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記事 59件
  • 謝罪と賠償

    2020-03-26 01:50  
     何らかの手違いで街中に感染力の強い何かがばら撒かれてしまいそれが瞬く間に世界中に拡がってしまった。その結果、多くの市民が感染し重症化し死に至った。 また感染防止策で経済が停滞し、GDPは落ち込むは企業業績は落ち込むわ、観光業、飲食業、イベント業などが影響受けるわ、株価が暴落するわ、かつてないほどの計り知れないマイナスの影響を受けてしまった。 こうした苦難はまだまだ続く。未知の何かについての対応は進みつつはあるが時間がかかる。科学技術が進歩しAIの時代になったとは言え、この解決策を見出すのも人の経験と一定のプロセスが必要だと言う点から一筋縄にはいかないことは明らかだ。 それでも品不足が伝えられているサージカルマスクや消毒液の増産や短時間で結果がわかる検査キットの開発や他の用途に使っている既存薬の応用など試みる企業が利益を度外視してでも世界中の人々に救いの手を差し伸べようとしている。恐怖感を
  • とことんやさしい燃料電池の本 第2版

    2019-06-06 14:38  
    書評:とことんやさしい燃料電池の本 第2版   森田敬愛 著、 日刊工業新聞社   https://amzn.to/2Xp52sr●地球温暖化騒動という愚行 私は、「地球温暖化騒動」は、ほとんど根拠が無いものと考えている。 もちろん、古代から地球の気温は、何回もの氷河期を挟んで、激しい変動を繰り返しているから、地球の気温が変化しないということでは無い。むしろ、過去の大幅な気候変動に比べれば、現在の地球の気温は、安定的であるということだ。 そもそも、厳しい氷河期が終わり「地球温暖化」が始まったからこそ、1万年ぐらい前から人類は偉大な文明を築き始めた。地球温暖化と「人類が排出する二酸化炭素」の因果関係を明確に示す証拠などなにひとつないということでもある。二酸化炭素は元々地球の大気中に大量に存在し、二酸化炭素のおかげで植物は生育できるのである。 ちなみに、シアノバクテリアが登場して、酸素を大量に
  • 書評:銃・病原菌・鉄(下) 1万3000年にわたる人類史の謎

    2019-05-27 23:24  
     書評:銃・病原菌・鉄(下) 1万3000年にわたる人類史の謎 ジャレド・ダイアモンド 著 草思社 https://amzn.to/2VXpnYr●「愛と思いやりの社会」と「恐怖と暴力で支配される社会」 本書は<銃・病原菌・鉄>を主題とした文明論であるが、人類の「コミュニケーション」について述べた本とも言える。 「銃による殺し合い」、「病原菌による感染」、「鉄という「知識」の伝達」はどれも、人間と人間の間のコミュニケーションによって発生する。 著者は「我々が未開だと思っているアボリジニなど狩猟採取生活をしている人々の方が個体としては優秀だ」と述べている。 筆者も全くその通りだと思う。例えばアボリジニに限らず、ナイジェリアなどでも「弱い乳幼児」はすぐに死亡する。厳しく言えば自然淘汰だ。日本のような先進国ではごく当たり前の「保育器」など提供されない。 また、高齢者も自分で自分の面倒を見ることが
  • 書評:二宮金次郎とは何だったのか

    2019-04-17 10:24  
     書評:二宮金次郎とは何だったのか 臣民の手本から民主主義者へ 小澤祥司 著、西日本出版社 https://amzn.to/2P2DiGQ ●二宮金次郎の虚像 今、二宮といえば、嵐(ジャニーズ)の二宮和也氏をさすのであろうが、二宮金次郎もたぶん日本人なら誰でも知っている有名人である。 ただ、「いったい何をやった人なのか?」ということについて、明確に答えることができる人は少ないのではないだろうか? 二宮金次郎は、江戸時代の後期、相模の国(現在の神奈川県)小田原藩の貧しい農家に生まれた。洪水で田畑を失い没落した家の再興を若くして果たし、その再興手腕を藩の重臣の家の再興でも活用。最後には幕臣にも取り立てられた立志伝中の人物である。 その活躍は、主に現在の栃木県で行われたが、その名声は近隣にも鳴り響いた。 その中でも、静岡県の掛川市は傍流とも言えるが、後の明治期に至るまで、二宮金次郎の始めた<報徳
  • 書評:銃・病原菌・鉄(上)

    2019-03-30 02:17  
     書評:銃・病原菌・鉄(上) 1万3000年にわたる人類史の謎  ジャレット・ダイヤモンド著、草思社  https://amzn.to/2OpVtpu  大航海時代以降、欧米が繁栄し、アジアやアフリカなどの人々を植民地化し蹂躙したのは偶然か?必然か?  本書では、欧米人が現在の世界を支配しているのはタイトルの三つが直接的な原因だと考えているようだが、それは(下)で議論が展開される模様だ。  (上)ではその三つの直接的原因の遠因について議論が展開される。 基本的には  1)人類がどのように余剰生産を生み出し、それを活用したのか?  2)余剰生産を生み出すための、栽培化、家畜化は、世界のそれぞれの地域でどのように発展したのか  3)後年、南米大陸で、自らの肉体を細菌兵器化し、アステカ人をほぼ全滅させたスペイン人をはじめとするヨーロッパ人は、どのように免疫を獲得したのか? に関する議論を展開し
  • 書評:ニュートン2019年4月号統計と確率

    2019-03-22 17:27  
     書評:ニュートン2019年4月号統計と確率   https://amzn.to/2TOVZmM  投資の神様ウォーレン・バフェットは、「投資をするのに高等数学が必要なら、私はいまだに新聞配達をしていただろう」というジョークをとばしている。  実際、私の35年以上におよぶ投資人生(バフェットの半分ほどしかないが・・・)においても、高等数学が必要な場面に遭遇したことが無い。  一時<金融工学>なるものが流行って、ディーラーや経済学者がやたら難解な数式を振り回して暴れたが、投資ではほとんど成功できなかった・・・・ノーベル賞経済学者を集結させたLTCMは、金融業界を揺るがすような破た んをしている。  バフェットが鋭く指摘するのは、「目の前に2メートルの柵があれば、それをよじ登ろうとせずに、周りに30センチの柵が無いか探すべきだ」ということである。私は、同じことを「鼻からうどんを食べる必要は無
  • 書評:サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠

    2019-03-16 12:32  
    書評:サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠  ジリアン・テット著、文芸春秋  https://amzn.to/2Hrzg96●タコツボ・シンドローム  サイロ・エフェクトというのは日本人にとってはいイメージしにくい言葉だと思うので、「負の側面」を強調した「タコツボ・シンドローム」という私の造語に置き換えて話をする。  例えば、村人が50人の村の村長は、なんでもやるし、ありとあらゆる人々と関わる。また村人も、畑仕事と鍛冶屋や機織り業を兼ねるのが普通だから、極端な専門化の弊害である「タコツボ・シンドローム」とは無縁といえよう。  しかし、1000万人以上が暮らす東京や1億人以上の人口を抱える日本を効率よく機能させるには「専門化」が不可欠であることは言うまでも無い。  昼間に畑仕事をして、夕方鍬を担いで戻ってから患者を診察する医師に、心臓のバイパス手術や脳腫瘍摘出手術を依頼したくないし、コン
  • 書評:市民政府論

    2019-02-22 14:35  
    書評:市民政府論    ジョン・ロック 著、光文社古典文庫    https://amzn.to/2Nb25HJ ●法律が無ければ自由は無い  そもそも、政府が国民(臣民)に対して、指示命令を行い服従させることが正しいのか?その根源的な問いかけに対して、330年近くも前(統治論第2編=市民政府論の発刊は1690年)に明確な回答を与えたのが本書である。  本書で定義される自然状態というのは、実のところエデンの園のような楽園では無い。現在で言えば、アフリカのソマリアやナイジェリアのような市民に殺戮が繰り返される無政府状態の地域。あるいは西部開拓時代のアメリカのように無法者が横行し、善良な人々が財産(生命・自由・資産)を脅かされる暗黒時代である。  だからこそ、人々は社会のルールを決め、そのルールに従って国民の財産(生命・自由・資産)を守る統治者の支配に従うことを望んだのである。  誤解されが
  • 書評:炭素文明論 「元素の王者」が歴史を動かす

    2019-02-14 14:54  
    炭素文明論 「元素の王者」が歴史を動かす    佐藤健太郎著、 新潮選書    https://amzn.to/2Il43Xl ●人間も脳も電気仕掛けでは無い  正直申し上げれば、私も亀の甲羅と呼ばれる化学式にはアレルギーがある。また、マスコミで騒がれる新技術は、概ねITかバイオテクノロジーであって、化学研究におけるブレイクスルーでは無い。  しかしバイオテクノロジーの基本は化学反応であり、生物も化学反応によってその生命を維持しているのだ。  よく人間の脳を電気信号で動くコンピュータに例えて、シンギュラリティー(人工知能が人間の脳の能力を超える瞬間)などの議論もなされるが、それは不毛である。  確かに、脳波や心電図などの例をあげるまでも無く、人間の体には電気が流れている。しかし、それらの電気はすべて化学反応によって生み出されるのである。正しくは「生命を維持する化学反応の結果電気が生じる」
  • 書評:ケインズ もっとも偉大な経済学者の激動の生涯

    2019-02-07 02:18  
    書評:ケインズ もっとも偉大な経済学者の激動の生涯    ピーター・クラーク著、中央経済社    https://amzn.to/2GokOy7 ●君子豹変  ケインズが経済学の歴史に偉大な足跡を残したことを否定する人はほとんどいないだろう。しかし、その評価はまるでジェットコースターのようにアップダウンを繰り返してきた。  また、アダム・スミス、フリードリヒ・ハイエク、ミルトン・フリードマン、さらにはカール・マルクスの主張には明確なイメージを持ちやすいが、ケインズの主張は一つの明確なイメージにまとめにくい。それは「君子豹変」という言葉に象徴されるカメレオンぶり(決して否定的意味では無い)のせいであると考える。  彼の有名な言葉に「状況が変わったのになぜ考え方を変えないのか?」というものがある。確かにその通りである。特に社会科学においては、考え方を変えることは「悪」とみなされがちで、同じ主