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記事 23件
  • 地方重視の施策で注目される銘柄

    2014-08-12 14:56  
    あなたのふるさとはどこですか。東京やその周辺に在住する多くの日本人はおそらくふるさとをお持ちなのかと思います。  日本という国は東京一極集中の状態であり、ふるさと(地方)あっての日本ではあってもつい忘れてしまいがちです。とは言え、お盆にはふるさとに帰り、ご先祖様の墓参りをする方も多いかと思います。  東京ばかりが豊かになって地方が疲弊していては日本の存続は危ぶまれます。いつの間にか日本人がいなくなって外国人ばかりの地方が増えてこないとも限りません。果たしてそれで良いのでしょうか。  ふるさと寄付金制度が注目されています。  年収の多い方は複数のふるさとに寄付をして税金を控除してもらうことができます。私のある知人も、年収が多く、100もの地方都市に寄付をしてその見返りとして地方の産物を得ているとの話です。  都会に住む方が都会にお金を落とすだけではなく地方にお金を落とすことで地方の財政が豊か
  • まったく動きがないか低迷状態にある銘柄の研究

    2014-07-08 21:28  
    1.再生医療のメディビックG(2369)  筆頭株主の売り物が続くメディビックグループ(2369)の株価は310円前後での推移が続いています。500万株所有していた筆頭株主が市場の内外で 売却しているためなかなか上にいかない展開ですが過去の値動きを見ていますとその月の前月の安値から20から30%程度の上昇は毎月続いていますので7月 も350円から380円程度までの値動きが期待されます。  6月の安値297円から30%上がれば386円。一般的には350円から360円程度がターゲットとなるかと見られます。  筆頭株主の持ち株比率は既に5%以下になっており、公表されなくなりましたが、恐らくかなりの株数が市場の内外で売却されていると見られます。  問題は新たな投資家のスタンスです。  短期の売買ではなく中長期スタンスで投資家が買っていないと、またすぐに短期の売りが出てきて頭が重くなる可能性がありま
  • 企業の先行投資とビジネス

    2014-06-03 17:51  
    資本主義経済下の企業は利益を増やそうとあの手この手でビジネスを展開します。ただ、利益至上主義は時に巨大事故を引き起こしたりして大きなロスを生じ、批判にさらされることもあります。  物やサービスを求めて不特定多数のユーザーや消費者が市場に群がります。そうした市場で活躍するプレーヤーの多くが株式市場に上場を果たして、投資家から資金を集め、利益を追求します。  個人と同様に企業には歴史があり、社歴を重ねる中で利益を内部蓄積していきます。内部蓄積された資金や資産は株主のものですが、利益の増加に寄与しない遊休資金や遊休資産を抱えたままの企業は、ROEを高める努力や利益を生むための適切な投資を行う必要があります。  企業が儲けるには既存事業の拡大と新規事業への投資、M&A投資、その他金融資産への投資などが考えられます。モノへの投資もあればヒトへの投資などがあり、それらを新たな経営資源に入れながら、利益
  • ウェディング関連株評価

    2014-04-30 20:34  
    日本文化には様々なものがあります。冠婚葬祭もその一つ。冠婚葬祭に関わる企業は文化的な要素で支えられたビジネスを展開しています。  古くからあるビジネスで必ずしも成長するとは言いにくいのですが、ここ数年で新たに上場してきた企業も含めて、結構多くの企業がビジネスに取り組んでいます。 【冠婚葬祭ビジネスに関わる企業】 1.結婚関連  少子化が続く中で結婚というテーマはビジネスとしては縮小気味ながら、この時代が人生で最も積極的に消費をする時期でもあり、そこにビジネスチャンスが広がっています。所得にもよりますが、親の懐もあてにされて子供の結婚を盛り上げることになります。 1)男女の出会いまでのビジネス  大学を卒業し晴れて社会人となった男女が家庭をもつための活動を婚活と称しています。婚活ビジネスで最も活発な企業はIBJ(6071)。2012年12月に上場して後、もたついてきた株価は業績堅調を背景に上
  • 減益見通し企業の研究

    2014-04-22 16:54  
    株式で儲ける秘訣はと聞かれて、億の近道の読者の皆さんはどうお答えになりますか?  答えは千差万別でしょうが、要するに投資対象の企業が業績を向上させることに尽きます。  投資の王道は成長株投資です。成長企業というのは一定期間売上や利益を拡大させていけるビジネスモデルを構築し人材や設備を先行投資させて中期的に利益成長していける企業です。  成長を見出す作業をアナリストの皆さんは行い、見出した企業を投資家にアピールしていきます。  上場企業も自らをアピールしながら時価総額を拡大させていきますが、日本の場合は安定指向の企業が多いように思われます。つまり社内にお金をため込んで積極的な投資をしない企業が多いように感じられます。  先行投資をしないで利益を上げられる企業なら良いですが、通常は先行して投資しないと利益拡大にはつながりません。つまり企業はお金をため込んでばかりいては成長できないのです。  3
  • 新事業を密かに発表したKG情報(2408)

    2014-04-15 22:56  
    1000%WEDDING!!というブランドでおなじみのキティちゃんをイメージキャラクターにしたプライベートウェディングコンシェルジェサービスを展開すると月初に発表したKG情報ですが、なかなか株式市場での知名度が上がってきません。  それもそのはず、公表したのは自社HP上でのみ。日経が取り上げないと投資家には伝わらないですよ!!と言っても、これはブランド先行だから社名は二の 次。まずはビジネスモデルが構築できないといけませんと謙虚に答えて頂いた益田社長ですが、それではと私が立ち上がりました。  億の近道にも結婚予定の読者の方がきっといる筈。渋谷のハチ公前交差点に行かれたら、一度KG情報の展開するウェディングサロンを見てきてほしい。この 市場には結婚式場を運営するテイクアンド・ギヴニーズや海外リゾートウェディングのワタベウェディング、ホテル、結婚情報誌、引き出物業など様々な企業が 関わっていま
  • バリュー株式10番勝負(その2)

    2014-03-25 20:32  
    株式市場には多くの企業が上場していますが、その中でも比較的地味なイメージで目立たない企業に前号に続きスポットを当てていきたいと思います。  今回も指標面で低評価に甘んじている類似企業2社を並べて比較してみます。  前回は建設業界でしたが、今回は紙媒体を中心とした広告業界からピックアップした2社を比較してみます。 サイネックス(2376)VS KG情報(2408)  大阪に本社を置くサイネックスは創業直後のテレパル電話帳で業容を拡大しましたが、現在は地域の自治体が発行する暮らしの便利帳という広告入り行政情報誌で業績が伸びている企業です。  その創業者は現社長のお父さんですが、その創業者が先週お亡くなりなったそうです。本メルマガにおいても謹んでご冥福をお祈りしたいと思います。  創業時期のテレパル電話帳から今や暮らしの便利帳へ、それも今や全国的な官民協働事業として存在感をますます高めつつありま
  • バリュー株ポートフォリオ

    2014-02-13 22:37  
    年末年初の株式相場上昇への期待感の高まりが直近の日経平均の高値につながりましたが、一部新興国の通貨不安から経済への懸念がクローズアップされた結果、調整局面に入ってしまったという流れは皆さん認識されている通りです。  先週末のNYダウの反発で、ようやく新興国問題の懸念が薄れ、全体相場の調整局面が終わりそうな展開になりつつありますが、まだ予断は許しません。株価が積極的に上値を追うにはまだ、力不足の感が否めません。  外国人投資家不在となっても投資価値のある銘柄への物色気運が衰えることはないという前提で、ここは個別銘柄の業績やテーマに焦点を当てて運用に臨むべきかと思います。  「低PBR銘柄は成長性がないので面白くない。品薄で流動性もないので売買の対象にはならない。」そうお考えの投資家には不向きの投資対象なのかも知れませんが、限られた資金を効率的に投資する場合、株式相場の調整局面では比較的買い安
  • 株主への利益還元

    2014-02-04 22:58  
    企業が利益を得たらそれを株主に還元するというのは当然のことながら得たお金を内部に過剰に蓄積した場合、市場での評価が上がらず低PBR銘柄、万年割安銘柄という烙印を押されたケースもしばしば出て参ります。  そうした企業では内部蓄積した資金を使い、利益成長に向け先行投資した結果が業績に反映されるとともに、配当方針を株主や新たな投資家に説明して妥当な株価形成がなされるようにしていかないとなりません。  成長内容を含んだ中期計画の発表は株主や投資家にとって株式保有の原動力となります。未来が示されないと保有するのは不安となります。今手持ちの銘柄を売りたくてしようがない、とするか買いたくて仕方がないとするかは経営者の考え方や手腕、意識によります。  冒頭にあるように株主への利益還元という言い方を経営サイドではしますが、経営者自らが創業オーナーである場合は利益還元は自らの懐に入ってくるお金になります。中期
  • 今期の業績見通しを減益とした低PBR銘柄への評価

    2014-01-23 16:12  
    私が過去3年間注目してきた銘柄に岡山に本社を置くKG情報(2408)があります。同社の業態はミニリクルート。人材情報誌や結婚情報誌の発行による 紙媒体広告事業やネット媒体の広告事業を岡山を中心にした中国・四国地方で展開し、比較的高い収益基盤を構築しています。  12月決算の同社は前期の決算発表を先週末に行いましたが、実績は計画を上回りましたが、今期の計画についてはまた減益見通しを公表しましたので負のサプライズが起きて先週までの株価上昇が一気に週明けは帳消しとなってしまいました。  ここで起きたことは先行投資による減益が前期で終わらずに今期も続くという点です。  同社は地域限定の事業を展開してきましたが、全国展開を目指して既に札幌などでのエリア拠点の開設を行っています。本命は東京での活動となるでしょう が、それが先行投資の内容だろうと推察されます。ただ、具体的にその内容は公表されていないため