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出遅れ食品株
2017-02-23 05:15
いつの間にか老舗食品株の株価が軒並み水準を高めています。為替が円安となってもさほど関係がない値動きになっており、内需系のコアストックとなっているように感じられます。 食品株と言えば、安定成長の国内株という印象が強いですが、今や業績の拡大から投資家に支持されて株高が続き人気セクターの一角を占めるに至っています。 1910年設立の森永製菓(2201)は時価4710円で、時価総額は2047億円。 低迷していた業績がウィダーインゼリーの増産効果で向上。 予想EPS221円に対してPERは21倍の水準となっています。 業績の伸びが続くという前提ではまだ比較的株価水準を高める余地はありますが、かつての同社株の株価イメージとは異なる水準となってしまいました。 このほか、江崎グリコ(2206)や明治ホールディングス(2269)、ヤクルト(2267)、日本ハム(2282)、アサヒグループ( -
ファンドマネジャー、株を語る(6)
2017-02-20 19:35
■ファンドマネジャー、株を語る 0006 ☆☆ 1000年続く組織について 英国のオックスフォード大学は、世界的に有名な大学です。 少なくとも1090年代には講義が行われていた、といいます。 1000年以上、続いていることになります。 少なくとも、卒業生の方々や英国民は、 「オックスフォード大学にはこれからも末長く存在してほしい」 と願うでしょう。 一方、オックスフォードの学生は、数年間で卒業します。 学長は次々と移り変わりました。 学生も移り変わっていきました。だが、大学は受け継がれていきました。 そういう意味で、学長の資質というものが、 どれほど、大学の永続性に重要であったのでしょう? 大学のスピリッツ(精神)は、時間軸や個には依存しないもので なければならないのです。☆☆企業とは何か?? 企業にも大学と同様に存在意義があるでしょう。 社会への商品の供給者、新商品の創造者としての意 -
市場潮流
2017-02-20 19:33
今週(2月13~17日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で144円31銭下落し(率にして0.7%の下落)、1万9234円62銭で取引を終えました。 先週末の日米首脳会談は、意外にも大きな波乱なく終了。これを好感して、週初から続伸して始まりましたが、約1カ月ぶりに1万9500円台を回復したことで、利益確定売りが出たことに加え、東芝の経営不安なども懸念材料となり、週末にかけては、やや売りが先行する形となりました。 ただ、マイケル・フリン米大統領補佐官(国家安全保障担当)が辞任するなど、トランプ大統領の政権運営に陰りが見える割りに、米国株式相場はしっかりしています。やはり、主要国の景気は揃って堅調に推移している点が、支援材料になっているものと思われます。 トランプ政権の政策展開は、やや遅れ気味ではありますが、減税などの景気刺激策に期待したいと思います。 トランプ大統領は市場唯一 -
カジノその4
2017-02-20 19:27
読者の方からも先日のカジノをタイトルにしたメルマガに対して「公営ギャンブルの依存症対策や議論には疑義がある」と言う、皆さまも同じようにお考えであると分かるコメントを頂きました。 IR法案(統合型リゾート法案、俗称カジノ法)に絡んでギャンブル依存症への議論が増えていますが、何故に「カジノの場合」ばかりなのでしょう? 不思議です。 例えばパチンコ(遊技場の提供などと言い張っていますが、間違い無くギャンブルです)など公営ギャンブルでの依存症は既に大きな社会問題となっていますが取り上げません。市場規模も推定で10兆円以上にもなるのに。 我が子を炎天下の車内に残して死亡させたなども大々的なニュースになりましたが、先日はギャンブル資金欲しさで発生した事件数を警察はやっと公表しました。 何故あまり話題にならなかったかと言うと、皆さまもご存知の通り(^^)、縦割り省庁利権(天下り先向け資金 -
為替市場動向~欧州の政治、今後のリスク?~
2017-02-16 17:46
年初来の為替相場は、米大統領選挙終了後のトランプラリーは一巡。米国の新政権の具体的政策に注目する時期に入っています。 様々なノイズに神経質に反応してはいるものの強い方向性を伴った動きにはなっておらず、ドル円相場は111円~116円レンジの範囲内での動きが続いています。 トランプ大統領が、近々発表するとされる画期的な税制改革案への反応は今後の材料になるでしょう。内容次第で、株式市場、債券市場(特に金利上昇期待への影響)に与えるインパクトは注目されます。 そんな中で、昨日2月14日に行われたイエレンFRB議長の上院での議会証言が注目されました。ハト派(金融緩和派)と言われてきたイエレン氏のタカ派的なトーンが印象的でした。 主旨をまとめると、 ・FOMC(連邦公開市場委員会(米国の金融政策決定会合))の年内複数回の利上げ実施の可能性が高いことを示唆。 ・将来の利上げのハードルが低い -
良いファイナンシャル・プランナーの見分け方
2017-02-16 17:40
CFPの梶原真由美です。 今回は私の職業でもある「ファイナンシャル・プランナー(FP)」についてお話します。 FPの知名度はここ10年で飛躍的に高まりましたが、 「FPは何をする(してくれる)人ですか?」 という質問をすると様々な回答が返ってきます。 ・保険を見直ししてくれる人 ・投資信託をおすすめしてくれる人 ・銀行にいる人 ・住宅ローンの相談に乗ってくれる人 ・家計の見直しをしてくれる人 このような答えが返ってくることが多いです。 どれも正解なのですが、どれも不正解です。 普段仕事をしていて、FPという職業の本来の役割を伝えることに苦労しているのが現状です。 今回のコラムでは、本来のFPの役割をお伝えするとともに、良いFPの選び方をお伝えします。■FPの定義とは NPO法人日本FP協会がHPで説明している「ファイナンシャル・プランナー」の定義を見てみましょう。 NP -
有料メルマガライブラリから(212)投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか
2017-02-16 05:17
有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=コラム「投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか」= (有料メルマガ第43回・2009/10/20配信号) ※注 2009年10月現在の内容ですので留意下さい。 株式投資の目標を正しく認識しておくことは大事なことです。 いままで書いてきた本やコラムなどの中でも、株式投資で稼いだお金で何を実現したいのかという究極の目的(=自分のミッション)をしっかり認識しておくことが、面白すぎる株式投資に溺れて、自分を見失い、過大なリスクを背負って財産を失ってしまうという本末転倒の結果を防 -
■4年ぶりのテーマ型研究レポート!注目の業界7社を5つのポイントから分析。加えて有望注目5銘柄もチェック!ほか5銘柄の大ボリュームです!石川臨太郎の有料メルマガ、好評配信中!!■
2017-02-14 16:40銘柄研究に最適な有料メルマガです!クオリティをぜひ体感してください。 今週配信の有料メルマガでは、約4年ぶりにテーマ型レポートを配信。業績好調の業界7社にフォーカスし、株価上昇のカタリストとなる5つのポイントでそれぞれを分析しています。 また、すでに決算発表を行った3銘柄、これから発表する2銘柄の注目株をレポートしています。 さらにコラムでは、「トランプ発言で大きく株価が揺れ動く投資環境が続きます。株価の揺れに付和雷同しないで、しっかりと業績が伸びている企業に投資したいと考えて、用心しながらも分散投資を心がけています。」と題し、不安定な株価に踊らされず冷静でいるためのポイントや、戦術に触れています。 加えて、上下しながらも上昇トレンドを描いている2銘柄を取り上げるとともに、有望な決算発表をした企業のうち、業績上方修正が期待できる銘柄と、海外ファンドが買ってきている指標的に割安な銘柄 -
悲喜こもごもの決算発表
2017-02-14 16:37
3月期決算企業の第3四半期決算や12月期決算企業の本決算発表がたけなわになってきました。 皆さんが保有されている銘柄の決算内容はいかがでしょうか。決算をベースに投資されている方にとっては気になるシーズンです。 一方でテクニカル面を重視されている投資家はそこでのファンダメンタルズをベースにした投資家の売買を横目に売り買いのチャンスを伺うことになります。 株価の内容を見て売られる銘柄、買われる銘柄まちまちですが、内容が悪くても良くてもこの時期は全体相場はどうであれ売り物がちになりやすいように思われます。 短期売買の投資家は少しでもサヤが抜ければ良いのですから株価変動をうまく捉えての売買をしておられるのかも知れません。中長期投資家にとっては、ここは基本的に冷静な対応をされているものと思います。 銘柄ごとに評価の仕方が異なりますので、決算の内容と株価の評価については一概には言えませ -
投資家は自分の会社だとの意識を持とう
2017-02-14 16:36
ステークホルダーという言葉があります。 その会社に関わるあらゆる経済主体、利害関係者を指してそのような呼び方をしますが、最も基本的なステークホルダーは株式会社とそこで働く従業員、経営スタッフ、株主、金融機関、取引先などです。 経営者や役員などは自分の会社という意識は強く、雇用契約を交わした従業員も同様にそうした意識が強いと思われます。 一方、株主や取引先、クライアントなどは気にいらなければすぐに市場で転売できますので、比較的ドライな関係と言えます。 ドライな関係だからとは言え、株主はなった以上は企業の活動に一緒に参画しているということになりますので多少は気になるでしょう。全く企業活動が気にならないという方もお見えかも知れません。例えばチャートだけを頼りにした売買を行っている方などです。 反対に投資した会社が命より大事だという考え方の持ち主もお見えになるかも知れません。 会