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あえて不登校
2023-10-05 22:00
わたしの大学の先輩でもあり、友人でもある鍋田大蔵先生が小田原進学ホームスクールを開設されました。そしてnoteを始めました。 学校は、時代に合った価値観を提供できず、理不尽な校則を単に規則だからという理由で押し付ける。 親は子の進路を過度に干渉してしまう。 結果として不登校児童や生徒の数は過去最高をぐんぐん記録している。 不登校はもはや「普通のこと」になりつつあります。 あえて不登校を選択するという生き方も十分に魅力的な選択肢のひとつになってきました。 学校にはいかず、得意な一芸を極限まで伸ばす方が、尖った人材として評価される時代です。 大学の入学についても不登校であっても無関係に合格できる自己推薦型の入試も年々広がっています。大学が求める人材は、一芸分野に秀でた尖った人です。今後、大学は博士課程を充実させ、社会人の枠も大きく広がっていくでしょう。 企業の人事も博士課程人材を戦略的に獲 -
ジュニアNISAもリニューアルしませんか?
2023-10-04 11:31
2024年リニューアルされる新NISAは話題になっています。 年間非課税枠360万円、生涯非課税枠1800万円、さらに売却すると非課税枠は復活します。 投資をして、お金を使ったらまた非課税枠が再利用できるためNISAと共に生きる時代の到来です。 ただ新しいNISAで気がかりなのがジュニアNISAの終了です。 過去ジュニアNISAは18歳までお金が出せないという意味不明な縛りのせいで利用が進みませんでした。何が悲しくて流動性リスクを無駄に負わなければいけないのでしょうか。 今思えば制度が金融リテラシーを無視した内容でした。しかも非課税期間は5年。長期投資と矛盾します。 ただ未成年者名義の投資口座というのは良い制度だと思います。 私は対象年齢を13歳にして投資金額の上限も10万円、すなわちお年玉でできる程度の金額でジュニアNISAは復活させてもいいと思います。 投資の練習をさせてもいいので -
収益モデルを見る
2023-09-22 00:42
1.電車賃、ガス料金、電気料金、通信費、保険料、サブスク2.服飾費、食費、日用品費、美容費、医療費、 今挙げた1と2の違いは何だと思いますか。 そうです。 1は家庭の固定費に分類されやすいもの、2は変動費に分類されやすいものです。光熱費は季節で大分変わるから変動費のような気がしますが、年単位で見れば固定費と考えていいでしょう。 今回は、家計簿の話をしたいわけではありません。 私は、億近では子供向けの金融教育論を提供しているので、今回も金融教育の話です。今回は、将来の仕事、すなわち「何をして稼ぐか」の話です。 自分の仕事選びにおいて、企業の収益構造を理解する力は役立ちます。 上記のうち、1に分類される業界は「定期的に収入が入ってくる」ビジネスモデルを確立しています。線路を敷いたり、ガス管、電線、電波塔を設置するには大変な初期投資が必要です。ただ、その初期投資を行えば、あとは定期的に収入が入 -
業界地図をみよう
2023-09-14 19:50
「8月といえば?」 この質問を子供たちにすれば、「夏休み!」「海!」「かき氷!」という言葉が出てくるでしょう。 投資家にとって、8月は「夏枯れ」といいたいところですが、以下の楽しみがある月です。「業界地図の発売日」 四季報や日経から業界地図が発売されます。 業界地図を買ったら、子供に業界の話をしましょう。 たとえば、鉄鋼業界の話をするなら、景気の話だけでなく、鉄鋼業界がCO2の排出削減に取り組んでいることなどもお話しすることが大切です。 鉄鋼という言葉だけを聞くと「別に鉄に興味ない」という子でも、環境関連企業、という側面を見ると、興味を持つ子は増えるのではないでしょうか。 野球が好きな子であれば、球団保有の企業が業界でどのような立ち位置なのか、というお話をすれば、会社に興味を持つのではないでしょうか。 スマホの部品となっているガラス業界、半導体業界についても話をすることで、子供たちの視野 -
お小遣いは増やしなさい
2023-08-23 23:29
夏休みに帰省したらおじいちゃん、おばあちゃんが孫にお小遣いをあげる。 これは、ごくありふれた光景です。 おじいちゃん、おばあちゃんからお小遣いをもらったときこそ、子供にお金の仕分け方法を教えるチャンスです。 お金の仕分けの基本は、「1.すぐに使うお金、2.しばらく後に使うお金、3.貯めるお金、4.寄付するお金」に分けることです。 祖父、祖母からもらったお金は1~3に仕分けするのが筋です。 4は自分で稼いでからしなさい、という教育で私はいいと思っています。 祖父祖母は、「自分のために使いなさい」という願いを込めてお小遣いをあげている人がほとんどだからです。寄付をするなら自分でするわ、という話です。 さて、1と2のお金は、預金口座か貯金箱か財布にいれておけばよいのですが、最近はスマホ決済にチャージすることもできますので、現金とチャージを仕分けするのも学んでおくとよいでしょう。 問題は3です -
夏休みは家でお金のことを学ぼう
2023-08-07 16:30
夏休みは、子供がお金のことを学ぶには最適なときです。 今回は、小学生、中学生、高校生向けのお金の学び方を解説します。 お子様が小学生の場合は、家に次のようなルールを作りましょう。「お金は仕事をしたらもらえる」 ここで重要な点は、思いつきではなく、ルール化することです。 たとえば、毎日家のお風呂掃除をするとか、家族全員分の布団をたたむなど(和室の家を想定)の毎日できるような仕事を子供に与え、働いた分のお金をあげるというものです。 働かなかったらお金はもらえないということになります。 夏祭りに行く、旅行に行く、という予定があるならしっかり稼がないと楽しめないということです。自分の好きなことをするためには、働く必要があることを夏休みに体験してもらいましょう。 中学生の場合は、投資のことを学んでも良いと思います。 普段、テストや部活に忙しい中学生も、夏休みなら少しは、投資について学び、調べる時 -
投資が子供の未来を開く
2023-07-23 23:13
大阪府で所得制限なしの高校無償化方針が発せられ、公費負担を超える部分が学校負担になることで話題になりました。大阪府では元々所得制限ありで私立校の授業料の保護者負担無償化制度が走っており、公費を超える部分については学校の負担が生じていました。 改正案は、所得制限なしで全面的に保護者の負担部分をなくし公費負担を超える部分を学校負担にしようというものでした。この「学校が負担する」という制度自体は、限られた予算内で運営する、という意味で学校側としてはしんどいものの、財政規律を保つ意味では悪くない気がします。 仮に、学校負担部分を完全公費負担にすると「あの学校はお金使いすぎだ」という文句が出そうですし、保護者に求めるなら「結局保護者負担部分が高すぎて公費負担の意味がない」という自体が生じる可能性があるからです。 お金というのはあるだけ使ってしまう、というのは人も組織も同じです。 そういった意味で -
株を学べば世界が見える
2023-07-05 22:00
学生のうちから株式投資を学ぶことで、将来の職業の可能性を広げることができます。 投資先企業の可能性を測る際に、海外戦略を見るのは、一般的な方法です。現在日本株式市場を牽引する多くの企業は、グローバル企業なので、これは周知のことだと思います。 日本を代表する製造業を見ると、海外売上比率が半分以上、中には7~8割という企業もあります。 トヨタ自動車は販売先の大半は海外ですね。エアコンのダイキン、建機のコマツも売上構成に占める海外比率はかなり高いです。 金融業界に目を向けてみると、日本を代表するMUFGは銀行以外の収益割合が約7割、海外収益比率が4割強ということで、「三菱UFJ銀行」のイメージだけでは把握しきれないくらいいろいろと金融ビジネスをやっています。 また、大企業は買収をすることで会社を大きくしています。 たとえば、すき家のゼンショーは、買収を繰り返した結果、すき家以外のレストランの -
投資家目線が必要な理由
2023-06-27 12:07
人材の流動化が進む昨今では、リスキリングなどの自己研鑽が必要ですが、同じ位必要なものが投資家目線で会社を見る力です。 投資家目線で会社を見るということは、その会社の将来の成長の可能性を考えることになります。また、その会社を競合と比較し、優れている点、劣後している課題を見ることになります。 そのように会社を見ることで、「自分がその会社で勤め続けるのか?」という問いに対する答えが見えてきます。 「この会社は成長する。そのためには、人材のスキルアップが必要。会社の成長に置いていかれないように、頑張って勉強しよう。そうでないと外から来た人にポジションを奪われてしまう。」 と考える人が多い会社は伸びていくでしょう。 一方で、「この会社のビジネスモデルはやばい。この会社にいても明るい展望が描けない。自分の成長意欲より、会社の成長意欲が劣っている。」 という考えを持っている社員が多い会社は、せっかく -
元気があれば何でもできる
2023-06-09 15:27
「元気ですかー!元気があれば何でもできる!いち・に・さん・ダー!」という猪木さんの声が聞けなくなったのは、日本経済にかなりの損失だとおもいます。 今日は、そんな元気の話です。 私は5月~6月にかけてある私立中学に行って講師をしています。 数クラスの家庭科授業で投資のお話をしているのですが、そこで下記のことに気づきました。「元気は成績に影響する」 私は、出張授業の際に株式投資アプリを使って授業をしています。 お金を使わなくても投資体験ができるので、学生さんでも安心な投資教育教材です。このアプリでは架空のお金で株を買うことができます。 授業が盛り上がるように、グループ対抗の株式投資合戦をやってみました。 その中学はかなりの人気校なので、入学するのは狭き門の学校です。 ゆえにどのクラスも優秀な子が集まっていて、いい雰囲気だなーと思うのですが、ある1クラス、先生の声も通らないくらいすごく元気な
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