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そのうちきっと良いことあるさ
2022-06-16 23:31
余剰資金で株を買っておられる投資家の皆さんは最近の株式相場をどのように御覧になっているでしょうか。 余剰資金なのでもちろん長期スタンスではありますが、安定した値動きの銘柄か派手な値動きを見せる銘柄かによってもマインドは異なりますが、多くの投資家の皆さんはいくつかの銘柄に分散投資されてお楽しみ頂いているものとは推察しています。 既に調整局面に入って久しいので高値で買って残してただ黙ってみておられる銘柄もあれば、比較的堅調な株価の推移に心うきうきという投資家の皆さんもお見えかと思います。 3800もの銘柄の中から縁あって選定されたいくつかの銘柄の株価を毎日眺めながら過ごしておられる投資家にとっては買った銘柄が低迷してはいるけど、いつになると動き出すのかなどと気楽な気持ちで保有されていれば、良いかと思います。「そう、そのうち動き出すさ。きっとそのうち良いこともあるさ。」と達観して釣り糸を垂れ -
自己株買いがもたらす効果
2022-06-08 14:32
ウクライナへの軍事進攻勃発から3か月余りが経過。紛争の事態打開に向けトルコ大統領の懸命の仲介交渉案に光明を求めようという声も一部に出始めたが、日本では混沌としたウクライナ情勢の報道に一種の慣れが感じられる。 慣れと言えば、原油高、物価高騰に円安報道、こうした状況にも慣れが生じ、株安に慣れてきた投資家が株上げの仕掛けでも始めたのか、過去調整トレンドを続けてきた様々な銘柄が動き始めたとの印象も持てる。 新型コロナ感染も3年目に突入し感染のピークを経て、マスク生活も含めデータ発表にも慣れが生じているように感じられる。 ようやく明るさを取り戻しつつある株式相場。日経平均は2万8000円を目前にするまで戻り、三角保合い局面を脱して再び3万円台乗せの世界に向かおうというのか。金利の上昇局面が続く米国においては株高が終焉したような動きではあるが、日本株は相変わらずの低金利政策の下で復活の芽が出始めた -
有料メルマガライブラリから(429)「株価は常に嘘をつく」
2022-06-04 00:11
有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=コラム「株価は常に嘘をつく」= (有料メルマガ第390回・2016/7/19配信号)※2016年7月現在の内容です。留意してお読み下さい。― 株価はいつも嘘をつく。そう考える理由は、市場のムードに流されたほんの一部の投資家が総発行株式数のうちの微々たる一部の株、出来高の小さい株なら1単元とか数単元の売買で、株価は動いて行ってしまいます。そんな売買で現れた株価で、その企業の本当の価値が決まるわけがないと考えることで、冷静さを保つようにしています ― 株価は市場で売買されることで変わります。毎秒のように -
株価とイベントについて
2022-03-28 16:00
こんにちは、小屋です。 2月24日のロシアのウクライナ侵攻から1か月ほど経ちました。 毎日ニュースで現地から流れる報道は、観ているだけで心が痛む話ばかりです。 ところで、今回の戦争が開始した時点で、お客様の中からも「ロシアがウクライナに進行することがあれば、株価が大きく下がってそこが買いのチャンスですよね?」という質問がありました。 しかし、実際のところNYダウ平均でも 2月23日 33,131 2月24日 33,223 2月25日 34,058と侵攻後はしばらく上昇しましたし、 3月 7日 32,817 3月 8日 32,632と株価が底だったのは戦争開始から2週間後でした。 そして現状は 3月22日 34,807と2月23日の開戦時よりも上昇しています なので、あくまで株価は中長期的な企業の業績を反映していくものであると考えるのが良く、突発的なイベントに対して反応をして -
有料メルマガライブラリから(415)「需給を強く意識し分散投資で守りを強化して荒れる相場へ対応」
2022-02-17 12:34
有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=コラム「需給を強く意識し分散投資で守りを強化して荒れる相場へ対応」= (有料メルマガ第373回・2016/3/22配信号)※2016年3月現在の内容です。留意してお読み下さい。【前略】 『幸運の女神さまは細部に宿る』そう考えて、セコイと感じる思いを封じ込めて、細かい計算をしています。 買値より大きく下落した銘柄を損切りして買い戻したり、とりあえず買い戻しをしないで、手放したままにしてリバウンド力の強い株にシフトを行ってきました。 籠城戦を覚悟したことで、配当利回りの高い銘柄や、配当優待利回りの高い銘 -
ここでの株式の投資視点を考える
2022-02-16 12:06
日経平均やTOPIXの調整とともに個別銘柄、とりわけマザーズ上場の新興市場銘柄の大幅な下落が続いてきた株式相場ですが、徐々に春の足音も聞こえてきます。 米NASDAQ市場のピークアウトはFRBによるインフレ対応の金利の上昇でもたらされたと言えますが、これが日本の株式相場にもマザーズ指数の下落や直近IPO銘柄の波乱となってきたと見られます。日米ともに投資家の心理は共通しており成長期待を背景に評価されてきた銘柄ほど調整ムードに巻き込まれているとも言えそうです。 足下の利益がまだ伴っていないマザーズやその他多くの中小型銘柄にはPER50倍以上や中には100倍以上で評価される銘柄も出てきましたが、そうした銘柄群は今後の利益成長への期待は残るとしても多少の時間がかかる中で、PER5倍以下のバリュー銘柄群にリスクマネーは向かうという潮流が見出せる昨今です。 投資家心理は複雑な面があり、こうした潮流 -
売る投資家買う投資家
2022-02-09 14:42
コロナ禍に加えてコロナ禍や脱炭素化政策による一連の物価高騰を横目にしたインフレ抑制に向けた米国での金利の上昇を背景に株式相場の調整が続いている。 これだけに留まらず、ウクライナ問題や北京オリンピック後の台湾有事の懸念、国内物価の上昇によるスタグフレーション懸念など株式相場を取り巻く客観情勢の悪化はこれまで強気で臨んできた投資家の心理を弱気に傾かせているものと推察される。 日経平均株価やTOPIXなどに代表される全体相場のトレンドは1月後半に暫定的にボトムを打ち反発気味ではあったが、基調は戻り売りが優勢で早くも再び下値模索の動きが見られる。特にマザーズ指数は反発しやすいが頭重くなればすぐに売りが出て反落に至る展開となる。 株価は売りたい投資家と買いたい投資家のせめぎ合いの中で形成される。 相場だけに相手があって成り立つ株の価格には後から理屈がついて語られることが多い。変動する株価を横目に -
成長株を捨てバリュー株につくのは得策か?
2022-02-09 14:41
現在の株式相場はここに来てネガティブな評価がなされる成長株と多くの見向きもされない低PBRバリュー銘柄、更にはコロナ禍で未曽有の高収益を得ている低PER銘柄群などで構成されており、投資家のコアとなる投資対象の変化の中で形成されている。 金融相場から業績相場という市場の掛け声むなしく市場参加者の投資意欲は成長株へのネガティブな評価への変化を受け委縮しがちである。 根源的な企業価値は現在の持てる資産をベースにした評価と未来において生み出す収益を加味した評価とに分かれるが、これには上場企業のような認知度や信頼度が高まった企業においてはプレミアムが付きやすいので本来ならブランド価値などの無形資産も加味した評価がなされても良いことになる。 企業にとっては銀行との関係を断ち無借金経営を貫いているケースも多い一方で、日本の多くの基幹産業のように有利子負債を用いてレバレッジを効かせたダイナミックな経営 -
あなたが投じたお金は誰かに何らかの形で使われている!!
2021-12-28 21:09
株式市場は年末控えで換金売りになす術もなく下落トレンドが続いてきた。 この局面でリスクオフするのが良いかリスクテイクするべきか投資家の悩みは尽きないだろうが、言えることは一つ。 市場での取引はたとえ大きく株価が下落しようと、反対に高くなろうとそうした相場変動とはおかまいなく取引された株価分で市場参加者に役立っている。つまり売りたい投資家は買いたい投資家から得たお金を使って消費や別の投資に使い、経済循環に貢献している。 ここで錯覚しがちなのは皆さんが株式の流通市場に投資されたお金は企業に行くのではないということ。 企業に行くお金は最初に株式を公開(IPO)した時やPO(公募)などで新たなファイナンスが実施された場合のみとなる。ですから株価が上がろうと下がろうと企業の運営にはさほど関係がない。ですから企業経営者は株価に意識が及ばないことになる。 株式市場内での取引で買った投資家には株券(株 -
IPO後に忘れ去られた銘柄(その1)
2021-12-22 15:42
今年1年間で125銘柄もIPO銘柄が出てくるというIPOラッシュ。 特にこの12月は32銘柄が相次ぎ登場。その中でも今週は24銘柄が出てくるのでまさに東証アローズの鐘は休む暇もない状態となる。 本日IPOのAI関連の東大発ベンチャーJDSC(4418)は初値はわずか1円高の1681円でスタートしたが、その後は2018円のストップ高買い気配で終えるなど人気化。 それにしてもせっかく当たった銘柄をたった1円高で売られた方もいらっしゃる訳だから悔しい思いをされているのかも知れません。 本日はこれから始まるIPOラッシュの前哨戦だったのかも知れませんが、このほか在宅訪問薬局サービスのHYUGA PRIMARY CARE(7133)もストップ高となりようやくIPO市場に活気が戻りつつある。 こうした動きは市場関係者の努力の賜物なのかも知れませんが、こうした株価変動によって投資家の関心が高まるとI
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