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有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
==コラム『偶然で稼げた』を『必然で稼げる』に変える努力続けたい==
(有料メルマガ第329回・2015/5/12配信号)
※2015年5月現在の内容です。留意してお読み下さい。
【前略】
株式などのリスク資産に投資する時は「リスクは避けるものではなく管理するものである」ということを知った上で投資を実行することが必要です。
株式投資ばかりではなく、仕事でも、人生でも、常にリスクは存在しています。リスクは避けようとしても避けられるものではありません。どんなに現状でリスクの存在を想定して、リスクにかかわり、リスクをコントロールできていると考えていても、リスクは予想をすり抜けて襲いかかってくるものです。
株式投資においては、投資している企業自体の業績が悪くなる。業績は順調だったのに取引先が倒産して、突然大きな不渡りをくらい、不良債権が発生する。
私は30年の長きにわたり株式投資を続けてきたので、ブラック・マンデーも経験しましたし、アメリカで同時多発テロが起こって、世界中の株式市場が暴落することも経験しました。
サラリーマンを2006年に辞めてからの9年間だけでも、アメリカ発サブプライム問題が世界中に伝播して、アメリカ本国の株式市場より対岸の日本の株式市場の下落率の方が大きくなショックも体験し、東日本大震災で原発事故さえ起きてしまう恐怖のなかでも株式投資を継続しました。このような厳しい危機を何度も経験して、乗り越えてきました。
サラリーマンを早期に辞めて、資産運用だけで生活してく状態、いわゆる専業投資家となってから9年がたちました。投資で生活費を稼ぐようになったわけです。株式投資を続けざるを得ない状況を自分で選択したわけでから、株式投資を止めるわけにはいきません。自分で選んだ道ですから、逃げ出すわけにはいきませんでした。
だからサラリーマン時代よりも厳しくリスクを管理して、株式投資を実践してきました。そのリスク管理の成果は着実に運用成績に結び付いてきています。
専業投資家になってからの9年間の生活費はザックリと計算すれば1年間で500万円。10年間で4500万円くらいかかりました。新車を購入し、自宅の大きな改装や外壁の塗装、1年間に数回行う旅行の費用などを概算すれば、これくらいのお金は使ってきました。さらにサラリーマン時代に完済していなかった自宅の住宅ローンが約2200万円ほど残っていたので、一度に返済しました。
株式市場を大きな危機が襲って、株価が大きく下げた時は運用成績はマイナスになったこともありますが、9年間をトータルして計算すれば、生活などに使った費用はすべて、運用の成果で賄えました。
株式投資を続けていたおかげでアベノミクスの恩恵をフルで満喫できて、サラリーマンを辞めたときと比較して運用資産も2倍以上に増やすこともできています。
臆病すぎるほど慎重に実践してきた株式投資ですが十分すぎるほどの成果を得られていると自分では感じています。無理をして実力以上の株式投資をする必要など、どこにもなかったと、30年の株式投資の経験などから確信をもって言うことができます。
株式投資に限って言えば、偶然(=幸運)で大きく稼げることも良く起こります。しかし自分にとって都合のよい偶然(=幸運)が長い間、常にずっと続くと期待する人は、それほどいないと思います。
株式投資では、たまたま何の努力もしないで投資をしても大儲けできる可能性は人生よりは多いです。しかし利益を上げ続けようと、『儲かった原因や理由』を、頭の中で理詰めで考えて、その方法論でその後の投資を実行しても儲からない(=結果が出ない)ことは多いです。
しかし、失敗しては試行して、失敗しては試行する。この努力は大事です。どうしたら株式投資で安定的に利益を出せるのか、より良い投資手法を必死で考えて工夫しながら、実地で毎日試してみることが唯一、自分の投資能力を育てることにつながるのだと考えています。
そのような、けっこう苦しいけれど、地道な努力を積み重ねていくことで、自分の投資能力が成長して、利益率を高めることができるようになる(=結果が出るようになる)ことが多いです。
株式投資で、上手に利益を稼いでいる投資家には、うまく稼げる原因がちゃんとあります。その仕組みを分析して、自分の経済状況や性格合う形にアレンジした仕組みを構築することで、自分も株式投資でしっかり稼げる投資家に変身できる可能性が高くなります。
いまの投資環境は株式投資で稼ぎやすい投資環境だと判断しています。しかし株価の乱高下も激しいので、一時的に稼げても、すぐにその利益が消えてしまうことも起こります。
投資家から見て、株に投資して儲かるときには、とても単純に考えるとたった2つの別の原因が存在します。投資家から見て、という点に注意しながら以下の文章をじっくりと読んでみてください。
<株に投資して儲かる原因 その1 『偶然で稼げた』>
偶然上がる株に投資出来たときに、投資家は儲かります。
当たり前のことです。私が株に投資して稼げた時のほぼ90%がこの原因で稼げています。
多くの投資家さんが株に投資して儲かった原因も、『偶然上がる株に投資出来たとき』が圧倒的に多いはずです。
<株に投資して儲かる原因 その2 『必然で稼いだ』>
意図的に上がる株に投資したとき。私が投資して儲かったときの約10%がこの原因で株に投資出来た時です。
『偶然上がる株に投資出来た時』のほうが圧倒的に多いです。つまり運が良かった場合です。以前は私が稼げた時の原因は100%、『偶然上がる株に投資出来た時』でした。
だから『運も実力のうち』という言葉があるが、私の場合は自分の著書などでは『運が実力のすべてだ』と書いてきました。
やっと、最近になって『運が実力のすべて』状態から、10%程度ですが『運ではない実力で稼げる部分=意図的に上がる株に投資する』ことが出来るようになってきました。
これは格段の進歩だと、自分では評価しています。なぜなら『意図的に上がる株』に投資出来たということは、同じ理屈で投資すると、その新たに投資した株でも儲けることができる、すなわち利益を上げられる再現性が高くなってくるからです。
私が狙っているのは、その株が上がる理由が理解できていて実際に上げてくれる株に投資をすること、すなわち『意図的に上がる株に投資する』ことで稼ぐ割合を着実に増加させていくことです。
株価が上がる理由は星の数ほどたくさんあります。しかし偶然上がる場合が多いので、再現性は多くはありません。でも株が上がる理由が明確に分かっている場合のほうが投資していて安心できます。
【中略】
勿論、必然的に上がる株に投資出来たとしても、運が味方してくれなければ、大きく稼げないことも、逆に損をしてしまうことも起こり得ます。しかし必然で上げる株に投資して、運が味方してくれた時の利益はとても大きくなることも多いのです。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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