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道路上を走る自動車が誕生したのは1769年とされるが、それから250年を経ていよいよ空中を移動するマシンが登場し始めた。
ドローンの登場である。
日本で唯一の上場ドローンメーカーである自律制御システム研究所(略称ACSL)はいよいよ今後の成長を熱く語り始めた。
彼らの中期計画では10年後の売上高1000億円、営業利益100億円に置いている。
筆者としては果たしてこの程度で済むのか、逆にもっと事業規模が拡大しても良さそうだと思うが皆さんはどうお考えでしょうか。
ここではLEVEL1、LEVEL2の目視飛行の時代を経てLEVEL3の遠隔操作、自動化の時間を迎え、さらにはLEVEL4の有人飛行の時代に向かうとのビジョンを描いている。
これは昔の漫画に出てきたエアカーを連想させる。スーパージェッターというアニメに出てくる流星号こそドローンとエアカーを先取りした乗り物と言える。
ドローンは一種のロボットであり、3次元空間移動を飛躍的に効率化させることとなり物流機能の高まりにつながることになる。つまり省人化、無人化によって世の中は大きく変化するというのが彼らの目論見だ。
問題はその制御技術であり、自動化を実現させる自律飛行システムを完璧にできれば市場をリードすることになる。スマホと同様にIoT機器でもあり、そこにはセキュリティが求められる。
中国製のドローンなどセキュリティのリスクが高過ぎて使えない。コロナ時代では遠隔操作を通じて非接触にモノが運べるというニーズが高まるほか、街の治安を守る意味でも彼らが開発中の小型空撮ドローンは必要になるだろう。また工場や発電所などの煙突の点検にもドローンが使われるとの話。
彼らは中型物流用途や閉鎖環境点検用途などを入れた4つの用途特化型のドローン開発に努めようとしている。
サブスクリプションの導入、ASEAN進出、CVC(社内ベンチャーキャピタル)設立でAIやブロックチェーンの技術を取り込んでいこうと計画している。そんな夢を追い求めてIPOした彼らのドローン開発はこれから一層盛り上がってくるだろう。彼らの未来に期待したい。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)