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今週(4月5~9日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で85円94銭下落し(率にして0.3%の下落)、2万9768円06銭で取引を終えました。2週ぶりの下落です。
週初の5日(月)は先週末の地合いを引き継ぎ、日経平均株価は3日続伸。前週末比235円高となり、終値ベースで3月18日以来、3万円の大台に乗せました。前週末に発表された米国の3月の雇用統計が市場予想を上回り、米国の景気回復期待が改めて強まりました。
続く6日(火)は、目先の達成感から、利益確定売りが優勢となり、前日比392円安と大幅に反落。7日(水)以降は、小幅な一進一退となりました。
4月下旬から本格化する国内主要企業の3月期決算発表を前にしての模様眺め機運や大阪を中心に蔓延しつつある新型コロナの変異ウイルスへの懸念などが相場のもたつきの主因とみられます。
しかし、週末9日(金)に21年2月期の決算を発表した安川電機(6506)は、22年2月期の連結純利益見通しを前期比67%増の317億円としました。自動車や半導体、電子部品関連の需要回復が寄与する見込みとしています。
今後発表される国内主要企業の連結業績は、加工型製造業(電機・精密、機械、自動車)中心に、外為市場での円安傾向と相まって、改善基調が続くと見込まれます。
それが、日経平均株価で3万円レベルから上抜ける材料になるのではないでしょうか。
(水島寒月)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)