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高級志向で成長目指す企業
2023-04-17 15:00
このところのビジネスは二極化していると感じられる。 どう二極化しているかと言うと高級化と低価格化に2分されているのではないか。 高級品が売れているという事例ではタイルや建材を取り扱っているアドヴァングループ(7463)で聞かれる高級ユニットバスや高級キッチンの話が上げられる。 アドヴァングループというとイタリアから仕入れた意匠性の高い高級な大理石を販売しているとのイメージがあるが、このところ同社の売上拡大に貢献しているのは、意外にも高級ユニットバスとのこと。 リゾートホテルや高級マンション向けなどに売れ行きが好調らしい。 高級で言うと1セット数千万円クラスの高級イタリア製キッチンも取り扱っている同社であるが、もともとは住宅用タイルの取り扱いからビジネスはスタート。タイル職人の教育研修などを地道に実行しながら年商規模を着実に拡大し、近年では茨城県坂東市にある大規模な流通センターを活用して -
月面開発企業への投資
2023-04-17 14:58
今週はいよいよ月面開発事業(月に物資を輸送する事業)を展開するispace(9348)が12日にグロース市場にIPOして参ります。 生きているうちにまさか月の開発に関わる企業が株式市場に株を公開するとは思わなかったという皆さんも多いのではないでしょうか。 同社の公募価格は254円(公開時時価総額204億円)で初値を含めて上場後にどのような評価をされるのか興味津々ですね。 同社の業績は前3月期で推定売上高9.8億円、経常利益は113億円もの赤字が予想されていますので直ちには業績面でポジティブな評価はできませんが、月面開発事業への取り組みを推進している点で時代の変化を先取りした企業ということで個人的には人気を集めるものと見ております。 上場時に公募2651万9500株を発行し、67億円を資金調達します。 今期4Qの業績赤字による債務超過分を埋めるために一定額は使われるものと予想されますが、 -
1年前のIPO銘柄、半年前のIPO銘柄
2023-04-17 14:47
~あれからどうなった?これからどうなるの?~ 次から次に登場してくるIPO銘柄に関心をお寄せの皆様にとってはホットにデビューしてくる直近のIPO銘柄に目を奪われてしまいがちですが、時には冷静に半年前や1年前のIPO銘柄に対して少し、その後どうなったのかに関心を寄せて頂きたいと思います。 IPO銘柄は公開価格に対して初値があり、その後の安値や高値があって時価に至る変動があります。決してその株価推移は一様ではなく銘柄ごとの違いが出て参ります。IPO銘柄へのリスクテイクによるリターン確保に向け、そうしたIPO銘柄の株価変動を吟味されていくことが求められています。 投資家各位はその変動状況や客観的な事業内容をしっかりと把握しながら次の一手を考えていかれることが必要となります。 本日は有料掲載の炎の投資情報から2銘柄をピックアップして以下にコメントさせて頂きたいと思います。1.1年前のIPO銘柄 -
ESGスコアに思う
2023-04-13 21:28
今週は、みっちりとESG評価に強いリンクスリサーチの小野社長からあるべきESG評価について意見を伺うことができました。 欧州大手企業のESGスコアは総じて高いのですが、なぜ高いのかはHPなどからレポートを読み込む作業も必要になります。ブルームバーグやロイターですぐにとれるデータも多いが結果しか載せていないのです。個々のユニークな事例こそがストーリーとして響くわけです。ストーリーとして響けばエンゲージメントの際にも投資先経営者に響くかもしれないと思うのです。 例としては、ノボ・ノルディスクはデンマークの大手製薬会社があります。 たとえば彼らの採用基準をみると、男性45%で女性45%とある。 残り10%はLGBTが活躍できる余地を残している!!!! さらに、養子縁組を行って里親となった社員には育児休暇が認めるとある!!!! こうした素敵な事例をわたしたちは取材先の企業にも話していきたい。 -
課題
2023-04-12 10:19
随分と暖かくなり、本格的な春になりました。 近くに比較的大きな公園があり昼頃の時間帯に時々散歩をします。小さな子供を連れた沢山の方達が子供たちを遊ばせていますが、振り返るに、うちの子供が小さかった頃も、遊ばせるために週末にはいつも何処かに連れて行かねばならなくて大変でした。遊びたい盛りの子供と小さなマンションに住んでいましたから。 週末が近づくと地図を見ながら「ここはどうかな?」などと家内と話し合っていた頃が懐かしく感じます。 あれから20年以上が経ち子供も大きくなって(当たり前ですが、笑)、今では大人同士として食事に行くなどするようになりました。小さな子供たちを遊ばせているご家族をみると「大変だなぁ~」と思いつつも「今が一番可愛い年頃だよねぇ~」などと微笑ましく感じるようになりました。 歳を取りました(笑)。 さて、先月22日のFOMC(米国連邦公開市場委員会)では0,25%の利上げ -
顧客の立場に立ったアドバイザー
2023-04-11 11:16
昨年2022年12月9日に金融庁の市場制度ワーキンググループで「顧客本位タスクフォース」の中間報告が行われました。https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20221209.html この報告書の中で「顧客の立場に立ったアドバイザー」という項目があります。『方策の一つとして、一定の中立性を有するアドバイザーの見える化に取り組むことが考えられる。具体的には、諸外国では、アドバイザーが提供できる商品・サービスの範囲や、顧客からのみ報酬を得ているかどうか等に着目している点を踏まえ、我が国においても、(i)アドバイザーが金融商品の販売を行う金融事業を兼業しておらず、家計の全体最適とポートフォリオの最適化の観点から、幅広い金融商品を対象としたアドバイスが可能かどうか、(ii)金融商品の組成・販売会社からの手数料等を受け取らず、報酬は顧客からのみ得 -
有料メルマガライブラリから(471)「日本株も4月からはリバウンド相場に入りそうです」
2023-04-11 11:13
有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=コラム「日本株も4月からはリバウンド相場に入りそうです」 (有料メルマガ第476回・2018/4/3配信号)※2018年4月現在の内容です。留意してお読み下さい。【前略】 私は自分がサラリーマンを辞めた12年前から起きたことを回顧して干支でいう12年サイクル。還暦という60年サイクルのことを意識して、過去に起きた歴史に残っている大暴落から、2018年は何年目に当たるのかを調べてみて、怖い思いが強くなりました。 私が体験した一番大きな暴落は1987年に起きたブラックマンデーでした。 なんと今から31年 -
中小調剤薬局をサポートする企業
2023-04-08 13:03
私たちの生活にとって病気との戦いは絶えず付きまといます。 中には病気知らずに生きてきたという方もお見えなのかも知れませんが、病気になると病院で医者に診てもらい、診断の結果として薬を処方してもらい薬局で受取り、日々、薬を飲んで治療改善を図るというのが日常茶飯事の医療の現場です。 薬局には風邪薬などの市販薬を主に取り扱うドラッグストアもあれば病院のお医者さんの指示に基づいて処方する調剤薬局があります。 ドラッグストアや調剤薬局にお薬を提供するのはメーカーから仕入れている医薬品卸ですが、その卸もドラッグストアも大手に集約化が進んできました。 しかしながら調剤薬局は中小が主役で全国にはなおも6万店もの調剤薬局が存在しているのが現実です。 最大手のアインですらシェアは4%台とのことで集約化が進展しない背景は大手調剤ほど厳しい行政対応がなされているためだとのことです。 店舗数が1100以上のアイン -
データの利活用ビジネスが成長
2023-04-08 13:00
かつてはIT、今はDX(デジタルトランスフォーメーション)。 DXという言葉が言われ始めたのはスウェーデンの大学教授が提唱した2004年とされます。 2018年に経産省はDXの定義として「企業がビジネス環境の激しい変化に対応しデータとデジタル技術を活用して顧客や社会のニーズを基に製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに業務そのものや組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性(他社よりも儲かる仕組みづくり)を確立すること。」だとしています。 日本でもこのDXがテーマとなり、社会全体に広まり始めて数年が経過していますが、直近になっても少子高齢化時代を迎える社会全体が効率性や変化を求める中でますますDX化が進展しつつあります。システム開発系の企業にとってはDX化を推進する気運がビジネスチャンスとして捉えられ、積極的にその活動をアピールしているように感じられます。 業務の効 -
年度末に思う
2023-04-06 14:13
人は情熱を失っていない時間だけが真に生きている時間ではないか。 仕事もこなすだけの作業ならばそれは時間を切り売りしているだけで生きたことになるのか。 真に生きるためには情熱を持ち続けて意義あることに果敢に挑戦したい。 そうやって、私は日々深く反省しているのです。 生きる上で次に大事なものは覚悟。 たとえば、ある上場業務スーパーがあるが、彼らは食品工場を自社で多数を有する製販一体型の企業です。インフレ前は冷凍うどん5玉で百円台の価格でしたね。圧倒的な価格と量で消費者から支持を得ているのです。 通常、小売はメーカーを下に見て、返品も平気でします。ところがそれをしない。売れなければ自分でつくった自分が悪い。自社の損失となります。 リスクを受け入れ、覚悟を決めているわけですね。 本当によいものを開発し、圧倒的な商品性を持たせて販売する。リスクを軽減するためには努力に努力を重ねるしかないわけです
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