• このエントリーをはてなブックマークに追加
報酬制と定額制
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

報酬制と定額制

2021-04-16 13:56


     億近読者の皆様こんにちは。

     小学生の親御様のために、お金の教育論について寄稿させていただいております遠藤です。


     お小遣いのあげ方には定額制と報酬制があります。

     定額制は、月に1,000円などと決めてお小遣いをあげる方法です。
     報酬制は、家のお手伝いをしてお小遣いをあげる方法です。

     お金の専門家でも、どっち派か分かれます。

     定額制の理論は
    「家の仕事は家族でするものだからお金は渡さない」
    というものです。

     報酬制の方の理論は
    「お金を稼ぐ大変さを知るべきだ。お小遣いが欲しいなら家の仕事を手伝いなさい。」
    といった感じです。

     これは、どちらが正しいというものではありません。伸ばせる力が違うし、お子様の現状によっても適切なルールは異なります。


     例えば、定額制で「月1,000円」と決めたら予算内で工夫する力が身につきます。家の仕事は、最近共働きでママパパ両方忙しいわけですから、お金なんてもらわなくても、家の仕事を手伝いなさいよ、と私も思います。

     一方、「お金の大事さ」を教えるなら報酬制の方が効果があるでしょう。
     何しろ家の仕事をしなければ、無一文となってしまいアイスも漫画も買えないので、人生つまらないわけです。「働かないと何も買えないんだ」ということを子供ながらに体験することができます。


     ところがなかなかうまくいかないこともあります。
     定額制は、「家の仕事は家族みんなでやるもんだ。」と親が思っていても、全然期待に答えてくれないかもしれません。

     報酬制でお金の大切さがわかるかと思いきや「がんばれば稼げるからじゃんじゃん使っちゃおう」という悪い意味で前向きになってしまう可能性もあります。


     ではどうしたら良いのか、ということですがそれは親御様が何を子供に伝えたいのか、何がその子には必要なのか、ということで変わってきます。

     「助け合い」を教えたいなら、みんなでバーベキューでも行ってみんなで準備をして、みんなで片付けをしたら、チームワークや思いやりを学ぶでしょう。
     大掃除をみんなでするのも良いです。

     「予算管理」を教えたいなら、例えば回転寿司に行った時に、「700円以内で収まるように自分でネタを選びなさい」というようなことをするだけでも、好き放題に注文するよりは勉強になるでしょう。もしかしたら550円でお腹いっぱいになって、回転寿司の営業努力に感動するかもしれません。お店に興味を持つのは1つの社会勉強です。


     ちなみに我が家では、私がお金の管理に非常に甘かった過去の教訓と、事業者としてお金の大切さを身にしみて理解した経験から、子供にはお金の大切さをよく理解して欲しいと思い、報酬制にしています。
     そして、報酬が発生しない「助け合い」「チームワーク」の大切さはお金と関係ない機会で伝えています。


     言葉で伝えてすぐに理解してくれるほど教育は楽ではありません。
     一進一退を繰り返していくしかありません。


    (遠藤)


    [遠藤 功二氏 プロフィール]

     日本FP協会認定CFP
     1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
     MBA(経営学修士)

    大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
    証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
    自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。

    生き抜く力を育むお金の体験型教室FP君
    web:https://fpkun.com
    メッセージ:koji.endo@fpkun.com


    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
    コメントを書く
    コメントをするには、
    ログインして下さい。