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記事 81件
  • 子供と一緒に企業選びの目を養う方法

    2020-07-03 14:31  
     億近読者の皆様こんにちは。 お金の教育に特化したFP、遠藤功二です。 私は、小学生になったら家庭でお金の教育を行うことを推奨しています。 私の家庭では、7歳の長男にカフェの経営をしてもらってます。 共同経営者兼資金の出資者は私です。 小さなお店を経営する経験は、お金が増える原理や経済の仕組みを学ぶには最適です。 今回は、私が子供と行っている家庭内カフェ経営体験の中で、新たな発見をしたことを、読者の方々に共有します。●家庭内カフェ体験の壁 家庭内カフェ体験と言っても客は家族や親戚くらいしかいません。 最初はコーヒーやカフェオレを作ることが楽しかった長男も同じことの繰り返しでは流石に飽きてきました。 それでも、お客(親)が喜んでコーヒーを飲んでくれることと、お店のお金が増えていくことの面白さで、何とか継続していましたが、共同経営者の私としては「そろそろ何か変化をつけないと継続できないな。」と
  • 孫子と三賢人のビジネス その15

    2019-12-05 02:06  
    産業新潮 http://sangyoshincho.world.coocan.jp/12月号連載記事■その15 鳥が飛び立つのは伏兵である●ビジネスでも投資でも観察眼が勝負を決する 「人間経済科学研究所」では、「人間」と「経済(ビジネス)」そして、「(自然)科学」の三つの重要な要素の複雑に絡み合う関係を研究しています。 その中でわかってきたことは、「経済・ビジネス」は、机上の空論をもて遊ぶのではなく、生きた経済・ビジネスをじっくり丁寧に観察し体系化することによってしか理解できないということです。 個々の人間が極めて複雑なだけではなく、その個人が構成する人間社会が途方もなく複雑であることを理解しなければなりません。 自然科学の「複雑系理論」においては、「蝶の羽ばたきが大型の台風を引き起こす」という、まるで「風が吹けば桶屋が儲かる」的な有名な逸話があります。もちろん、そのような可能性は常に存在
  • 孫子と三賢人のビジネス その14

    2019-11-11 16:26  
    産業新潮 http://sangyoshincho.world.coocan.jp/11月号連載記事■その14 高い丘にいる敵を攻めてはならず、丘を背にして攻めてくる敵は迎え撃ってはならない●自然淘汰で生き残るのは駆け引きにたけた生物である チャールズ・ダーウィンに始まる(生物の)進化論は、1859年に「種の起源」の初版が発刊されてから160年ほどの歴史しかありません。サー・アイザック・ニュートンが「万有引力の法則」を1665年に「発見」(「地上の引力が月などに対しても同様に働いている可能性があることに気付いた」とされている)してから200年近く後のことです。 また、アダム・スミスの「国富論」の初版は1776年に刊行されており、こちらも「種の起源」の100年近く前のことです。チャールズ・ダーウィンは、当時知識人の必読書であった「国富論」を読んでおり、一般のイメージとは違って、国富論(神の意
  • 孫子と三賢人のビジネス その13

    2019-10-09 13:19  
    産業新潮 http://sangyoshincho.world.coocan.jp/10月号連載記事■その13 統制と組織●命令と自由とブロックチェーン どのような人物でも他人から「命令」されることは決して楽しくないはずですし、逆に自分の考えで「自由」にふるまうことは心地よいはずです。ですから、インターネットの創世期のようにほとんどすべてのことが許される世界は人々をひきつけます。 しかし、現在のインターネットは完全に自由とは言えません。 チャイナ・北朝鮮・ロシアなのどの共産主義独裁国家における情報統制は別にしても、米国や日本などの先進国においても、犯罪(あるいは犯罪予備軍)、テロ行為などにかかわる情報は厳しく取り締まられるようになっています。 ビット・コインなどの仮想通貨のおかげで脚光を浴びるようになったブロックチェーンですが、仮想通貨の未来は暗いのに対して、その仮想通貨を支えるブロックチ
  • 相川伸夫のクロスフォー決算説明会報告(ポジティブ)

    2019-10-02 16:33  
    ■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー ※9月27日(金)執筆時点・山王(3441)2016年12月19日配信 株価560円⇒705円(+26%)・テノックス(1905)17年2月20日配信 株価815円⇒816円(+0%)・特殊電極(3437)17年6月12日配信 株価2922円⇒4885円(+67%)・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信 株価1831円⇒1420円(-22%)・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信 株価1577円⇒1106円(-30%)・パウダーテック(5695)18年2月19日配信 株価4845円⇒2810円(-42%)・東京エレクトロンデバイス(2760)18年4月6日配信 株価1970円⇒2092円(+6%)・アバント(3836)18年6月25日配信 株価945円⇒2072円(+119%)・神戸天然物化学(6568)18年8月13日配信 株価2718円⇒1
  • コード番号の不思議

    2019-09-03 18:00  
     ベテラン投資家ほど最近の株式相場についていけなくなったという声を聞く。 3700余りもの銘柄が上場している株式市場では各銘柄ごとにコード番号が割当られIPO時からこのコード番号を基本に取引が始まる。 コード番号は1000番台から9000番台まであるが、ベテラン投資家ならコード番号の1ケタ目だけで業種が推察できたが、今はそうはいかない。 例えば通常なら食品セクターのコード2000番台や繊維セクターが数多く含まれた3000番台には全く異なったシステム開発系の企業や不動産セクター企業などが登録されている。 こうした事例は4000番台や6000番台、7000番台にも見られるが、どういう訳か5000番台や8000番台には見出せない。 つまり業種とコード番号が一致しないので銘柄の内容を理解しにくいのである。 昨年から今年にかけてコード7000番台の銘柄をチェックしてみたが気が付かないで見逃してきた銘
  • 相川伸夫のGC注記・重要事象の説明&LCHD(8938)のフォロー除外のお知らせ

    2019-08-22 04:40  
    ■ピックアップ銘柄LCHD(8938)の除外を決定! 8月14日のIRリリース『継続企業の前提に関する事項の注記についてのお知らせ』http://contents.xj-storage.jp/xcontents/89380/890b0c45/97d3/49dd/be92/1f706f7f7edd/140120190814488563.pdfを理由にこの度【除外を決定】しました。 私が億の近道でLCHDを初めて取り上げた時から2年4か月経って、あまりにも状況が変化し過ぎました(二転三転四転…)。正直これ以上私はLCHDの可能性を信じることは出来ません。 又、私の記事をきっかけにこれ以上の損を出していただきたくはありません(株は自己責任とはいえ)。 LCHDについては初動のタイミング(旧ロジコム時代)からウォッチをしてきました。これまでに400Hを超える時間を分析に費やしてきました。 その私か
  • 売上優先か利益優先か

    2019-08-22 04:38  
     昨年6月のマザーズ上場後から時価総額5000億円を超え、日本発のユニコーン型企業として市場で評価されているメルカリ(4385)。 CtoCマーケットプレース事業を展開する同社の業績について前期は予定通り、44%もの大幅な増収となる一方で7期連続赤字、しかも1200億円以上もの大幅な経常赤字が伝えられたことで、上場後、低落傾向にある株価の動向が気になる状況だろうと思われる。 同社株の上場後の高値は6000円。安値は1704円で時価総額のレンジは2500億円から9000億円。上場で得た資金で先行投資を行い、売上拡大の一方で先行投資で赤字が続く米アマゾンのような事業構造を市場はIPO時にポジティブに迎え入れたが、その後の評価は低下してきた。 市場には売上は伸びていても先行投資(費用)で利益が出ていない点をなかなかポジティブに評価しないという状況があるのかも知れないが、それは需給によっても変わっ
  • 孫子と三賢人のビジネス その11

    2019-08-02 09:47  
    産業新潮 http://sangyoshincho.world.coocan.jp/8月号連載記事■その11 形が無ければ壊れない。アメーバ型●人は城、人は石垣、人は堀・・・ 「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」は、武田信玄のあまりにも有名な言葉です。そして、生死をかけた軍隊のリーダーとして、最高レベルの「マネジメント」を信玄が行っていたこともこの言葉からうかがえます。 日本通(水墨画のコレクションはかなりのもの)のドラッカーが、この言葉を知っていたかどうかは定かではありませんが、まさにドラッカーの主張する(知識社会における)「マネジメント」の本質を見事に言い表しています。●大阪城はだれが建てたか? 私が小学生の頃に学校ではやったクイズに次のようなものがあります。「おい、大原!大阪城はだれが建てたか知ってるか?」「そんなの簡単だよ。豊臣秀吉!」「ブー。残念でした」「???」
  • 孫子と三賢人のビジネス その10

    2019-07-08 16:11  
    産業新潮 http://sangyoshincho.world.coocan.jp/7月号連載記事■その10 先手必勝と集中力●宮本武蔵と佐々木小次郎 どこまでが史実なのかは不明ですが、二人の巌流島における決闘はあまりにも有名で、多くのことを物語っています。命をかけた大事な決闘において大幅に遅刻する武蔵は「武士の風上にも置けない下劣な野郎だ」という考え方もあるかもしれません。 しかし、ルールや礼儀をきちんと守っても、負けてしまっては元も子もないという考えにも一理あります。戦後闇市の時代に、配給米しか食べず闇米を一切受け付けなかった裁判官が餓死するという事件がありましたが、この裁判官が英雄として扱われているわけではありません・・・ 孫子は、もともと今で言う「ゲリラ戦術」の指南書であり、弱者が強者を打ち倒すためのノウハウにあふれています。そのため、必ずしも「強者のルール」に従う必要は無いと考え