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ぬくぬくホッコリ株日記 定年後は株で楽しく暮らしたい 第11回
2019-12-12 16:23■第11回■ 果して、分散投資の効果はあったでしょうか。短期的に言えば失敗でした^^;持ち株数を減らした住友金属鉱山と三菱商事は、紆余曲折があり株価の乱高下はありましたが、ともに上げ続けました。そして分散買いをした株には値下がりするものが多かったのです(苦笑) 配当権利落ち前に、配当や優待狙いで買う投資法のことを「こそ泥投資法」なんていう人がいます^^;。オリエンタルランドの株にはこそ泥投資法を駆使する人が多いです。それに対して配当、優待権利落ち後に下落した株を狙うのを「追いはぎ投資法」なんていいます。 私は、むかし配当狙いの「こそ泥投資法」をよく利用していました。世界同時株安があっても3月決算会社の配当権利とりのために株価が支えられるだろうと予想しました。しかし予想以上に株価が支えられていたようで、配当権利落ち後の株価の下落は予想以上に大きなものとなりました。 今年に関して言えば、こそ泥 -
株主思いの配当政策
2019-11-26 13:26熊本の山鹿市に本拠を構える注文住宅メーカー、LibWork(1431)の株価上昇が止まらない。 Qボードからマザーズに上場した同社は1000円台から本日は一気に前日比700円高の4430円。出来高も40万株を超えた。時価総額は120億円と言う水準。 私が億の近道の創刊20周年記念セミナーでお話させて頂いたから上がったという訳ではない(内心はそういう風に思ってはいる)が、この背景の一つは経営者の株主思いの対応にあると言っても良い。 20日に岡三証券で開催された株主向けセミナーで同社の瀬口社長は滔々と今後の事業展望を語った。 株主ファースト。四半期配当(9円配当×4)はその表れでもある。更には優待制度の実施。企業の成長を支えてくれる株主思いの施策。 住宅産業なんて成長しないと思う皆さんが多い中で、瀬口社長はIT×住宅でエリアの事業拡大を図り株主の負託に応えようと懸命だ。 目標となる時価総額を -
梅雨空の下での資産増強作戦
2019-07-03 01:38今日から7月相場入り。雨模様の中、大阪で開催されたG20では安倍首相の存在感が光った。 もちろん米中貿易摩擦の行方を占う両首脳同士の話合いも注目の的ではあったが、事前に想定された通り、玉虫色の結論に留まった。それにしてもまさに世界経済が雨模様となる中での今回の梅雨空の下でのG20の開催は皮肉な舞台設定だったと言える。 米中首脳の間に日本の安倍首相がいて両者を取り持つ関係が印象に残った。まさに参院選挙前の印象に残る一大セレモニーだったのではないか。 10月からの消費税増税が敢行され消費に支えられた日本経済にやや先行きの不安感が漂う中で比較的、株式市場は冷静だ。G20までは波乱はないというのがコンセンサスだったとすれば世界の首脳が集まるだけでセレモニーの要素が強いG20の終了は相場波乱の幕開けとなっても不思議ではない。 とは言え、米中首脳会談では8月に予想された追加関税の実施は見送られた。 -
有料メルマガライブラリから(295)「強いファンダメンタルズの企業を選び押し目買いを狙う」
2019-06-26 22:10有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=コラム「強いファンダメンタルズの企業を選び押し目買いを狙う」= (有料メルマガ第436回・2017/6/13配信号)※2017年6月現在の内容です。留意してお読み下さい。(前略) このように人気のある優待があると、業績とは異なる優待の魅力というカタリストで、上げ続けていく企業もあります。 長く投資していると株価の上昇のメリットを全て手に入れることができます。 したがって、ある銘柄に投資する(=個別の戦闘行為を行う)場合にも、その株に投資する目的と、どのくらいの期間投資するかを決めてから実際の投資を実行 -
炎が選んだ10万円以下で買える高配当利回り銘柄
2019-03-28 14:23今月27日は3月期決算の配当権利落ちです。配当の権利を取るラストチャンスが26日までに買われた銘柄となります。 決算期は3月だけでなくウエスコHDのように7月決算銘柄もあります。 下記の通り選択した有望銘柄に最低単元を投資してみてはいかがでしょうか。 題して、炎が選んだ10万円以下で買える株価の位置が低い高配当利回り(バリュー)銘柄。皆様の参考になるかご賞味下さい。 全部買っても総額は40万円以下ですので配当重視で取り組んでおられる皆様に参考になれば幸いです。 1.テノックス(1905) 時価809円 100株 8万900円 決算期3月 時価総額55.8億円 3Q末保有現預金79億円 妥当株価1145円 今期予想配当金30円(中間期15円、下期15円) 今期予想配当利回り3.7% 配当性向30% 獲得配当金1500円 来期予想EPS108.5円 予想配当金33円( -
若い甥に教えたい資産形成のための方法論や考え方 その5
2019-01-17 19:09
私が株式投資で得たものは、お金だけではありません。 3.自分の行動の結果を起こったことを自分の責任だと考える サラリーマン時代、仕事中に売買することができなかったので、毎日お昼休みに証券会社に出かけて、クイック(QUICK端末)をたたくのを楽しみにしていました。 その証券会社に、いつも投資の失敗を証券会社社員のせいにしている60歳くらいの親父さんがよく来ていました。 そのやり取りが聞こえてくるので親父さんの愚かさを笑っているうちに、はっと気がついたんです。 「あれ、この親父さん、誰かに似ている。え、私に似ているじゃないか」 と冷や汗が出てきました。 この親父さんが、その証券会社に初めて来店してきたときも、たまたま私は居合わせていました。奥さんと一緒にやってきて、いままで取引していた野村證券のことをぼろくそに罵っていました。 そのうちに、今度はいまの取引先のその証券会社の社員 -
モノ言う株主が株式市場を活性化させる
2018-06-07 00:27
今月後半は3月期決算企業の株主総会シーズンとなります。 26日から29日にかけて集中しているものと推察しますので多くの個人投資家の皆様もお手持ちの銘柄の開催スケジュールを見てどこに行ってみようとか考えておられるのかも知れません。 企業は事業活動を1年間行って、その決算数字を発表して株主に対して報告し、株主総会で株主の承認を得る必要があります。株主は持分に応じて総会議案に反対や賛成の意見を示す権利を持っています。時には株主の方から株主総会で提案をすることもできます。 大方の株主は、ほとんどが少数株主であるため、株主総会には出ないで送られてきた招集通知に賛成か反対のチェックをして返信するか返信すらしないでいるのかと思います。大半が形式的な株主総会となりがちですが、最近はモノ言う株主も出てきたように思われます。 土木基礎工事業界の老舗企業とも言える三信建設(1984)の株主である坂 -
新たに株主優待制度を導入した企業の株価の行方
2018-04-25 01:58
IPO後の長期調整局面を抜け出る手法として多くの企業で導入が図られる株主優待制度。それはクオカードのような準現金配当のようなものや自社製品の割引といったものまで様々です。 市場では株主優待制度を活用している個人投資家の話が頻繁に出て参りますので多くの投資家の楽しみの一つとなっているものと思われます。 株式投資のリターンは単純に配当金(インカムゲイン)と値上がり益(キャピタルゲイン)の2通りがありますが、これに株主優待制度が加わり、投資家は新たな評価をしていくことになります。少なくともないよりあった方が良いぐらいの株主優待制度なのかも知れませんが、株価の位置でその評価は違ってきます。 先週、株主優待制度の導入を発表したクロスフォーの場合はどうでしょうか。 同社の株価は公開価格730円で、初値が1051円、高値が1810円でした。1月に2分割を実施しましたのでそれぞれ公開価格36 -
「成長株への長期投資」セミナーに行ってきました
2017-09-29 23:12
先日(9月17日)、億の近道の執筆者でもある山本潤さんの 「成長株への長期投資」 セミナーへ参加してきました。 私個人は、ずっとグレアムやバフェットの本や考え方を勉強してきたので、グロース株の考え方や投資判断の手法が良く分かっておりませんでした。 なので、有望な成長株に出くわしても、その時点での株価が高いのか安いのか正直どのように判断してよいかわかりませんでした。 今回、山本潤さんのセミナーに参加して 「なるほど!」 と合点がいった内容を読者の皆様にも簡単にフィードバックいたします。 詳しくは山本さんの主宰する 「みんなの運用会議」https://double-growth.com/category/finance/basic/ のコンテンツを読まれるのが良いと思います。・投資家にとって意味があるのは、EPSの成長率ではなく配当の成長率である 山本さんの話で最初にインパクト -
成長株投資のための教科書 その1
2017-09-16 18:20
なぜ書くか。 誰も本当のことを書かないから。 以上。 結論。 PER(株価収益率)で株価を評価してはいけない。 PERとはある期間(通常は1年間)における利益(期間利益)で時価総額を除した数値。 単に一時点での両者の比(点の評価)にすぎない。 もう一つの結論。 PBRで株価を評価してはいけない。 PBRは簿価ベースの株主資本で時価総額を除した単純な比である。 株主資本の簿価を基準にしたものである。 これも「点」の評価にすぎない。 PERやPBRは、株価を算定するバリエーションとしては不十分。 ちなみに、わたしは、この2つの株価指標は使わない。 これらは非常に筋が悪い。 まず、PBRという指標について、見てみよう。 PBRは資産の時価を評価しない。 売掛金の不良債権や無価値となっている固定資産やのれんを簿価で評価している。 企業の実態を示していないだけではなく、投資家をミス・リードするか
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