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上場していいところなしの銘柄にも曙光が差す時もある
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上場していいところなしの銘柄にも曙光が差す時もある

2016-10-05 01:57
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     良い株というのは利益成長を永続的に実現することができる企業だと私の師匠も教えてくれましたが、人の良い私はどういう訳か利益も赤字で借金も多いある企業の分析に最近のめり込んでしまいました。
     やっている事業内容が世界中の人のためになるからというだけで業績を無視してチェックしはじめたのですが、上場してから1年以上も経過するのに株価は公開価格の3分の1となり、ただ右肩下がりの日々が続いています。


     大きく値下がりしたのは前期決算が想定以上に悪く、大幅な赤字を計上してしまったからにほかありません。その結果、時価総額は10億円そこそことなり、上場しているがゆえに却ってマイナスの印象がもたれ、一体何のために上場しているのかわからないという悲惨な状況になってしまいます。


     まじめに仕事をしているとは到底思えないような大幅な赤字計上で投資家を裏切ってしまった点を大いに反省しないとならない筈なのに決算説明会での同社社長の説明はやや楽観的でした。
     投資家は期待して投資した筈なのですが、期待が裏切られてしまい投げを呼んでいるとしか思えません。

     また、中期経営計画を決算説明会の席上で発表した点は良いとしてもその内容はやや疑問と不安が残るものでした。


     この会社の社名かは敢えて伏せてさせて頂きますが、地下水の浄化に貢献する企業、石油精製や石油化学プラント用の内部装置と言えばおわかりになるかと思います。


     株価は既に公開価格1600円の3分の1以下で時価総額は10億円を切るか切らないかという水準。東京都水道局とも高性能水処理装置の開発を行うなどどちらかというと技術先行型の企業と言えます。

     役員の報酬カットで今期は臨むということで黒字化を見込んではいますが、株価の下落トレンドは止みません。


     こうした状況の企業もつぶれないという前提に立つなら、まさに投資のチャンスと言えます。それは発行済み株式数が210万株と少なく、浮動株は公開時の35万株に過ぎないと見られるためです。

     問題は断続的に出てくる売り株があとどの程度あるのか、いつまで売りが続くのかという点です。


     ポジティブな点は前期の大幅赤字に陥った原油価格低迷という状況がOPECの減産で反転上昇に向かいつつあるという点です。この点は、まさに曙光が差してきたと言えるのかも知れません。

     また、今話題の豊洲市場で土壌汚染や地下水汚染に対応する装置が活躍しているという点も本来はもっとクローズアップされても良さそうです。

     流動性のなさが株価下落の背景だというのもうなずけますが、株価がここまで下落してくればつぶれたりしない限りは自然に買いが入ってきます。無配株で継続性の疑義があるという点は投資家にはネガティブに映るかと思いますが、社会貢献できる要素をもった企業なので、余裕があれば冷静に売り物を拾う投資家も出てくるものと期待されますが、下値の買いが薄くなってきたことが株価のトレンドを右肩下がりにさせてしまうという点には留意しないとなりません。


     当面は期間利益を出して、財務内容を改善しIRに努めながら中期計画の達成に邁進すること。IPO後の苦難が株価に反映されたものであるなら、まずは業績向上で応えるしかありません。


    (炎)


    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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