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書評:確率とデタラメの世界 偶然の数学はどのように進化したか
2018-04-12 15:58
確率とデタラメの世界 偶然の数学はどのように進化したか デボラ・J・ベネット 著、白揚社 https://amzn.to/2v5j8FG 「杞憂」という言葉があります。 中国古代の杞の人が天が崩れ落ちてきはしないかと心配したという、「列子」天瑞の故事から生まれました。心配する必要のないことをあれこれ心配することを意味しますが、「天が崩れ落ちてくる確率」=世界・人類が滅亡する確率は、実のところ全くゼロではないのです。 ですから、人間は「世界滅亡」と聞くと恐怖を感じ、キリスト教をはじめとする多くの宗教.が「世界の終わりがやってくるから神(実のところ教会の怪しげな人々)のいうことを聞きなさい」というプロパガンダで多くの信者を集めてきました。 しかし、ノストラダムスやマヤの暦を含む「世界滅亡の予想」は、少なくともこれまでのところ100%外れてきました。その中には、教祖の終末予想が当た -
数学を学び直しましょう!
2017-04-19 03:05
みんな、新学期ですね。 新しく何かに取り組むにはよい季節ですよね。 社会人向けの数学学び直し講座をボランティアで行っているのですが、 そのことを少し書いちゃっていい??===科学は嘘の繰り返しの歴史=== そのときどきに、科学は嘘を主張してきました。 物理は、ニュートン力学が正しいと思われていた時期がありましたが、 あれれれれ、実は、間違っていましたね。 量子力学、相対性理論、その後、新しく統一しようと。 ドタバタの歴史なんだよね。 直感では理解できないことを人間が受け入れることは難しいですよね。 数学だって、具体的に構成できない「存在する」という定理を受け入れはじめたのは80年ぐらい前のことにすぎません。。。 とはいえ、科学と数学の決定的な違い!! 新しい事実が発見されて、これまでの理論が覆るということの繰り返し科学であるのに対して、数学は長持ち。===数学の定理は永遠に真理=== -
悟られない善行
2017-04-04 01:48
SNS全盛の時代に関わらず誰にも悟られずに黙々と善行を積み上げている人々がいる。 外部の人々には彼らの行動は見えないから、話題になることも「いいね」とポチすることもできない。 わたしのような輩と対極にあるのが黙々と善行を積み上げる人々だ。 すごいよね。 一般に、世の中は世知辛い。お金がなければ苦労する。 孤立は寂しい。孤独はつらい。 頑張っている自分をアピールしたい。 みんなに認めてもらいたい。 わたしの尊敬する元同僚はKさんというが、かれこれ、10年以上の付き合いになる。 Kさんは、コツコツと善行を積み上げる人であり、しかも、それを他人に悟られないように細心の注意を払う。 それでも、本当にたまにではあるが、Kさんは、他人に善行を悟られてしまうことがある。 そんなとき、Kさんは、決まって、 「まあまあ、そんなくだらない話やめましょう。どうでもいいことですよ」 と -
数学のススメ
2017-03-06 21:02
わたしも、気がつけば、人生下り坂の50歳代になりました。 それでも、いま、とても楽しいことがあります。 それは、数学なんです!!! (数学科に在籍する社会人学生なんです) 多くの趣味の中から、数学を選んだのは、 老後をどう過ごしたいのかなあ??と自問自答した結果なのです。==ご自身の老後を想像しましょ!老後は誰にでも来る=== 老後の自分の想像図。老後、どんな人生をイメージしてますか? 俳句?ゲートボール?囲碁?将棋? これらを満喫する老後も楽しいのでしょう! ステレオタイプすぎないかな?? (とても奥深いのでしょう。が、あまりにもメジャーすぎるのでは?) わたし自身は、こういう「老後」を想像したのです。 ~老後のわたし。一日の過ごし方~ 朝、ゆっくりと起きる。 コーヒーを飲みながら、若手数学者の論文を読んで過ごす。 しばらく格闘。でも、「わからない」と諦める。少し疲れている。 ま、い
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