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なかなかできない底値買い
2021-07-27 15:19
株式投資は摩訶不思議な世界である。 株価が上昇している時は買いたくなるのに下げていると買いたいどころか売りたくなる。 そうした投資家心理が最近の株式市場には如実に出ており、全体相場の調整場面継続とともに個別銘柄も調整局面が続いている。日経平均やTOPIXに代表される全体相場が昨年3月のコロナショック時の6,7割上の水準なのに対して個別銘柄には業績は比較的堅調なのに既にコロナショック時の株価に接近中の銘柄もあるほか、上場した後の大幅調整場面を続けている直近IPO銘柄も見出せる。 中には年初に高値をつけた後、良いところなしに調整を続けている銘柄もあり、資金に余裕のある投資家にとっては投資チャンスが生まれている。 とは言え、こうした局面ではなかなか積極的な投資ができにくい。 まず、三角保合いを続けている全体相場の行方が不透明で、テクニカル上において下放れもありうるという見方から個別株において -
今は買いタイミングなのか売りタイミングなのか
2020-05-27 15:09「あの時買ってればなー。」というのは上げ相場に入った時に多くの個人投資家から漏れてくる声です。 私が運営支援している株式同好会でもよくそうした声が聞かれますが、現実には実行に移すのは難しいようです。 それでも中にはあのコロナクラッシュの下落時に思い切って果敢に投資し、既に大きなリターンを上げているという投資家もお見えになるのかも知れません。 それでは現状の戻り相場においてはどのように投資家の皆さんは投資判断を下しておられるのでしょうか。 時間分散投資、銘柄分散投資でリスクを抑える工夫を心掛けておられる多くの株式愛好家の皆さんにとっては期待の中でスタートした年初の段階で3月半ばにかけてのクラッシュへの対応はできなかったのかも知れませんが、かろうじて大きく値下がりする前にリスクオフされてこの下げを待って再度投資したという成功事例もあるのかも知れません。 しかも銘柄によってはボトムから極端な値 -
結果責任(2)
2015-12-11 22:32時代の流れもありますが、リーマンショック辺りからでしょうか「変わったなぁ~」と感じることが増えました。 1.街中でも駅でも人の歩く速度が随分遅くなりました。スマホの影響も大きいのでしょうけど、電車でもダラダラとマイペースで乗降する人が増えました。 2.信号が赤に変わっても無理に交差点を抜けようとする車が増えました。 3.短絡的な理由で交際相手を殺したなどの刹那的な事件や、新手の詐欺が増えています。 身勝手な振る舞いが増えたように感じます。読者の皆さまの日常でも「イラッと」することが増えたのではないでしょうか。テロと言わずとも最近は物騒な輩が多いですから、読者の皆さまには是非気を付けて頂きたいと思っています。 昨年12月に「結果責任」とのタイトルで書きましたが、何についても各個人の結果責任「自己責任」への認識が薄れていると感じる昨今です。 ITの進歩で便利になったのは喜ばしいことですが -
孫子の投資法 敵を知り己を知る その2
2014-03-21 00:33本連載を初めてお読みになる方は<孫子の投資法その1>を先にご覧ください。 http://okuchika.net/?eid=4482 ■一撃必殺:百回戦争をして百回勝利を得るのは最高に優れたことではない■ ◎(何回も投資をするのではなく、出来るだけ少ない投資回数で多くの利益を上げる) <敵国を傷つけずにそのままで降伏させる> この孫子の言葉は、 ★「売買回数は少なければ少ないほど良い」 という、世界一の投資家ウォーレン・バフェットの金言と重なります。 バフェットが<しけモク投資家>とよぶ人々=短期の利ザヤ稼ぎを目的とする人々=デイ・トレーダー達は、売買(戦争)の回数を多くして、たくさん勝つことが良いことだと信じています。 しかし、「勝利」にとって重要なのは量では無く質です。 孫子は常に、不必要な戦争は兵力や国力の無駄使いになるとして、戦争そのものを行なわないよう戒めていますが、それだ -
有料メルマガライブラリから(77)投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか
2013-09-26 11:57有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載いたします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。 ==「投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか」== (有料メルマガ第20回・2009/05/12配信号) 先週の『ワキタ戦についての考察』については短期の時間軸で投資した場合の例でしたが、生涯パートナーの研究で取っている2つの戦術のうち 「高技術力は持っていないけれど、安定的な事業基盤を確立しており、過去の利益ですでにバランス・シートに資産を豊富に蓄積している財務内容が良く、高いインカムゲイン(配当+優待)を継続的にはらってくれる確率の高い企業の株を高利回りのときに買
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