閉じる
閉じる
×
億近読者の皆様こんにちは。
小学生の親御様のために、お金の教育論について寄稿させていただいております遠藤です。
最近、私がおこなっているお金のワークショップでは、「お金の流れ」についてお話していますが、結構ひっかけ問題にひっかかる人が多いという発見があります。
大人向け、子供向けワークショップでは、ワークショップでは最初にこうききます。
「お金を手にいれるためには、お金を■■■必要があります。」
■■■には何が入りますか?
これは、多くのお子さんが「稼ぐ。」と答えられます。
大人の正解率は100%です。
次の質問。
お金を稼いだあと、そのお金はどうしますか?
ここでは、答えが分かれます。大人の方がひっかかって「使う」と答えてしまう傾向があります。でも答えは「貯める」ですね。
収入―貯蓄=支出して良いお金
という式は、基本です。
そして、3つの目の質問。
お金を貯めたあとはどうしますか?
これは、100%の人が「使う」だと答えます。
最後4つ目の質問です。
さらにお金は〇〇○することができます。
〇〇○には何が入りますか?
と聞くと、大人で8割、子供は9割以上の参加者が答えられません。
億近の読者の方々は「え?こんな簡単な問題みんなわかるんじゃないの?」と驚かれると思いますが、答え「増やす」がわからないという方は、非常に多いです。増やすが入れられなくても、何にも恥ずかしくありません。
私のワークショップには、幼稚園年長さんから小学校6年生まで幅広いお子様が来られますが、「増やす」を答えられた子はほんのわずかです。
中には「寄付する」と答える子もいて感心です。
ただ、「寄付する」は「増やす」ができてからでも遅くありません。
自分のことが自分でできてから寄付はしましょう。
テスト勉強も自分のことがしっかりできてから、友達に教えられる立場になれます。
「では、お金の増やし方はどうしたらいいの?」と誰もが思うと思います。
ここでも多くの大人は「金利が付くところに預ける。」と答えます。
それは、正解の1つですが、今の日本の預金金利では、500万円を20年預けても2,000円程度しか増えません。
お金を増やすためには、「買ったものを高く売る。」のが正解です。
何かを仕入れて加工して売っても良いし、株を買って値上がりしてから売っても良いです。このように価値を上げられるものにお金を使うことを投資と言います。
勉強も投資です。教科書代より、子供たちが将来稼ぐお金の方が遥かに大きいです。
お金の増やし方は、本当に日本の教育環境に足りません。
私は今後も投資教育に力を入れていきます。
(遠藤)
[遠藤 功二氏 プロフィール]
日本FP協会認定CFP
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
MBA(経営学修士)
大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。
生き抜く力を育むお金の体験型教室FP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)