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記事 6件
  • フルッタ×2効果の個別株相場

    2022-09-07 21:57  

     何気なく四季報をめくっていたらフルッタフルッタ(2586)株が目に入った。アマゾンフルーツとして有名なアサイーで有名な企業だが、上場したのは2014年12月。今からおよそ8年前にIPOした企業だ。 IPO前の2015年3月期の業績は売上33.4億円、 経常利益3.49億円の業績を計上。 確か日本では出始めだったアサイーがブームになっていた時期だったかと思われる。 その上場後から業績は一気に悪化し2019年3月期は売上高12.2億円、経常利益は7.79億円の大幅赤字となり、その後も赤字から脱却できていない。2020年には2500株(発行価格19.3万円、4.8億円)の優先株を発行し棄損した自己資本の充実を図りながらコロナ禍を乗り切ろうと懸命。結果としては現在の株価は83円で低迷状態ながら、健康志向の潮流の中で復活に向け頑張っている姿を見ながら投資家が株価を下支えしている。 時価総額は現在
  • 赤字垂れ流し企業をどう見るか

    2020-08-20 13:26  
     コロナ禍で業績の悪化が見られる昨今ですが、大なり小なり多くの企業が基本的に赤字転落を余儀なくされている昨今だが、こうしたことに備えてそうした企業の多くは財務的な対応で一過性の困難を乗り切ろうと考えていますので、上場企業には3年程度の期間を前提にしたコロナ禍への対応力があると言えます。 どれぐらいまでコロナ禍が続くかは企業ごとに想定の仕方に違いがあるのだろうと思いますが、まずは今後1年間のコロナ禍に備える企業が多いものと思われます。 まずは緊急事態宣言発動後の日本の大半の企業のビジネスは止まった訳ですので現在発表されている自粛期間に該当する4-6月決算の内容を踏まえて残り3Qの業績をどのように見るかで株価面にも影響をしてくると考えられます。 市場では想定以上に好業績を収めた企業への評価が高まっている一方で、財務上、脆弱なおよそ100社余りの企業において赤字垂れ流しが続いており、今後の株式相
  • 個性ある役者が演じるテレビCMで有名になった企業

    2019-06-12 16:55  
     「早く言ってよー。」という名ぜりふで密かに話題を集めたテレビCMは私たちの脳裏に焼き付いているのかも知れませんがいかがでしょうか。 そこで登場する個性派俳優の松重豊氏は今、孤独のグルメという番組などでも登場しサラリーマンの典型的なイメージを作っていますが、このテレビCMでは同氏が演じる営業部長風のせりふは日常よくある会社内での状況から出てくる言葉で印象深い。 6月のIPO市場で話題を集めつつあるのが、この独特のTVCMで話題となった19日にマザーズ市場にIPOを予定している名刺管理ソフトのSansan(4443)です。公開価格が4500円に決定したことで上場時の時価総額が1347億円にもなるというから驚きです。 それに見合うだけの収益が果たして出るのかは公開前のデータを見る限りは疑問が残るものの、グローバル指向で日本発世界企業の可能性を秘めるだけにその動向が注目を集めつつあります。 それ
  • ミステリアスな株式相場の話

    2019-04-24 01:33  
     宇宙最大の神秘、ブラックホールが話題になっている。映像でその存在が見えるようになったからだ。ブラックホールの存在は宇宙を語る際に必ず出てくる話だが、余りに途方もない話なので、結論はその向こうには何があるのか?といったことで永遠の謎で片付けられてしまうが、かつてに比べればかなり身近な存在になったと言える。 一方、株式相場にも宇宙の神秘と同様にミステリアスな世界が存在する。 この話をすると私に対し様々な反論が寄せられるのかも知れませんが、まさにミステリーと言って良さそうないくつかの現象を披露しておきたい。1.日経平均は狂った指標 平均と言うと何やら昔、小学校で習った算数程度の知識で十分に理解できるそれこそ単純に(A+B+C+D)/4と言うような式で計算できるものなのだが、225の銘柄で構成されている日経平均という指数は今さら言うまでもないが、日本を代表する民間最大の経済新聞社である日本経済新
  • リスク高い赤字企業への投資

    2019-04-19 16:44  
     黒字企業、立派な企業、納得のいく企業への投資が当たり前とは言いながらそれでは黒字だからと言ってどこまで投資家の期待に応えてくれるのかは分からない。 成長指向の黒字会社に交じって赤字で継続疑義がついている企業も市場には数多く存在している。その中には調べれば大化けの可能性を秘めている企業もある。売り込まれた赤字企業の株に特化した運用だって存在意義はどこかにあるという考え方も成り立つ。 投資家の投資スタンスも千差万別。 安定した配当を株主に行う企業もあれば無配のままほったらかしの企業も存在する。同じ赤字企業でも原因を理解すれば投資家は納得する。 創薬ベンチャー企業が赤字なのは研究開発にお金がかかるから。赤字幅は勝手に大きくなり、更なる資金調達に追われる創薬ベンチャーの姿は日常茶飯事。当り前の世界だというのは投資家にとっては周知の事実。似たような事例は研究開発型の企業や先行投資型の企業にも見出せ
  • 不動産投資の注意点

    2016-09-23 12:06  
     今回は不動産投資の注意点についてのお話をさせていただきます。  不動産会社から収益物件の提案をされたことがある方も多いのではないでしょうか?  ご相談者の中にはお会いした時点で既に不動産投資を行っていてる方もいます。大抵、投資の内容を見させていただくと、年間収支はマイナスになっています。 *ここでの年間収支=家賃収入-(ローン返済金+管理費修繕積立金等)  しかも、不動産会社からの提案シミュレーションの時点で年間収支がマイナスです。つまり、それを購入時点で受け入れて不動産投資をスタートしているという事なのですが、何故、マイナスのキャッシュフローを生む不動産を購入してしまうのでしょうか?  今日はとある相談者(Aさん)の事例を参考に原因を考えてみました。 <Aさんのプロフィール> Aさん:会社員 40歳 ローン借入額:3,700万 金利:2.1%(変動金利) サブリース家賃:144,00