• このエントリーをはてなブックマークに追加

記事 3件
  • 人間経済科学と賢人たちの教え その7

    2020-11-12 22:10  
    産業新潮http://sangyoshincho.world.coocan.jp/11月号連載記事■その7 人間の本質を解き明かした老子と孫子●老子と孫子の人間観 古今東西、人間性の本質を鋭く指摘した賢人たちは多数いる。 例えば私の好きなカエサル(シーザー)の言葉に、「私は他人に意見されて自分の考えをたやすく変える人間ではない。だから、他人も私と同じだと思う」がある。またデカルトの「我思う故に我あり」はあまりにも有名な言葉だ。 しかし、あまたある古今東西の名言・哲学・思想の中でも、私が極めて大事にしているのが「老子」と「孫子」である。どちらも人名と書名の両方に使われる。極めて短い文章の中に人間の本質を凝縮した傑作である。 「老子」は、個人としての人間の本質、「孫子」は人間性の中に含まれる「闘い」にスポットライトをあてている。 ちなみに、これらの賢人と並び称される「孔子」は、権力に服従するこ
  • 呑気な日本、備えをすべき事柄は山積

    2020-03-26 01:51  
     国家100年の大計を示してくれる政治家は日本ではなかなかお目にかかれないが、そろそろ出てきて示してくれないと日本国は消滅してしまう運命になってしまいそうだ。天皇制の下での単一民族国家、日本が世界に様々な貢献してきたことは世界中の人々が認めてくれているが、どういう訳か、隣国からはあまり良く思われていない。 日本に何かといちゃもんをつけてくる某国と某国がアジアでそれなりに繁栄したのも日本国が何らかの支援をした結果と言えるが、決して喜ばれてはいない。悲しい限りである。 日本と言う国は世界最大の経済大国である米国と70年以上も前に戦争し、敗戦したという苦い経験を持つ。敗戦から何とか立ち直り、世界2位の経済大国となった日本の奇跡を知るアジアの各国は日本をお手本にして経済成長を遂げてきた。 日本国の国民は先に豊かさを享受したが、1989年のバブル経済をピークに以来、30年の長きにわたって経済成長はス
  • 財政経済諮問会議の内容

    2014-02-17 13:06  
    先月20日に内閣府において「中長期の経済財政に関する試算」が財政経済諮問会議の中で提出されて議論されています。  私はいつもブログやフェイスブックなどで、こうした財政経済について記述しても、あまり興味関心がないのか、反応が極端に薄くなると言う経験をしておりますが、それでも日本の財政健全化については興味を持ち続け、読者の皆さんにもお伝えしたいと思っております。  なぜ日本の財政に注意を払っているのかと言えば、日本の財政については「危機的状況」と叫ばれながらも何とか維持されているのは、国民負担(要するに税 とか社会保障負担)を将来重くすることが予想されていて、それに対して国民が耐えうるという条件を前提としているのであり、一人一人の国民生活(ライフプ ラン)が大きく変化する要因として重要だと考えているからです。  たまに経済専門家や政治家の中でも 「日本の国債消化はほぼ国内で消化されているので問