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為替市場動向~ギリシャに中国、年後半戦はリスクオフから~
2015-07-09 14:57国民投票結果を受けてのギリシャ救済の行方、そして、下げ止まらない中国株の行方への懸念で、リスクオフの動きが続いています。これまで溜めていた問題が噴出した感もあります。 諸々の懸念を反映して、年初の下げから落ち着いて推移していた原油価格が下げ、WTIは57~60ドルの取引レンジから52ドル台へ急落。 為替市場では、資源価格や中国経済に敏感な豪ドルが下落、原油価格の下げは、ノルウエイ・クローネやカナダドルの下げに繋がりました。日本円は、122円台の取引を中心に、リスクオフの動きから上値が重い展開です。 一時楽観もあったギリシャ情勢は、国民投票での緊縮策反対多数を経て、救済は新たな協議に持ち込まれる様相です。 先週末5日に行われたギリシャの国民投票は、債権者の支援計画に対して、投票者の6割以上が反対を表明しました。事前予想が賛否拮抗だったので、結果には驚きでした。 余談ですが、関連ニュ -
為替市場動向~ドル円相場、レンジ脱却なるか?~
2014-04-03 15:54桜の開花と共に、市場温度も上がってきたのでしょうか。新年度はリスク志向度の緩和と共に始まりました。 3月はウクライナ問題、中国の景気減速を主なネガティブ材料にリスク回避行動が広がり、外国為替市場ではドル円相場がボックス圏の下値を試しました。一 方で、後半にかけてボックス圏上値を試す動きのきっかけになった材料の一つが、日本の公的年金運用改革の話でした。もちろん、円安傾向の根底には、日本の 貿易赤字の恒常化や更なる金融緩和期待、また米国の金融政策が量的緩和縮小から利上げも視野に入ってきたということがあると思います。 3月のドル円相場は101円59銭に始まり、高値103.76、安値101.20、31日の終値は103.23でした。3月中の対米ドルの主要通貨パ フォーマンスは、ドル円が下落率トップの-1.39%。スウエーデンクローナ-0.99%、英ポンド-0.50%が続きます。逆に、上昇トップは -
日本は変われるか?
2013-09-13 16:34始めに、先日も読者の方からコメントを頂戴しましたが、色々なご意見やお考えをお聞きすることで勉強になります。注意すべきことは「自分は真面だとか、 標準的な考えだ」などと想い込み易いものですから、自身の反省や考え方の修正にもなりますので、有り難く読ませて頂いています。まずはお礼を申し上げたく 存じます。 これから数か月間が山場と思われるTPP交渉。オリンピック招致や消費税議論の陰に隠れてニュースが少なくなっていると感じますが、日本が重点品目に挙げているもので主だったものは下記の通りです。 牛肉 4,400億円 麦 109億円 コメ 18,000億円 砂糖 839億円 乳製品 6,620億円 昨年の生産額データですが合計で約3兆円になります。TPP交渉ではこれらを中心に主要農水産物を死守すると言っている訳ですが…。 農水省によると、TPPで関税が撤廃されると上記の生産の大半
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