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■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー
※4月5日(金)執筆時点
・山王(3441)2016年12月19日配信
株価560円⇒761円(+36%)
・テノックス(1905)17年2月20日配信
株価815円⇒843円(+3%)
・LCホールディングス(8938)17年4月3日配信
株価894円⇒1158円(+30%)
・特殊電極(3437)17年6月12日配信
株価2922円⇒5080円(+74%)
・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
株価1831円⇒1400円(-24%)
・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
株価1577円⇒1204円(-24%)
・パウダーテック(5695)18年2月19日配信
株価4845円⇒2890円(-40%)
・東京エレクトロンデバイス(2760)18年4月6日配信
株価1970円⇒1876円(-5%)
・アバント(3836)18年6月25日配信
株価945円⇒1531円(+62%)
・神戸天然物化学(6568)18年8月13日配信
株価2718円⇒1532円(-44%)
・丸順(3422)18年9月18日配信
株価826円⇒687円(-17%)
・クロスフォー(7810)18年10月9日配信
株価421円⇒289円(-31%)
※ピックアップ銘柄は買い推奨ではありません。
私の目で面白い、アツイ要素がある!という理由で記事を執筆した企業の経過観察です。
執筆から3年程度は今後も継続ウォッチしていきたいと考えていますので、銘柄は今後さらに増える見込みです。
・山王の鈴木代表の突然の訃報には大変驚きました。心からお悔やみ申し上げます。
・3月期の本決算開示が始まっています。
3月期のピックアップ銘柄の決算発表予定日は次のようになっています。
4月25日 東京エレクトロンデバイス
5月10日 テノックス
5月14日 東北特殊鋼
5月15日 LCホールディングス
5月15日 パウダーテック
5月16日 特殊電極
5月13日 神戸天然物化学
5月10日頃? 丸順
私個人としては東京エレクトロンデバイス、丸順を楽しみにしています。
東京エレクトロンデバイスは前回の記事で書いているので言わずもがな。
丸順は米中貿易摩擦を嫌気してこれまで売られてきました。それでも今期の着地、また来期の予想をどう出してくるのかは非常に興味があります。
今期よりも強気の業績予想が出せるのであれば、相当会社としての地力が上がっていると捉える事が出来ます。
それにしても丸順のIRに対する熱意は並々ならぬものですね!
業積成長とそれに伴う財務改善が進み、市場替えが行われればおのずと株価の位置も立ち位置を変えると期待しています。
◆3月30日に行われたクロスフォーの企業IR報告
私は現在リンクスリサーチで仕事をさせて頂いています。
それに伴いリンクスリサーチのアナリストが訪問取材をした企業のIRのサポートもさせて頂いています。
この億の近道をご覧になっている方のどれだけの方がSNS、例えばツイッターを活用されているのかは分からないですが、ほんとに便利なツールです!
個人投資家が主催している勉強会にはだれでも参加できます。
コネクションなんかも特に必要ありません。
クロスフォーの企業IRはそんな個人で主催しているオフ会の集まりに企業を呼んでIRをしてもらうという企画です。
今回は大阪の『みんなで株トーク』という会で企業IRを行いました。
名古屋と東京ではアイル氏の主催している『キャッシュフローゲーム会』に企業を呼ばせて頂く事が多いです
<ツイッターアカウントの紹介>
・アイル氏(名古屋時々東京)
https://twitter.com/Zaimax3
・スワン氏(大阪)
https://twitter.com/toushika_swan
投資家のリアルでの集まり『オフ会』を企画してくれています。
もしご興味がある方はぜひ参加してみてください。
それでは本題に戻ります。
クロスフォーの企業IRでは土橋代表に登壇して頂き、1時間半の企業説明+1時間半の質疑応答、その数23問にも及びました。
また会場には新製品であるテニスブレスレットと今回の説明資料に初登場したイージークラスプの装着体験ができ、その説明も社長自らが開演時間前と休憩時間にされており参加者の評判もとても良かったです。
説明会の一番の肝はイージークラスプという商品が完成した事
⇒これにより今日までアクセサリーの留め具の定番として使われ続けてきた引き輪とカニカン(ググると画像が出てきてすぐにわかります)の牙城を崩しに行けるという戦略が新しい部分です。
土橋社長が展示会でダンシングストーンを供給している大手得意先に商品を見せたところ非常に前向きな反応を頂けたとのことで、現在このクラスプも大量生産の準備に取り掛かっています。
またテニスチェーン(ラインストーンが隙間なく配列した豪華なデザイン)についても大きな受注が決まったと話されていました。
その受注の規模としては現状3台も入れてるテニスブレス製造機械をフルで回しても数か月は掛かるという量らしいです。
それが来期に載ってくるのかについては「現在精査しています」という回答がありました(笑)が、私個人としてはポジティブに捉えています。
現在、クロスフォーの事業を正しく理解できている投資家の数は多くは無いでしょう。また、時価総額と流動性から機関投資家が買うにはまだまだ規模が小さすぎます。
となると個人投資家しか触れない株でありましょう。
多くの投資家は優待目当ての100株単元の株主であることは有価証券報告書を見ても明らかです。
・相川伸夫が語る注目銘柄 クロスフォー(7810)
http://okuchika.net/?eid=8000
↑の記事は18年10月に執筆した記事です。
クロスフォーはジュエリー製造販売会社ではありません。
ジュエリーに使う『金具製造』の会社という認識がもっともふさわしいです。
国内事業のOEM供給しているダンシングスト―ンの一個当たりの売上の嵩がデカいばっかり(利益は低い)にダンシングスト―ンの製品が国内で売れたとか売れてないがよく話題に上がりますが、実はそんなことはこの会社にとって大したことではありません。
この会社は機械加工によって付加価値のある金具やパーツ、留め具を生産して【世界】に向けて販売するのが事業です。
◆土橋代表の視るビジョン
それは数年後や10年後の姿です。
今期の決算などの近視的なビジョンはむしろあまり気にしておられないように感じます。
これは経営者にとって決して悪いことでは無いと思います。
ましてやクロスフォーは土橋代表がバブルの時代に紛争地域を自分の足で歩き宝石を目利きして日本に持ち帰っていた宝石商が祖業になっています。
それからもずっと土橋代表がクロスフォーカットも特許を世界中で取得しているダンシングスト―ンも開発してきました。
今回のイージークラスプも社長が土日も正月も図面を引いては加工職人とやり取りして開発し、特許出願申請中の渾身の新製品です。
土橋代表は今も各国の展示会で陣頭に立って営業をしています。
また、販路をさらに広げてトルコのイスタンブールであったり中東、アフリカにも進出して商談を進めています。
世界の現場で起きていることは私にはこれっぽっちも分かりません。
しかし、土橋代表は長年の商談実績を持ち、世界中の大手卸業者にダンシングスト―ンを年間数百万個も販売しています。
この販路が非常に大きな競合優位性であると前回の記事でも書かせて頂きましたが、新製品であるテニスチェーンやイージークラスプが今後どうなるのか?
ダンシングストーンは世の中には全く存在していない商品でした。
0⇒1の製品の価値を伝えるのは大変難しいものです。
しかし、テニスチェーンとイージークラスプは今ある製品をそのままリプレイス(置き換え)するだけの製品であることからその速度はダンシングスト―ンの時よりも速いと思います。
すでに世界の大手卸業者の口座をクロスフォーは持っているわけですし(笑)
価格と安定供給と製品の質をクリアできるかどうか?が今後のポイントになるでしょう。
土橋代表はこれについて十分に可能であると考えワクワクしながらこれに挑戦しています。
失礼な物言いになるかもしれませんが、土橋代表は不器用な人です。
ヒットやバントを狙うのではなく、全力のフルスイングをする人です。
小技を使えれば上手く立ち回れるかもしれない局面もあるかもしれませんが、私は今のまま全力フルスイングでホームランを狙い続けてほしいと思っています。
クロスフォーの株価は上場してからずっと右肩下がりです。
業積も芳しくなく、上場ゴールを取り締まれとの強い批判も時には浴びます。
そんな中、社長はしっかりと未来を見据えて次の事業の柱を伸ばす動きを一歩一歩着実に進めています。
数字にも何にも表れていないときが投資妙味が高い時であり、同時に投資判断が極めて難しい時であるのも言うまでもありません。
私はテニスの製造機械を現認し、本社で働く社員を現認し、製品を現認し、市場の小売店にある製品と価格を確かめ、テニスチェーンについてひたすらにネットで検索しました。
結論として最低短くても2021年7月期の本決算までは大いに期待してフォローするつもりです。
結果は空振りなのかもしれません。
それでもこの企業は応援するに足りる価値があると私には感じられました。
株価はどうなるかは分かりません。
しかし、この会社がもしかすると世界中のアクセサリーの留め具・金具に革命を起こすかもしれないことは分かりました。
己の信じたビジョンに賭ける。これが株式投資の醍醐味であり、投資家の本懐です!
それではまた。
『全力全開全力前進!!!』
(相川伸夫)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)