると言っても良い。 企業の創業から成長、上場を経て後継者に経営をバトンタッチするまでの歳月はどれほどのものなのか。その思いを察するに涙抜きでは語れない。 そうしたカリスマ創業経営者は私の周りにもいた。 その一人は夢真ホールディングスの創業オーナーだった佐藤会長。 -
新アベノミクス相場
2014-04-15 23:05頑張っている安倍首相の姿をテレビなどで見ると歴代首相のなかでも一番凄いのでないかと思えるほどアグレッシブな活動をしています。 昨年はASEAN10か国歴訪に中東訪問、トルコやポーランドにも足を運んだかと思うと、ソチオリンピックに顔を出し、プーチン大統領との会談、先日は 日米韓のトップ会談が実現し朴大統領と初の顔合わせ。今月はいよいよオバマ大統領の訪日で新たな日米関係の構築を図ることになるでしょう。 TPP問題が、その場で決着することは難しいのかも知れませんが、矢継ぎ早の外交は安倍首相の存在感をますます高めます。今秋にはプーチン大統領の訪日も控え、北方領土問題に何らかの進展がもたらせるのではないかと期待されています。 日本が世界中で果たす役割はますます高まっています。歴代首相のなかで外交面でこれほど活躍している首相はいないのではないでしょうか。安倍首相は行く 先々で日本の食を売り込み、 -
最近投資クラブで検討中の株式 夢真ホールディングス
2014-03-19 16:03久しぶりに投資クラブで検討中の銘柄です。 日本株をやっている読者の方々には楽しみにしていただいているコーナーです。 それでは、いつもの通りこれまで投資クラブで重視している企業選択の4つのポイントを確認してみましょう。 ・売上に対する粗利益率、当期利益率が高い会社 ・財務的に安定している会社 ・ROEが高い会社 ・多額の設備投資が必要でない会社 の4点を投資クラブでは重視しています。 1.売上に対する粗利益率、当期利益率が高い会社 平成25年9月度決算の売上高は125.4億円、売上総利益が34.5億円、当期純利益が13.9億円です。 粗利益率27.5%、当期利益率11.1%となっています。 これは例えば同業のパソナでは粗利益率が18.6%、テンプホールディングスでは15.8%であることを考えると2倍近い粗利益率を確保していることになります。 理由は主に若年層中心の採用なので、同業他
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