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足元の日本市場はポストコロナに目が向いており、次に上昇する銘柄・テーマを模索する展開となっています。
現在の相場環境で最大の好材料は「良い銘柄が安く買えるという事実」です。
今回はそんな中からの銘柄紹介です。
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ロゼッタ(6182) [マザーズ] 『市場シェアが拡大する成長企業』
【事業紹介】
人工知能型機械翻訳のソフト提供し研究・開発や産業企業向け専門に翻訳。
MT事業はAI(人工知能)型の機械翻訳(MT:Machine Translation)の研究開発をする。インターネット上にある膨大な言語のビッグデータの中から分野ごとに、よく使われている言い回しを独自開発したAI(人工知能)を使って統計的に解析処理をして自動翻訳するクラウドサービス。訳語候補と前後の文脈を統計解析で判断することで高い翻訳精度を実現する。特に専門分野における翻訳に有効で、従来型の翻訳ソフトとの大きな違いとなる。また、無料の翻訳サイトに比べるとセキュリティー性が非常に高いのも特徴で、これらを企業のニーズにあわせて提案することでユーザーを増やしている。
GLOZE事業は統計型翻訳支援ツールを活用した人間(翻訳者)による業務受託。人間翻訳から機械翻訳への過渡期的形態である。子会社が手掛ける従来型の翻訳者による翻訳とMT事業の自動翻訳の中間的なビジネスモデルとなる。翻訳を行う工程の中には機械に任せた方が効率的な部分も少なくないことから、翻訳者が翻訳する際にMT事業で開発してきた技術を援用して、従来の翻訳者が行っていた工程を機械的に置き換える比率を増やして効率化していくというサービス。
具体的には、専門用語や言い回しについて、分野別の対訳データベースや過去に行われた翻訳を解析することによって、訳文候補や統計情報を翻訳者に提供する。これにより翻訳品質が標準化され、かつ短期間で納品でき、ユーザーに対して低価格で翻訳を提供することが可能となる。
企業研修事業は企業向けの英語・中国語・多様性研修サービス。人工知能、音声認識技術の高度化等による高度自動翻訳機能を備えたヘッドホンで、日本語と外国語との壁がなくなり、あらゆる国の人とのコミュニケーションが大きく広がる。政府の「イノベーション25」でも2025年実現を目標にヘッドホンひとつであらゆる国の人とコミュニケーションが出来ることを目指す。
2025年にプロ翻訳者に匹敵する翻訳機を完成させるという目標に向け、2017年2月期には開発費を前期に比べて支出ベースで約1億円(償却費ベースで3100万円)ほど増額した。これにより今期の利益の伸びは前期に比べてやや鈍化するが、弊社独自の手法にDeep Neural Networkを組み合わせる試みを行うなど、自動翻訳の技術的ブレークスルーの可能性を模索。
具体的には、今期は顧客企業別のテーラーメイド自動翻訳システム「T-400」(Translation for Onsha Only)のリリースを計画しており、来期以降は2025年に完成を目指しているウエアラブル型自動翻訳機の原形となる翻訳エンジン「T-4PO」(Translation for Private Only)の開発に取り組む。この過程で画像認識AIや音声認識AI、AR(拡張現実)の技術を持つ企業や大学などと連携し、開発のスピードアップにつなげたいとしている。
同社が得意とする医学や化学、法務、IT・通信、金融・財務・経理などの分野の英日翻訳において、精度95%という圧倒的な精度を実現できたのは、翻訳会社として長年に渡り産業翻訳を行い、知見を蓄えてきたからである。
ディープラーニングで翻訳精度を高めていくためには、充分な教師データが必要。2004年の創業以来、長年に渡って産業翻訳の経験を積んできた翻訳者が作る対訳データを教師データとして、分野ごとに用意したサーバで、さらに細分化して、それぞれに特化したディープラーニングを行っている。
翻訳市場は現在2,800億円程度の市場だが、機械翻訳の拡大により将来5,000億円以上の市場になると見方もあり。同社はその中で先行して開発した「T-4OO」を中心にシェアを拡大が期待できると思われる。
主力商品の「T-4OO」のシェア拡大は機械翻訳市場はこれまでに存在しなかった市場を開拓している状態なので、市場規模の数値も同社がどこまで伸びるのかも自社で推測できないとしている。
同社グループの顧客は製薬、化学、製造、IT業界だが製薬業界の比重が高いことには現状で特段リスクに感じていることはないとしているが、他の分野でも精度を高めてシェアを広げてカバーして行くとしている。
無料での自動翻訳が提供されているが他社の参入に関しては精度で差別化して行く模様。
【業績】
4/21のオンラインによる2020年2月期決算説明会では前年比増収増益だった。(売上134.5%、営業利益132.8%、経常利益132.2%)
コロナ禍の影響に関しては3月実績までは影響見られず、むしろ、受注高、翻訳利用量ともに過去最高を更新した。
新規受注のための主なリード獲得手段の一つであるイベント・展示会が全面中止になり、今後新規受注だけには影響がある可能性もある。
また、会社側は4月からの緊急事態宣言でどのような影響が出るかについては今のところ予測不能としている。
2021年2月期連結業績予想に関しては、MT事業が2018年2月期第4四半期より急成長期に入ったことから、経営方針を短期的利益ではなく中長期的成長の最大化に一点集中している。
MT事業の売上成長が落ち着く(目安として対前年比1.5倍)までは、業績予想は固定値として開示しないこととしており、業績予想数値に縛られて費用を加減調整することなく、時々の機に応じて長期成長の目的のみに最も適合する選択に徹するためとしている。
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足元の株価は4/6に1710円の安値を付け、戻り相場が継続している銘柄です。
(あすなろ産業調査部 藤井勝行)
[藤井勝行氏 過去掲載]
相場の本質を知ろう http://okuchika.net/?eid=8755
過去の栄華を振り返り、相場の心得を知る http://okuchika.net/?eid=8829
今年の相場を振り返る http://okuchika.net/?eid=8904
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嵐が過ぎ去るのを待ち、視界良好で船出 http://okuchika.net/?eid=9015
暴力的な売りが過ぎ、いち早く立ち直って来ている http://www.okuchika.net/?eid=9095
[藤井勝行氏プロフィール]
1991年中央大卒業後、山一證券で個人営業を担当。その後国内外の証券会社で機関投資家向けに日本株式セールスを担当、独自のファンダメンタル・チャート分析に定評がある。経済専門新聞や週刊誌、国内外情報ベンダー等に市況コメントを掲載し株式セミナー講師としても活躍。相場の本質を伝えることをモットーとする。
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株式会社あすなろ/関東財務局長(金商)第686号/加入協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
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