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指数の動きからひも解く物色トレンド
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指数の動きからひも解く物色トレンド

2021-06-09 14:25



     個別株の動向に関心を寄せておられる皆さんに本日は直近の指数の変動から見たその物色のトレンドを解説しておきたい。

     頭重い展開の日経平均とマザーズ指数。多くの個人投資家がこのところのこれらの指数変動を見て全体相場が調整ムードにあると判断されているのかも知れません。
     ただ、一方でTOPIXと東証2部指数については、どうも新たな局面に入りつつあるのではとやや強気の見方に傾きつつあるのではと思います。

     東証市場改革が打ち出され今月末基準で3つに区分されようとする中で個別企業は一体、自社がどの区分に位置しているかを既に分析し理解していると思われます。

     時価総額(株価×発行済み株式数)や流通時価総額(株価×流通株数)を意識しての自助努力は株価に反映されがちです。そのボーダーラインにある銘柄の株価に上振れの可能性をある点をまずは認識しておく必要があります。

     プライム市場とスタンダード市場の境界線にある銘柄だけではなく、グロース市場とスタンダード市場との境に位置する銘柄(これはむしろグロースの方が好印象か)更にはスタンダード市場にも上場が許されない銘柄もあり、IR活動の積極化を含めそれぞれに何らかの自助努力が月末まで続く可能性がありそうです。

     皆さんもお持ちの銘柄をチェックされてみてはいかがでしょうか。


     さて、日銀が買い続けてきた日本株もこのところは買いの動きが見られないと言われています。これまで日経平均型ETFの買いスタンスが続いてきましたが、先般打ち出されたのはTOPIX型ETFの買いへの方針変更です。

     恐らくソフトバンクGやファーストリテイリング、ファナックなどの超値がさ銘柄の株価上昇の背景にはこの日銀による日経平均型ETF買いによる浮動株の吸収があったと筆者は考えています。それとともにそれぞれの銘柄の業績向上などファンダメンタルズの要素と相まっての株高が続き日経平均株価は約1年で1万6000円から3万700円(+90%)という急上昇の原動力につながったものと思われます。

     その日経平均は依然としてまだ高値圏にはあっても日銀のスタンスが変わったことでこれまでの人気銘柄が頭打ちとなったことでその代替でTOPIX銘柄(とりわけプライム市場に入れる時価総額が比較的大きな銘柄で業績好調な銘柄)に買いの手が広がってきたように思われます。

     TOPIXは東証1部全銘柄の時価総額の加重平均とされていますが今後の市場改革では指数の見直しがあると考えられます。今後はプライム銘柄指数スタートまでの移行期に入るかと思いますので、その間はこれまでさほど注目されてこなかった中堅優良バリュー銘柄にも物色気運が高まる可能性があるではないかと期待されます。

     一方、割高な評価(PERが市場平均よりもかなり高いプレミアムがついた状態)が特徴の銘柄で構成されているマザーズ指数も調整が続いています。
     かつてのマザーズ上場の人気株がこのところ不人気で下落トレンドを見せていますが、かつての異常人気が災いした結果としてボトム形成までしばしの調整を放置している状況です。

     一方で東証2部指数は社歴の長い事業基盤の比較的強固なバリュー銘柄が多く、指数は底堅い印象です。

     JASDAQはそれらの中間に位置しておりますが、どちらかと言えばTOPIXや東証2部指数に近いと言えます。


     日経平均の再度の3万円台乗せはメディアや株式評論家筋などで語られる目標となったりしますが、これに対してTOPIXの2000ポイント台乗せは言われません。

     仮に日経平均がこのまま2万9000円前後で推移したとしてもTOPIXが2000ポイント台乗せとなることは十分にあり得ます。この場合は結果としてNT倍率が現状の14.77から更に低下し14.5倍程度となることで実現します。


     こうした兆しは先週末の日経平均マイナスの中でTOPIXがプラスとなるといった現象から容易に見えてきます。

     TOPIXの年初来高値は3月19日の2013.71でしたが、その後の5月13日安値1845.72(▲8.3%)までの調整を経て先週末は1959.19(安値比+6.1%)。半値戻り1929をクリアし、全値戻りないし高値更新も視野に入りつつあります。
     TOPIXがリード役で日経平均もその後を追って上昇するという展開もあって良いかと思います。

     また、2018年1月高値7754ポイントを抜けずにきた東証2部指数も先週末現在7542.88で高値更新が目前に迫っています。地味株の多い東証2部市場の高値更新は市場の中に出遅れ銘柄の物色気運が高まっていることの証かと思われます。

     そうした上昇基調を取り戻しつつある指数に対してPERやPBR面などで割高感の強かったマザーズ指数については5月17日安値1040に対しての2番底形成(再度の1100ポイント割れ)を待つ展開かも知れません。


     こうした潮流の下で個別銘柄にも跛行色が見出せますが好業績出遅れ銘柄、好材料内包の人気銘柄を皆さんもそれぞれの銘柄研究で見出して頂くと幸いです。


    (炎)


    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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