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記事 78件
  • 23歳から月5万円

    2023-05-02 10:57  

     「毎月5万円、30年間積み立てなさい」 私の子供が大学を卒業して、独り立ちするときには、こんなことを告げておきたいです。 億近読者のみなさんこんにちは。金融教育の専門家遠藤です。 今日は新NISAで億を作る方法のお話です。 新NISAでは、合計1800万円まで非課税枠が付与されます。 1,800万円枠を毎月積み立てで消化するためには月に5万円、30年間の投資が必要です。別の言い方をすれば、黙って5万円を30年間積み立てれば、1,800万円の投資が完了するということです。 23歳の青年の30年後というと53歳の中年です。子育てもひと段落しているころでしょうか。 新入社員から中年まで、ひたすら月5万円を積み立てると1,800万円枠を使い切れます。毎月積み立てながら、年5%の運用ができていると、1,800万円は4,161万円になります。 退職金とは別にこれだけのまとまった資産が準備できます。
  • 顧客の立場に立ったアドバイザー

    2023-04-11 11:16  

     昨年2022年12月9日に金融庁の市場制度ワーキンググループで「顧客本位タスクフォース」の中間報告が行われました。https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20221209.html この報告書の中で「顧客の立場に立ったアドバイザー」という項目があります。『方策の一つとして、一定の中立性を有するアドバイザーの見える化に取り組むことが考えられる。具体的には、諸外国では、アドバイザーが提供できる商品・サービスの範囲や、顧客からのみ報酬を得ているかどうか等に着目している点を踏まえ、我が国においても、(i)アドバイザーが金融商品の販売を行う金融事業を兼業しておらず、家計の全体最適とポートフォリオの最適化の観点から、幅広い金融商品を対象としたアドバイスが可能かどうか、(ii)金融商品の組成・販売会社からの手数料等を受け取らず、報酬は顧客からのみ得
  • M&A後の資産運用

    2023-02-27 14:19  

     昨年から何件か、M&Aで事業を売却した後の資産運用の相談をいただきました。 その中には、事業承継の中で次世代の経営者に継ぐのではなく、他社に売却した事例また他には、事業を一度売却し、その後にまた自分の新しいビジネスを立ち上げる為に他社に売却した事例があります。 前者では、退職金の受け取り方、積み立ててきた小規模企業共済の共済金の受け取り方法売却資金の運用方法などがテーマになりました。 退職金所得は、所得税としては非常に優遇されている所得になりますので、なるべく有効に利用したいところです。 小規模企業共済の共済金もできれば退職所得として受け取りたいので、今回は共済金の積み立てを別法人の役員として継続し、最初の会社で退職金を受け取ってから5年以上たって、小規模共済の受け取りを行い再度退職金税制を利用できるという手段を検討しました。 また、M&Aの売却資金も個人から別法人に貸し付けをして、そ
  • ChatGPTのある世界

    2023-02-01 10:33  

     昨年11月に公開されたChatGPTと呼ばれるAIチャットが話題になっています。 https://openai.com/blog/chatgpt/ AIが、テキストベースであればどんなものでも回答してくれるという事で現在では大学生のレポートや宿題などで、あっという間に重宝されているようです。 僕はエンジニアではないですが、コードやソースを入れても、色々回答してくれるそうです。 例えば「仏教の教義について」と入れると『仏教は、インドの出身者であるシakyamuni(通称バuddha)によって約26世紀前に創立された宗教です。仏教の教義は、苦難からの解放を目指し、苦難を克服するためには、「正見」「正思考」「正行」を通じて「苦難の無限ループ」から脱却することが必要だとされています。また、仏教には、究明真理を目指す「究明仏教」と、実践を重視する「実践仏教」があります。』と回答されます。「株式投
  • 2022年を振り返って

    2022-12-26 22:41  
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     早いもので、2022年も私の最後のメルマガとなりました。
     
     
     ここで、2022年のマーケットを振り返っておきます。
     執筆時点でわかる範囲の数字になってます。
     
     
    [NYダウ]
     2022年 1月 3日 初値36,321ドル
     2022年12月20日 終値32,757ドル
      年初来 ▲3,564米ドル(▲9.8%)
     
     
    [日経平均]
     2022年 1月 4日 初値29,098円
     2022年12月21日 終値26,387円
      年初来 ▲2,711円(▲9.8%)
     
     
    [ドル/円]
     2022年 1月 3日 初値 114.38円
     2022年12月21日    132.04円
      年初来 17.66円(15.4%ドル高円安)
     
     
     米国の株式も日本の株式も10%程度の下落。
     
  • 「結果ありき」の議事運営

    2022-12-12 12:35  

     2022年も師走に入り、慌ただしさも増していますが、いかがお過ごしでしょうか? 株式運用に関わる世界に身を置く人間として、いま気になっているのはNISAを中心とした来年度の税制改正の議論です。 マスコミなどの報道では、NISAの期間無期限化など、望ましい方向性での改正の議論がなされていますが、まだ税制大綱が発表されたわけではありませんので、まだまだ不透明な部分が多く、制度に関する話は、もう少し先にしておきましょう。 むしろ、私が気になっているのは、その税制や金融制度に関わる問題を議論している金融庁が開催している各種会議体の問題です。 私の周りには、金融庁が開催する会議体に参加している方々がちらほらいらっしゃるのですが、最近その方々から聞くコメントが「議論の内容をきちんと踏まえて政策に活かされている気がしない」「初めから結論がありきで、その恰好づくりとして会議が運営されている気がする」「
  • DIE WITH ZERO(ゼロで死ね)の実践

    2022-11-11 19:40  

     こんにちは、小屋です。 2年ほど前に、流行った本で「DIE WITH ZERO」という本があります。 amazonリンク ⇒ https://amzn.to/3NUKliX これは、人が一生の人生やライフプランを考えるうえで多くの人が、死ぬまでにお金を残して死んでいきますが、その前に自分の人生をより豊かにするために、しっかりとお金を使ったり思い出を作ったり、経験をしたりすることが大切だという事が書かれた本で日本でも人気があった本でした。 本の中では・思い出の配当 若いころにいい体験や経験をした人は、それが良い「思い出」になり、その後の人生ではその思い出の配当が毎年得られる(若いころにはお金を使ってでも良い体験や経験をした方が、豊かに生きられる)・子供達への貢献 日本でもよく見られるが、相続時に資産を承継しても、承継する側ももう60代、70代になっていてそれほど承継した資産を上手く使える
  • 米国でのアドバイスの進化

    2022-10-29 12:08  

     こんにちは、小屋です。 10月27日(木)に、小屋が親しくしているAnnさんという米国のアドバイザーに東京でセミナーをやってもらう予定になっています。 そこで、当日のセミナー内容の資料を事前にもらいながら確認をしている中で、興味深い資料がありました 「The Advice value Stack」という名前で、「アドバイスの価値の積み重ね」という意味合いだと思います。
     図は山のような形になっていて、一番下から1)お金の管理(お金の管理者を選ぶ、アセットアロケーション、証券の選択、収入、保険、税金、借入、キャッシュフロー)次に2)ゴールへの到達(友人、同僚、健康、リタイアメント、相続、寄付)次に3)精神的な豊かさ(愛する人を気遣う事、コントロールされていること、より多くの自分の時間を持つ、不安からの解放)最後に4)満たされた状態(人生の意味を達成する、遺産をのこす)という順番で、アドバ
  • 中小企業オーナー経営者の役員報酬の考え方

    2022-10-18 23:15  

     こんにちは、マネーライフプランニングの小屋です。 日頃、中小企業のオーナー経営者さんの「お金」の相談を受けていると、よくある悩みというのが見えてきます。 今日は特に相談の多い役員報酬の設定について取り上げたいと思います。●役員報酬の設定について オーナー経営者である方々は、ご自身の役員報酬を自分で決めてもちろん構わないわけですが、「いくらに設定するのが妥当なのか?」という事について悩んでいます。 多くの方は、顧問の税理士さんに相談したりするのだと思いますが、税理士も経営者のプライベート(家庭)でのお金の支出や管理などには触れていないために、適切な家計の収入というものについてはあまりアドバイスができません。 FPである、私から見ると役員報酬は・家計の支出をカバーできるような設定である・個人に資産を残すのと法人に資産を残すのがどちらが良いか考える・経営スタイルという3点から検討とアドバイス
  • アドバイザーが中立な立場に立つことの難しさ

    2022-10-06 11:43  

     株式会社マネーライフプランニングでは、「投資助言業」という財務局登録をして金融機関とは距離を置いた、独立したアドバイス会社としての経営をしています。 ここで言うところの「独立」とは、金融機関とのしがらみ(販売や手数料)などが全くないために特に忖度や配慮や偏りをなくし、顧客にとって最善と考えられるアドバイスを実現しやすい環境であることを意味します。 改めて、このような事について触れるのは、最近2つのことで「独立」したアドバイスが求められていると実感したからです。 1つ目は、日経新聞社との新しい取り組み。 8月末から実験的に、日経新聞社の読者層、日経IDの保有者層に対して、FPアドバイスを提供するという取り組みを実験的に始めています。 その取り組みの中で、多くの相談者の方から 「このような独立したアドバイスを欲しいと思っていたんだけど、なかなかそのような人が見つからなくて、今回の日経の案内