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自主性を育む金融教育
2020-11-07 10:50億近読者の皆様こんにちは。 小学生向けのお金の教育論について寄稿させていただいております遠藤です。 今回は、「お金の教育で育める自主性」についてお話をさせていただきます。 私が推奨するお金の教育では、子供に2つの貯金箱を準備してもらいます。 1つは、「使うお金を入れる貯金箱」もう1つは、「貯めるお金を入れる貯金箱」です。 貯める貯金箱のお金は目標金額が達成できるまで使うことができない、というルールにします。 こうすることで、「お金が貯まるルール」を知ることができます。 散財癖があった子でも、このルールを身に付けるとお金が貯まっていきます。 実は、「使うお金を入れる貯金箱」の方には、もっと重要な教育的要素が含まれています。 それは「自主性」です。「使うお金を入れる貯金箱」のお金の使い道を、子供に任せることで自主性を育めます。 そのお金はゲームセンターで使おうが、お菓子やジュースに使おうが自 -
後悔しないための金融教育
2020-08-28 13:07「まーくん、こんなにしっかりしてたっけ?」「まーくん、ほんまに偉いな。」 これは、8月に大阪の実家に帰った時に、おじいちゃん、おばあちゃんが孫である私の息子を見て言っていたセリフです。 小学生になったら、お金の教育を始めましょう。 お金の教育は、計算力や経済に対する関心だけでなく、心の鍛錬になります。 お金の教育は、倫理観も鍛えます。 大学生の時までは、怠け癖があった人でも、社会人になって自分の生活費を自分で稼ぐようになったら、急に凛々しくなる人がいます。顔つきも良くなります。 子供も同じです。 自分が遊びやお菓子で使うお金くらいは、自分で家の仕事をして稼ぐように促しましょう。 そうすることで、単に「月に1,000円」などのようなお小遣いのあげ方をしているより、子供がグッと逞しくなります。●お小遣い教育は先延ばしにしない 私は、子供向けの金融教育の専門家としてセミナー等で多くの親御様とお話 -
財政健全化のための投資教育
2020-06-19 14:33億近読者の皆様こんにちは。 お金教育に特化したFP、遠藤功二です。 私は、小学生になったら家庭で投資教育を行っていくことを推奨しています。 日銀や金融庁が共同作成した金融リテラシーマップではお金の教育が推奨されています。(出典)知るぽると 金融リテラシーマップ https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/literacy/ 金融リテラシーマップでは、必要なものと欲しいものを分ける。仕事をして貯蓄の習慣をつける。 小学生にもこのようなことを求めています。 実は、大人にとっては当たり前のこの習慣は、投資教育を行うことで簡単に習慣化することができます。●投資教育がもたらす効果 投資教育を行うことで、自然と必要なものと欲しいものを分けることができるようになります。 また、「増える」と言う前提があれば貯蓄習慣にも身が入ります。 例えば、 -
家でおもちゃのお金は使わない
2020-06-06 16:48億近読者の皆様こんにちは。 お金教育に特化したFP、遠藤功二です。 緊急事態宣言が明け、電車の中も大分人が増えてきました。 この数ヶ月、感染防止のために多くの方が自宅待機、在宅勤務を強いられたと思います。 職種によっては、在宅勤務といっても仕事はなく、実質休暇と同じ生活だったという人もいらっしゃるようです。 仕事がなくても給与や休業補償が振り込まれるのは安心する一方、自力でお金を稼ぐ力の大切さに気づいた方も多いのではないでしょうか。 私自身も、今回の新型コロナの騒動で、子供には、自分でお金を稼ぐ力を持って欲しいと思いました。 以前のメルマガで、私は、子供にお金の稼ぎ方を教えるために、家の中のお仕事をしたらお小遣いをあげる、という方法を推奨させていただきました。 このような私の考え方を申し上げると、「家の仕事にお金を払うのはいかがなものか。」という反論も受けすることもあります。 また、「お -
家庭内起業で得られるもの
2020-05-25 19:52億近読者の皆様こんにちは。 お金教育に特化したFP、遠藤功二です。 新型コロナの影響により、2020年5月中旬現在、東京都内の小学校では、自宅学習が続いています。 親が忙しいと、どうしても子供にYoutubeやゲームを与えてしまい、「これでいいのだろうか?」と疑問を持たれている方も多いのではないでしょうか。 また、教育に情熱をお持ちの親御様ほど、「学校や塾の宿題だけでは学びが足りないのでは?」「もっと、外に出て様々な体験をさせてあげたい。」「勉強以外のことを子供たちに学ばせたい。」と「教養」についても悩まれているのではないでしょうか。 家の中でできることは限られている中で、自宅でも手軽に取り組める学習方法として、私がお勧めしたいものが、「家庭内起業」です。■家庭内起業とは 家庭内起業とは、家でビジネスを行うことです。 具体的にお勧めなのがカフェ経営です。 お子様に、お茶やコーヒーを作って -
資本主義はお金が手品のように増えていく
2020-05-12 00:00日本の金融教育のガイドライン、金融リテラシーマップでは、小学生の時に暮らしを通じてお金の様々な働き方を理解することを求めています。(出典)知るぽると 金融リテラシーマップhttps://www.shiruporuto.jp/public/document/container/literacy/ ただ、「お金の働き方」についてどのように教えたら良いか分からないという方も多いのではないでしょうか。 ご存知の通り、資本主義経済の中では、お金の役割は人の体で言うところの「血液」です。 今回は、自宅でできる「お金の働き方=資本主義の中でのお金の血液としての役割」の教え方についてお伝えしていきます。■資本主義はお金が手品のように増えていく 「株式会社の仕組み」を伝えることは「資本主義経済の仕組み」を伝えることを意味します。 新型コロナの影響でご自宅にお子様といる機会が多い方は、「会社ごっこ」をするこ -
トイレットペーパーの買い溜めは貧しい行為
2020-04-11 16:02億近読者の皆様、こんにちは。 お金の教育特化のFP、遠藤功二と申します。 私は、家庭でできるお子様向けの金融教育の方法について、連載しております。 以前のメルマガで、金融リテラシーマップでは、小学生の時に、必要なもの(ニーズ)と欲しいもの(ウォンツ)を区別する力を身につけることを求めている、と書きました。(参考)知るぽると 金融リテラシーマップhttps://www.shiruporuto.jp/public/document/container/literacy/ 欲しいものに際限なく浪費していると、貧しくなってしまうことは言うまでもありません。 コロナウィルスによる、マスク不足やトイレットペーパー不足(特に関東圏)は正に「欲しいもの」とは何かを問題提起してくれました。■「トイレットペーパーの買い溜めは貧しい行為」 マスクは医療現場で必要とされています。 だから不足が続いていることは理 -
目利き力を鍛える
2020-03-27 11:42億近読者の皆様、こんにちは。 お金の教育特化のFP、遠藤功二と申します。 私は、家庭でできるお子様向けの金融教育の方法について、連載しております。 日本国内で定められている「金融リテラシーマップ」では、小学生の時に金融取引の基本としての素養として以下のことを身につけて欲しいと書かれています。(以下、「」内は引用箇所)「小学生が巻き込まれる金融トラブルの実態について知り、消費生活に関する情報を活用して比較・選択する力を身につける。」(出典)知るぽると 金融リテラシーマップhttps://www.shiruporuto.jp/public/document/container/literacy/ 「情報を活用して比較・選択する力」 これは大人でも難しいですね。 では、どのようにこのような力をつけていけば良いのでしょうか。■「価値基準を持つ」 小学生はともかく、学生が巻き込まれやすい金融、消費 -
安月給でこき使われる人生を歩まないために
2020-03-15 02:16億近読者の皆様、こんにちは。 お金の教育特化のFP、遠藤功二と申します。 私は、家庭でできるお子様向けの金融教育の方法について、連載しております。 本日が、3回目の寄稿となります。 お金の教養は、生きる力として不可欠な時代です。 日本国内で定められている「金融リテラシーマップ」では、小学生の時に生活設計をする力として以下のことを身につけて欲しいと書かれています。(以下、「」内は引用箇所)「働くことを通してお金を得ることおよび将来を考え金銭を計画的に使うことの大切さを理解し、貯蓄する態度を身に付ける」(出典)知るぽると 金融リテラシーマップhttps://www.shiruporuto.jp/public/document/container/literacy/■働くことを通してお金を得ること 小学生の本業は学業です。 小学生が働くことを通して、お金を得ることを学ぶためには、家庭での大人た -
"欲しいもの"が"必要なもの"に変わる?
2020-03-06 15:34億近読者の皆様、こんにちは。 お金の教育特化のFP、遠藤功二と申します。 私は、家庭でできるお子様むけの金融教育の方法について、連載しております。 本日が、2回目の寄稿となります。宜しくお願い致します。 まず、私が大切にしている金融教育論の土台についてご紹介します。 それは、「金融リテラシーマップ」というものです。 「金融リテラシーマップとは」 金融リテラシーマップは、金融庁、消費者庁、文部科学省の他、全国銀行協会や、日本証券業協会など、10以上の組織をメンバーとして結成された金融経済教育推進会議という、金融広報中央委員会(日本銀行情報サービス局内)に設置された会議で策定された、日本人が「最低限身に付けるべき金融リテラシー」を示したものです。(出典)知るぽると 金融リテラシーマップhttps://www.shiruporuto.jp/public/document/container/l
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