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私の母校である同志社大学の卒業生が起業した上場企業3社に先週から今週にかけてご縁を頂きプレゼンや個別面談をさせて頂く機会を得ることができました。
1社はSHIFTというコンピュータシステムの不具合を見つけるテスト業務を担う成長企業です。あとの2社はオウチーノという不動産情報サイトの運営会社、商業施設の開発を行う日本商業開発です。
このうちのSHIFT(3697M 代表取締役 丹下大)には本日知人の紹介で訪問させて頂きました。同社の上場は13日。上場日には値がつかず、翌日 に6000円で値がつき、終値は7000円。更にその翌日となる本日は7900円寄り付きから8500円のストップ高。公開価格1300円に対して初値は 4.6倍で値がつき、本日は上場初値から41%の上昇となりました。
丹下社長は現在40歳。10年前の30歳の時にこの会社を立ち上げ創業時は紆余曲折ありましたが、現在のソフトウェアテスティング事業1本で上場にまで至りました。丹下社長は小学6年生の時に会社を起こしたいとの希望をもっていたそうです。
同志社大学の機械工学部出身で1997年の卒業後、就職ができずに京大大学院に進み、そこからアクセンチュアに25歳で就職し5年間仕事してから30歳で独立し、その後設立された現在の企業を大きくしてきたという経緯があります。
既に数社の同業類似企業が上場していますが、その多くは派遣会社のスタイルで社内に人的資源を抱えながら、バーチャルとリアルの融合を率先してやってい く同社のような業態は見当たらずシステム開発を行うSierなどの開発企業に対してシステム上の不具合を見つけるテストアウトソーシングビジネスの先駆的 存在となっています。
現状のクライアント数は300社で、今後更にクライアント数は増加が見込まれます。
テストエンジニアという分野でプログラムテストと非プログラムテストの両方を行っている点が同社の特徴となっています。銀行(日銀、大手都銀など)や ゲーム会社、パッケージソフト会社が主なクライアントで大手開発企業との信頼関係構築が進み、着実な企業規模拡大が見られます。
前8月期の業績は売上高21.5億円、経常利益1.24億円でしたが、今期経常利益は2.65億円を見込んでいます。こうした業績水準に対して既に上場 後において時価総額は234億円となってきました。現状の業績水準からは既に割高な印象が強いのですが、社長の成長意欲は旺盛で、収益向上策をもっている としています。
祝IPOで上場初日こそ値がつきませんでしたが上場3日目にして公募価格1500円の5.6倍の株価がついたことになります。恐るべしIPO銘柄。今後の展開は果たして・・・。
これに対して今期の業績が赤字に転落すると発表したオウチーノ(6084・代表取締役 井端純一)は先週末のストップ安に続いて本日は急落。昨年12月の公募価格3500円を大幅に下回る水準(1749円)となっています。
もう1社の日本商業開発(3252M2・代表取締役 松岡哲也)は業績好調でこのところ株価は堅調。背景は業績の急拡大です。地主ファンドを組成してユニークなビジネス展開を図っています。
このように同じ大学出身者でも明暗が分かれています。株式上場後の人材採用面での優位性を発揮し業績の向上を実現させることができれば上場後いきなり苦境に陥ったオウチーノも復活の芽があります。
SHIFTは成長路線を歩むことへの評価の高まりが感じられますが、落ち着きを取り戻した後の展開がポイントです。
本日はこれら3社に改めてエールをお送りしたいと思います。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
1社はSHIFTというコンピュータシステムの不具合を見つけるテスト業務を担う成長企業です。あとの2社はオウチーノという不動産情報サイトの運営会社、商業施設の開発を行う日本商業開発です。
このうちのSHIFT(3697M 代表取締役 丹下大)には本日知人の紹介で訪問させて頂きました。同社の上場は13日。上場日には値がつかず、翌日 に6000円で値がつき、終値は7000円。更にその翌日となる本日は7900円寄り付きから8500円のストップ高。公開価格1300円に対して初値は 4.6倍で値がつき、本日は上場初値から41%の上昇となりました。
丹下社長は現在40歳。10年前の30歳の時にこの会社を立ち上げ創業時は紆余曲折ありましたが、現在のソフトウェアテスティング事業1本で上場にまで至りました。丹下社長は小学6年生の時に会社を起こしたいとの希望をもっていたそうです。
同志社大学の機械工学部出身で1997年の卒業後、就職ができずに京大大学院に進み、そこからアクセンチュアに25歳で就職し5年間仕事してから30歳で独立し、その後設立された現在の企業を大きくしてきたという経緯があります。
既に数社の同業類似企業が上場していますが、その多くは派遣会社のスタイルで社内に人的資源を抱えながら、バーチャルとリアルの融合を率先してやってい く同社のような業態は見当たらずシステム開発を行うSierなどの開発企業に対してシステム上の不具合を見つけるテストアウトソーシングビジネスの先駆的 存在となっています。
現状のクライアント数は300社で、今後更にクライアント数は増加が見込まれます。
テストエンジニアという分野でプログラムテストと非プログラムテストの両方を行っている点が同社の特徴となっています。銀行(日銀、大手都銀など)や ゲーム会社、パッケージソフト会社が主なクライアントで大手開発企業との信頼関係構築が進み、着実な企業規模拡大が見られます。
前8月期の業績は売上高21.5億円、経常利益1.24億円でしたが、今期経常利益は2.65億円を見込んでいます。こうした業績水準に対して既に上場 後において時価総額は234億円となってきました。現状の業績水準からは既に割高な印象が強いのですが、社長の成長意欲は旺盛で、収益向上策をもっている としています。
祝IPOで上場初日こそ値がつきませんでしたが上場3日目にして公募価格1500円の5.6倍の株価がついたことになります。恐るべしIPO銘柄。今後の展開は果たして・・・。
これに対して今期の業績が赤字に転落すると発表したオウチーノ(6084・代表取締役 井端純一)は先週末のストップ安に続いて本日は急落。昨年12月の公募価格3500円を大幅に下回る水準(1749円)となっています。
もう1社の日本商業開発(3252M2・代表取締役 松岡哲也)は業績好調でこのところ株価は堅調。背景は業績の急拡大です。地主ファンドを組成してユニークなビジネス展開を図っています。
このように同じ大学出身者でも明暗が分かれています。株式上場後の人材採用面での優位性を発揮し業績の向上を実現させることができれば上場後いきなり苦境に陥ったオウチーノも復活の芽があります。
SHIFTは成長路線を歩むことへの評価の高まりが感じられますが、落ち着きを取り戻した後の展開がポイントです。
本日はこれら3社に改めてエールをお送りしたいと思います。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)