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前回に引き続き、私の参加している投資クラブで新しく検討している銘柄について。
「はせがわ」です。お仏壇のはせがわ~でおなじみの会社です。皆さんも昔CMでご覧になったことがあるでしょう。この会社が近年大変身を遂げつつあるところに着目しました。
それでは、いつもの通りこれまで投資クラブで重視している企業選択の4つのポイントを確認してみましょう。
・売上に対する粗利益率、当期利益率が高い会社
・財務的に安定している会社
・ROEが高い会社
・多額の設備投資が必要でない会社
の4点を投資クラブでは重視しています。
1.売上に対する粗利益率、当期利益率が高い会社
売上は、平成25年3月期で208億円、売上総利益は132億円(63.4%)、当期純利益は9.3億円(4.4%)です。
はせがわでは、最近お仏壇だけではなく、墓石の販売に注力しているようです。お仏壇にしても、墓石にしてもとても粗利が高い商品であることは間違いなさそうです(もともと木と石ですからね)。
その影響もあって、売上総利益率は、とてもメーカー、物販とは思えないほどの利益率の高さを誇ります。
一方で販管費が売上の53.1%を占めており、販管費のコントロールが今後の当期利益率のカギを握りそうです。
近年では販売網の整理や、店舗の整理などを進めているのでこうした取り組みが数字として表れてくると当期利益率も改善してくるのではないかと思います。
2.財務的に安定している企業
自己資本比率は40.2%。4期前では22.9%でしたので近年目立って財務内容を改善してきていることがわかります。
負債勘定の大きなところでは銀行借入が63億円と総資産188億円に対して比較的大きくなってます。これでもここ2年間で60億円程度の銀行借り入れの 圧縮を行っている様子も見られますので、過去に過大であった銀行借り入れを、近年一生懸命返済している様子がわかります。
今後も営業キャッシュフローの中から返済できる銀行借り入れは圧縮していくという財務方針のようです。
3.ROEが高い会社
平成25年8月期のROEは13.94%です。財務的にはレバレッジがかかっていますので、過大な評価はできませんが、ここ5期の実績を見てみると
平成21年3月 2.91%
平成22年3月 6.69%
平成23年3月 6.19%
平成24年3月 11.42%
平成25年3月 13.49%
と2で述べた財務内容を改善しながらROEも改善していくという経過には、とても好感が持てます。
4.多額の設備投資が必要でない会社
現在のところは、営業店舗の整理縮小の関係上、むしろ設備投資というよりも投資回収を図っているフェーズにあります。
財務内容が改善してきた今期以降は、攻めの投資もあるかもしれませんが、現在のところは見当たりません。
そのため、積極的な投資がなくても前期並みの数字を上げることは充分に可能で、いわゆる設備投資に依存しない体質であるといえると思います。
5.株価
現在の株価は728円(10月30日)、予想PER9.9倍、実績PBR1.7倍という水準です。PBR、PERともにそれほど高い水準ではありません。
ここで見てきたとおり、はぜがわは過去数期で大きく好転してきた会社です。しかし市場ではまだそれほどの評価を受けていないように見えます。
一足先にその変化に気づいた人が狙うには良い銘柄であると考えます。
株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一
http://www.mlplanning.co.jp/
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
「はせがわ」です。お仏壇のはせがわ~でおなじみの会社です。皆さんも昔CMでご覧になったことがあるでしょう。この会社が近年大変身を遂げつつあるところに着目しました。
それでは、いつもの通りこれまで投資クラブで重視している企業選択の4つのポイントを確認してみましょう。
・売上に対する粗利益率、当期利益率が高い会社
・財務的に安定している会社
・ROEが高い会社
・多額の設備投資が必要でない会社
の4点を投資クラブでは重視しています。
1.売上に対する粗利益率、当期利益率が高い会社
売上は、平成25年3月期で208億円、売上総利益は132億円(63.4%)、当期純利益は9.3億円(4.4%)です。
はせがわでは、最近お仏壇だけではなく、墓石の販売に注力しているようです。お仏壇にしても、墓石にしてもとても粗利が高い商品であることは間違いなさそうです(もともと木と石ですからね)。
その影響もあって、売上総利益率は、とてもメーカー、物販とは思えないほどの利益率の高さを誇ります。
一方で販管費が売上の53.1%を占めており、販管費のコントロールが今後の当期利益率のカギを握りそうです。
近年では販売網の整理や、店舗の整理などを進めているのでこうした取り組みが数字として表れてくると当期利益率も改善してくるのではないかと思います。
2.財務的に安定している企業
自己資本比率は40.2%。4期前では22.9%でしたので近年目立って財務内容を改善してきていることがわかります。
負債勘定の大きなところでは銀行借入が63億円と総資産188億円に対して比較的大きくなってます。これでもここ2年間で60億円程度の銀行借り入れの 圧縮を行っている様子も見られますので、過去に過大であった銀行借り入れを、近年一生懸命返済している様子がわかります。
今後も営業キャッシュフローの中から返済できる銀行借り入れは圧縮していくという財務方針のようです。
3.ROEが高い会社
平成25年8月期のROEは13.94%です。財務的にはレバレッジがかかっていますので、過大な評価はできませんが、ここ5期の実績を見てみると
平成21年3月 2.91%
平成22年3月 6.69%
平成23年3月 6.19%
平成24年3月 11.42%
平成25年3月 13.49%
と2で述べた財務内容を改善しながらROEも改善していくという経過には、とても好感が持てます。
4.多額の設備投資が必要でない会社
現在のところは、営業店舗の整理縮小の関係上、むしろ設備投資というよりも投資回収を図っているフェーズにあります。
財務内容が改善してきた今期以降は、攻めの投資もあるかもしれませんが、現在のところは見当たりません。
そのため、積極的な投資がなくても前期並みの数字を上げることは充分に可能で、いわゆる設備投資に依存しない体質であるといえると思います。
5.株価
現在の株価は728円(10月30日)、予想PER9.9倍、実績PBR1.7倍という水準です。PBR、PERともにそれほど高い水準ではありません。
ここで見てきたとおり、はぜがわは過去数期で大きく好転してきた会社です。しかし市場ではまだそれほどの評価を受けていないように見えます。
一足先にその変化に気づいた人が狙うには良い銘柄であると考えます。
株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一
http://www.mlplanning.co.jp/
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)