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市場潮流
2018-08-29 00:27
今週(8月20~24日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で331円39銭上昇し(率にして1.5%の上昇)、2万2601円77銭で取引を終えました。4週ぶりの上昇です。 週初は、週内に予定された米中貿易交渉を控えて、模様眺めムードでスタートしました。20日(月)は日経平均株価が71円安となり、売買代金は東証1部で1兆6766億円(速報ベース)となり、4カ月半ぶりの低水準となりました。 続く21日(火)は中国・上海総合指数が堅調だったことを好感し、日経平均株価は20円高と小反発。 22日(水)は米株高、円安・ドル高を受けて日経平均株価は続伸。結局、トランプ政権は、160億ドル分の中国製品に対する制裁関税を発動し、中国側も同規模の報復措置で応じましたが、23日(木)も円安を受けて、日経平均株価は3日続伸。24日(金)も、海外ヘッジファンドとみられる買いが入り、4日続伸となりました -
国内株式市場の欠陥
2018-08-29 00:25
まずは読者から頂いたご質問に対して。 新興国投資につきまして昨今は様々な金融商品が出てきています。手始めに新興国投資と検索してご自身で理解し易い商品を探してみてください。 債券投資で入り易いのは「上場インデックスファンド新興国債券」(ETF、日興アセットマネジメント社)かな?と思っています。売買も楽ですから。 馴れない方にとっては少額から投資できる投資信託を使うのが楽と思いますが、纏まったお金があれば個別に証券各社が販売している各新興国通貨や市場に連動している商品も多々あります。 どの国への投資が良いかは皆さま各自のお考えで決めるしかないのですが、気を付けていただきたいのは、複雑な金融商品や手数料(信託報酬含む)が高い商品は避けると言うことと、新興国市場故にリスクも高いと言うことです。 同じような原資産への投資なのに見栄えを良くするため(儲かりそう、または安全そうに見せるた -
為替市場動向~真夏の悪夢かトルコ・リラ急落~
2018-08-24 13:238月のマーケットには、「真夏の悪夢」と喩えられる出来事があると言われて来ましたが、今年はトルコ・リラ・ショックでしょうか。 8月10日(金)週末から13日の月曜日にかけて、トルコリラが一日の動きとしては歴史的とも言える急落となりました。 トルコが拘束した米国人牧師の取り扱いについての米国とトルコ間の交渉行き詰まりから両国の関係悪化が表面化するなか、10日のトルコ・リラ対円では、19円97銭から始まった相場が、英国フィナンシャルタイムズ紙の「欧州金融当局がスペイン、フランス、イタリアが持つトルコへの債権リスクを懸念」の報道をきっかけに、まずユーロが売られ、その後、トルコ・リラが安値17円台まで売られました。 次に追い打ちをかけたのが、トランプ大統領です。 トルコから米国への鉄鋼・アルミへの関税を2倍にするとツイートしたことから安値16円11銭2.5厘まで売り込まれました。 週が -
書評:10万年の世界経済史<下>
2018-08-24 13:22書評:10万年の世界経済史<下> グレゴリー・クラーク著 日経BP社 https://amzn.to/2PkVlHX●経済成長が無い世界と爆発的成長をする世界 <上>に引き続いて、<下>でも著者が定義づける「マルサス的人口論」がベースとなった話が展開します。「マルサス的人口論」とは、ごく簡単に言えば<1800年以前の世界では、いわゆる「経済成長」がほとんどなく、人口が増えれば一人当たりの生産物や資源が減少し弱者が淘汰されるため、人口が 減少に向かい均衡点に落ち着く。逆に、均衡点から人口が減少すれば一人当たりの生産物や資源が増えて人口は増加に向かい再び均衡点に向かう>というものです。 <上>でも述べられているように、その「マルサス的人口論」の世界が1800年頃の産業革命によって大きく変貌したのです。しかし、著者が指摘するのは現代の経済学のほぼすべてが「マルサス的人口論」に立脚してお -
有料メルマガライブラリから(265)「株価は常に嘘をつく」
2018-08-24 13:20
有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=コラム「株価は常に嘘をつく」= (有料メルマガ第390回・2016/7/19配信号) ※2016年7月現在の内容です。留意してお読み下さい。 【前略】 ― 株価はいつも嘘をつく。そう考える理由は、市場のムードに流されたほん の一部の投資家が総発行株式数のうちの微々たる一部の株、出来高の小さ い株なら1単元とか数単元の売買で、株価は動いて行ってしまいます。そ んな売買で現れた株価で、その企業の本当の価値が決まるわけがないと考 えることで、冷静さを保つようにしています ― 株価 -
いつか来た道のようだが・・
2018-08-22 23:13
相変わらず株式相場は調整気味の展開が続いているようです。 山あり谷ありの株式相場の中で、全体相場は一定の期間で上下変動を続けていますのでそうした変動の特徴を捉えることができれば運用成果は上がる展開ではあります。 日経平均にしろTOPIXにしろ上がったり下がったりの中で、短期10%程度のリターンを得る運用に取り組むならチャンスはある相場ではありますが、ここに来て悩ましいのは時価総額100億円以下の小型株の半年以上に及ぶ長期下落です。中小型株を主体に株式運用を行っている多くの個人投資家はこうした状況下でかなり運用成果が低下しているのではないかと推察されます。 上がる銘柄もあれば下がる銘柄もあり。二極化の展開の中で運用成果も好調な方と不調な方に分かれているものと推察されます。 ここに来ての相場は流動性重視の取り組みでもあり、いくら業績が良いとか言っても中小型の流動性に乏しい銘柄の多 -
株式市場にはびこる悪玉菌に立ち向かおう!!
2018-08-22 23:10
先般、長期入院をした私ですが退院後1か月を経て、人一倍健康に気をつけるようになってきました。 糖尿病を患い、同時に胆石性胆嚢炎で入院に至った私が思うのは人の体に備わっている自然治癒力のこと。 インシュリンを打つ日々の中で自らの体にある自然治癒力を信じ、低糖質の食事と運動を日常生活にうまく取り入れ、ついに空腹時血糖値を100以下まで落とすことができましたが、次回の検診でHb1ACがどこまで下がったのかが気になるところです。 これまで健康体だった右肩上がりの株式市場も何やら悪玉菌が個々の細胞に悪さをされて病気に冒されてしまったように感じられます。 発行体側の企業から目先で悪い話が出ると悪玉菌のような売りがこれでもか、これでもかと出て、市場を蝕み、まるで「先行き不安病」という病に陥ってしまった感があります。 ここで頑張るべきは善玉菌です。人の体に自然に存在する頼もしい存在が善玉菌 -
悲惨な状況下の昨年IPO銘柄
2018-08-22 23:07
「忘却とは忘れ去ることなり・・。」 昔、聞いたことのあるラジオドラマ「君の名は」での冒頭のナレーションです。 あれほど一時燃え上がった上場企業と投資家の関係もすべてが忘却されて、忘れ去られた結果、株価は高値の半値以下に落ち込み、なおも底を模索する状況が随所に見られます。 特に投資家の期待を裏切り、業績を下方修正したような銘柄には容赦のない売り方悪玉菌が攻撃をかけてきます。 もっと冷静にみれば投資価値はあるのにと思う日々ではありますが、これも現実。どこまで下げるのかと忍耐強く見守ることにしたいと思います。 IPO時は概ね、どの銘柄も過大な評価がなされがちです。 需給によってつくられた株価は運用成果が期待できないとなれば売りが売りを呼ぶことになります。どこまで下げるのかはこれも市場での需給に基づきます。あとは時価総額の下限をどこに置くかになります。 短期的な期間利益が投資家 -
■事業は国内向け99%!第1四半期増収増益と確実に業績を伸ばしており、低PER低PBR、キャッシュリッチな高配当利回り企業を研究!!石川臨太郎の有料メルマガ、好評配信中!!■
2018-08-21 21:24銘柄研究に最適な有料メルマガです!クオリティをぜひ体感してください。 今週配信の有料メルマガでは、業界大手で製品開発力には定評があり、過去確実に業績を伸ばしており、低PER低PBRで、時価総額と同等の資産を持つキャッシュリッチで、増配が期待出来る内需企業を研究しています。 また、コラムでは、「トランプ大統領の選挙対策のための政策で、日本など米国を除く世界の株が低迷させられたままの状況が続いています。外国証券会社の日本株への空売り攻勢も続いています。しかしトランプ大統領の選挙対策が終わり米国株も上昇が勢いを増していくなら低迷している日本株にも投資資金は戻ってくる。外資証券会社の空売りも買い戻されていく。そう考えながら必要以上に下げている好業績で、今期も前期比で増益を確保しそうな企業への調査を続けています。」と題し、現状想定する今後の市場予測に伴う、投資行動について書くと同時に、ファンダメ -
市場潮流
2018-08-21 21:19
今週(8月13~17日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で27円70銭下落し(率にして0.1%の下落)、2万2270円38銭で取引を終えました。3週連続の下落です。 週初の13日(月)は、外為市場でのトルコリラの急落を受けた世界的な株安の影響で、日経平均株価が急落。前週末比440円安となり、約1カ月ぶりに2万2000円を割り込みました。前週から4日連続の下落です。しかし、翌14日(火)は、トルコリラの下落一服を受けて急反発。日経平均株価は前日比498円高となりました。18年に入り、3番目の上げ幅です。 続く15日(水)は中国株や人民元相場の下落が続いたことで、日経平均株価も反落。16日(木)は、中国の景気減速を背景とする資源価格の下落を受けて、景気敏感株が売られましたが、中国商務省が、王受文商務次官が8月下旬に訪米し、米国のマルパス財務次官と協議すると発表したことで、貿易摩擦
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