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「お金」について考える~その2~
2021-05-22 02:07
先日、早稲田大学の鎮目雅人教授に「お金」について色々お話を伺いました。今回は、その2回目です。 鎮目教授は、経済史の先生で、特に貨幣についての研究について昨年本も出版されています。信用貨幣の生成と展開:近世~現代の歴史実証 amazonリンク ⇒ https://amzn.to/3gvQWld【お金そのものは目的足りえない】 そもそも、「お金」そのものは生活をしていくための「手段」であって「目的」にはなりえません。 当たり前の話なのですが、ともすればついつい人は「お金」を目的と考えがちになってしまいます。「○○円稼ぎたい」「○○円の資産を築きたい」と日頃「お金」を目標や目的に考えたりしていないでしょうか? 鎮目さんもゲオルク・フリードリッヒ・クナップ(1842-1926年)の表現として「貨幣とは劇場のクロークでコートを預けるときにもらう引換の札のようなもので、その札によって交換できる預 -
有料メルマガライブラリから(381)「割安企業を選んで分散投資を行えばリバウンド相場で大きく稼げる」
2021-05-20 18:30
有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=コラム「割安企業を選んで分散投資を行えばリバウンド相場で大きく稼げる」 (有料メルマガ第348回・2015/9/22配信号)※2015年9月現在の内容です。留意してお読み下さい。【前略】 これだけ財務内容が良く、ビジネス的に強い企業の株でも投げ売りされるものが多かったのです。『自分のポートフォリオ銘柄の中の暴落銘柄が下げたのも仕方がなかったかな。』そのように納得するためにも有効だと考えています。 いま既に、自分が投資していて大きな含み損を抱えた銘柄が、これからまだ下げそうなときに、そのままホールドを -
投資家Sの今週の注目銘柄 東京エレクトロン【8035】
2021-05-20 18:27
皆様こんにちは、投資家Sと申します。 2021年1月から億の近道火曜版に「投資家Sの今週の注目銘柄」を掲載頂いております。 本連載は、創業(1964年)半世紀を超える投資日報社が、毎週月曜・木曜に発行を行っております、”投資日報α”(月曜版)に掲載しております。 4月までは隔週火曜日の掲載となっておりましたが、今月から毎週掲載を行う事となりました。 先週の株式市場は大きな下落に見舞われましたが、株式市場以上に大きな下落となったマーケットがあります。仮想通貨(暗号資産)市場です。 筆者は前職が仮想通貨交換業者に勤めていた為、仮想通貨肯定派ではありますが、直近の上昇は些かやり過ぎだったと思っております。今年の2月以降の上昇相場は、テスラのイーロン・マスクがビットコインの購入を行った事を発表して大幅上昇となりましたが、直近の下落はテスラのビットコイン使用停止、保有ビットコイン売却の思惑により -
数字は踊る!!好業績銘柄の株安をどう見るか
2021-05-19 23:33
企業業績の発表が先週ピークを迎え、土曜日の日経新聞の紙面はおびただしい数の企業の決算数字で彩られていました。 日経新聞を購読されている方はほとんどが何らかの格好で株式投資をなさっているかと思いますが、されていない方にとっては何だかやたらと数字が並んでいるけど何だろうと思われるのかも知れません。 まさに決算発表シーズンたけなわ。数字は踊るですが、こうした企業決算こそ日本経済の状況と活動内容の結果を表しています。 悲喜こもごもの決算発表内容ですが、皆さんの投資されている企業の業績はいかがでしたか。 決算内容と言った場合、実績と見通しで示されるのですが、いくら実績が良くても投資家の関心は新たな決算に向けた企業業績に移りますので、実績がいくら良くても見通しが悪ければ株価はネガティブな反応となってしまいがちです。おまけに実績に対して見通しは仮に良い見通しを出したとしても期初段階では不透明な状況で -
梅雨の季節到来を前に
2021-05-19 23:28
株式市場は一足早くじめじめとした梅雨入りの時期を迎えている。 本格的な梅雨の季節はこれからが本番なのだが、相場は一歩先を行っている。 小雨程度なら傘をさして歩けば良いが、豪雨だと雨宿りも必要となる。 株式相場には「休むも相場」といった格言がある。 訳あって投資家が株を一生懸命に売ろうとしている最中に何もあまり逆らう必要はない。GW明けも引き続き休みを決め込んでおられる向きも多いのかも知れません。 それでも株式投資の極意には誰も見向きもしなくなった時こそチャンスとお考えになる投資家もお見えの筈。 ここはまさに研究の時。銘柄研究に努めて頂き、有望な投資対象を特定願いたいところ。 季節は衣替えシーズンでもあり、研究の成果を求めて、思い切ってポートフォリオの中身を入れ替えてみてはどうでしょうか。【参考:炎セレクト厳選6銘柄で構築した300万円ポートフォリオ】[設定条件] 1)100株、10万円 -
市場潮流
2021-05-18 16:20
今週(5月10~14日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で1273円35銭下落し(率にして4.3%の下落)、2万8084円47銭で取引を終えました。2週ぶりの下落です。 週初の10日(月)は、日経平均株価が前週末比160円高となり、前週から3日続伸しました。前週末に発表された米国の4月の雇用統計が市場予想を大幅に下回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和が長期化するとの観測が浮上し、景気敏感株中心に買いが広がりました。 しかし、続く11日(火)は、前日の米国株式市場でハイテク株に売りが広がったことを受け、日経平均株価は前日比909円安と急落しました(終値は2万8608円)。 12日(水)も同461円安と大幅に続落。米国の長期金利の上昇を受けたハイテク株売りが継続しました(終値は2万8147円)。 続く13日(木)も同699円安と3日連続の大幅下落となり、大引けでは2万50 -
機関投資家
2021-05-15 16:242008年から書き始めて、何と!500回も続きました! 良く続いたものだと我ながら驚いています(笑)。 懲りずに読んでいただいている読者の皆様には感謝です! さて、読者の皆様から「機関投資家は普段どのように運用しているのか?」と言う質問を時々受けると聞きましたので、個人投資家も見習うべき、とてもオーソドックスなボトムアップの手順を簡潔に書いてみます。大半の読者には釈迦に説法ですが(;^_^A まず、ここ数年で一番大きく変わったのは投資家に対する上場企業の態度(=IR、インベスターズリレーション)です。 様々な情報開示、投資家との対話の量が格段に増えました。四半期毎のIR資料は多ければ50ページにもなり、世界的に見てもかなり充実してきています。投資家との対話についても、原則、機関投資家との個別面談には全て応じると言う企業が増えています。 但し、上述のように前向きにIRを実施している企業は上 -
母の日のプレゼント
2021-05-15 16:22
億近読者の皆様こんにちは。 小学生の親御様のために、お金の教育論について寄稿させていただいております遠藤です。 私は小学生には報酬型のお小遣い制を導入することを推奨しています。 報酬型というのは、家の中で仕事をして仕事の対価としてお小遣いをもらうという方法です。 報酬制の話をすると、「家の中の仕事はみんなでやるものだからお金を出すのはおかしい」と思われる方は数多くいらっしゃいます。 正直なところ私もそう思います。 しかし子供にお金の大切さを教える際には、報酬型のお小遣い制が非常に効果的です。働いて得たお金は、何もしないでもらえたお金とは全く価値が違う事を子供は理解します。 また仕事をしないとお金は得られないという社会の厳しい現実を子供ながらに理解することができます。パパとママはただ会社に行って帰ってくるだけでお金がもらえているわけではないということです。 もちろん子供によって感受性や理 -
投資家Sの今週の注目銘柄 メディアドゥ【3678】
2021-05-15 16:20
皆様こんにちは、投資家Sと申します。 2021年1月から億の近道火曜版に「投資家Sの今週の注目銘柄」を掲載頂いております。 本連載は、創業(1964年)半世紀を超える投資日報社が、毎週月曜・木曜に発行を行っております、”投資日報α”(月曜版)に掲載しております。 4月までは隔週火曜日の掲載となっておりましたが、今月から毎週掲載を行う事となりました。 今週は決算発表のピーク週となっており、60%以上の上場企業が決算発表を行います。 GW前までは、コロナ禍で大きく業績を伸ばした企業が好決算を発表しても軒並み売られておりましたが、GW明け後は昨年苦戦した企業が今期V字回復の予想を出して買われるケースが目立っております。 日本製鉄【5401】は、足元の商品市況の活況も手伝って、決算後の上昇が目立っております。市場参加者は、前期からの変化率や事前予想とのギャップに注目している可能性が高いです。昨 -
有料メルマガライブラリから(380)「株式投資においてチャンスは何度でも巡ってきてくれる」
2021-05-15 16:19
有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=コラム「株式投資においてチャンスは何度でも巡ってきてくれる」= (有料メルマガ第387回・2016/6/28配信号)※2016年6月現在の内容です。留意してお読み下さい。 6月24日には、日本株の寄付きはイギリスのEU離脱は無さそうだという根拠のない希望に投資家が安心して、ユーロ諸国や米国株が上げていたので、日本株も寄付きは堅調に始まりました。 しかしイギリスで開票が進むうちに離脱票が伸びていくので、日本株は大きく下落に転じて、大引けは年初来の最安値となりました。 冷静に考えれば、イギリスがEUを離
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