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有料メルマガライブラリから(497)「投資家にとって『欲望』はアクセル、『恐怖』はブレーキ」
2023-10-16 19:50
有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=コラム「投資家にとって『欲望』はアクセル、『恐怖』はブレーキ」= (有料メルマガ第367回・2016/2/9配信号)※注 2016年2月現在の内容ですので留意下さい。【前略】 相場が大きく乱高下して、信用取引などレバレッジを利用した投資を行って破綻する投資家が出てくると、追証が払えずに信用取引の担保となっていた株が強制売却されることによって、担保となっていた本当に価値の高い企業の株価さえ無条件に売却されて大きく下げることが出てきます。 そうなるとトレーダーが身を守るために利用している逆指値の売りが発 -
長期投資入門 その1 ~スケールメリットとトヨタの30年~
2023-10-13 21:28
30年前といえば1990年代の前半。 バブルが崩壊した時代にトヨタの売上高純益率は一桁前半であった。 2%程度の年が多かった。 純益は1000億円台。 売上も10兆円に満たなかった。 バブル景気がはじけてはいたが、金利も高く、財務内容がよい企業は経常利益の方が圧倒的に営業利益よりも高い時代であった。 財務が投資を担当している財テク時代でもあった。 時価総額はいまの10分の1。 その後、円高にも苦しむが、総じて、業績は右肩上がりであった 近年、トヨタの純益率は大幅に改善し、10%には満たないが一桁後半になっている。 売上が数倍になり、利益率が数倍になったので株価は10倍以上になったわけだが、これがグローバル企業の典型的なパターンのひとつであることはあまり議論されない。 規模の経済が働き、固定費の効率化がなされる。 固定費とはたとえば人件費だが、要するに人は頭が良いので生産性が高まる。 R -
時価総額の行方
2023-10-12 11:46
私事で恐縮ですが、10月5日は数年前に亡くなった筆者の父の誕生日です。 振り返れば中学生の頃、暇な時には父の書斎へ行き並んでいた東洋経済のバックナンバーを読んでいたことを思い出しました。中学生ごときに理解出来る記事は少なかったはずですが、何となく大人の仲間入りをしたような気分に浸って、父の傍で本を開いていた記憶があります。 それが社会人2年目頃だったか、日経だけでは物足りなく、経済誌くらい読まねばと過去を思い出し、週刊東洋経済の購読を申し込みました。 懐かしい話(どうでも良い余談、笑)で恐縮ですが、その定期購読が40年近くも続いていることを感慨深く感じる昨今です。 読者の皆様にも様々な(今でも続いている自分だけの)長く続くストーリーがあるのではないでしょうか。 さて、「何故、時価総額が増えない」と書いた昨年9月15日のコラムを読み返していましたが、あれから1年。株式市場は様変わりと感じ -
”アート×NFT×地域応援プロジェクト”で新たな地域創生の仕組みを作る
2023-10-11 20:48
弊社株式会社マネーライフプランニングで開催した、セミナーの内容報告です。前半:井口真理子氏のアート活動紹介 講演者:井口真理子氏https://www.marikoiguchi.com/●「人間はどこに行くのか」を描き続けてきた 私は、保育園に入ったころはすでに「絵を描くのって楽しい」と、チラシの裏などにオリジナルのキャラクターを描いていました。このころから、タイムスリップなど時空を超えた人間の交流に興味があったと思います。 アーティストを志すようになったのは、美術高校受験のために画塾に通い始めたときです。画塾では、古い美術から現代アートまでありとあらゆるものに触れました。 その後は、美術高校、芸術大学と美術一本で、卒業後も就活はせず、シェアスタジオを借りて制作を続けてきました。 私の絵のテーマは“ニューピープル”です。言葉にするのが難しいですが、シンギュラリティや進化の果てのサピエン -
ショック安相場に備える
2023-10-10 14:00
株価の上昇が続くと油断しがちなのは突然の下げ相場の到来。上げるのが当たり前のような展開にまさかそんな下げ相場がやって来るなど考えもしなかった。専門家と称される人たちも強気の意見ばかりでまさかの下げに備えていなかった投資家があたふたする姿は過去にもあったが、株式相場につきものではあります。 この点は経験豊富な皆さんにとっては当然のことなのかも知れませんが、株式投資を始められたばかりの皆さんにとっては、多少戸惑いがあるかも知れません。 年初から上げトレンドが続いてきた株式相場ですが、来年にかけては日経平均が最高値更新するとの見方が各有力専門家の見通しも示されており、筆者としてもまだまだ弱気に傾く必要はないと思いますが、相場には予期せぬ出来事が生じやすい点も忘れてはならないかと思われます。 世界のマクロ経済は複雑に結びついており、金融や為替相場、景気変動など様々な要因にとって株価の変動も生じ -
忘れ去られたグロース市場銘柄
2023-10-10 13:56
株式市場には3900ほどの銘柄が上場して取引されていますが、そのすべての銘柄が上昇する、いわゆる全面高の展開となることは滅多にありません。それぞれの銘柄ごとに活躍の時期は異なり、あれほど人気化した銘柄が何事もなかったかのように忘れ去られることなどは日常茶飯事です。 先日の株式同好会の集まりではアンジェス(4563)の話に及びました。 かつて筆者も同社のレポートを書いたりしたことがありましたし、コロナ禍での国産ワクチン開発で安値375円から4カ月で2492円まで6.6倍になった銘柄で多くの個人投資家の皆さんが高値掴みしたと推察される因縁の銘柄です。 すっかり忘れ去られた銘柄なので今どのぐらいの株価なのかと見てみたら何と95円。それでも時価総額は182億円。創薬ベンチャー特有のR&Dへの投資で赤字が続いていますので仕方ないとは言え、その株価水準には愕然としてしまいます。 データだけ見れば同 -
珍現象発見
2023-10-10 13:51
生成AIによって世の中が変わろうとする中で今やオールドエコノミーとなってしまった印刷ビジネス会社、名古屋を拠点に活動する笹徳印刷(3958)が9月22日にスタンダード市場にIPOし、上場後7日目にしてPBR0.4倍割れの典型的な低PBR銘柄となってしまいました。 PBR0.4倍割れというのは内部蓄積してきた自己資本に対して時価総額が6割も下回っている状況です。 6月決算で前期は売上高130.4億円、営業利益3.63億円、経常利益5.85億円(受取配当金と受取賃貸料が1億円、1億円近い保険解約金返戻金と合わせ2億円を営業外収益に計上)という業績ですが、決して収益性が高いとは言えませんが、黒字は計上しているといった企業です。 王子製紙などのパッケージ印刷を収益源としており、業績は比較的安定していますが、決して成長性が高いとは言えず、IPOの目的は不明ですが、恐らくは長期保有の株主の要請に応 -
有料メルマガライブラリから(496)「厳しい下げ相場に動揺しないで投資を継続するために」
2023-10-10 13:08
有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=コラム「厳しい下げ相場に動揺しないで投資を継続するために」= (有料メルマガ第365回・2016/1/26配信号)※注 2016年1月現在の内容ですので留意下さい。【前略】 私がやむをえない理由でサラリーマンを辞めたのがちょうど10年前の2006年1月末でした。株式投資で大きく利益を得たのでサラリーマンを辞めたわけではないのですが、私がサラリーマンを辞めた時期の前も、日本株は絶好調で上げており、投資資産は大きく増えていました。 そのためにサラリーマンを辞めて専業投資家として生きる道を選んだ投資仲間も -
あえて不登校
2023-10-05 22:00
わたしの大学の先輩でもあり、友人でもある鍋田大蔵先生が小田原進学ホームスクールを開設されました。そしてnoteを始めました。 学校は、時代に合った価値観を提供できず、理不尽な校則を単に規則だからという理由で押し付ける。 親は子の進路を過度に干渉してしまう。 結果として不登校児童や生徒の数は過去最高をぐんぐん記録している。 不登校はもはや「普通のこと」になりつつあります。 あえて不登校を選択するという生き方も十分に魅力的な選択肢のひとつになってきました。 学校にはいかず、得意な一芸を極限まで伸ばす方が、尖った人材として評価される時代です。 大学の入学についても不登校であっても無関係に合格できる自己推薦型の入試も年々広がっています。大学が求める人材は、一芸分野に秀でた尖った人です。今後、大学は博士課程を充実させ、社会人の枠も大きく広がっていくでしょう。 企業の人事も博士課程人材を戦略的に獲 -
ジュニアNISAもリニューアルしませんか?
2023-10-04 11:31
2024年リニューアルされる新NISAは話題になっています。 年間非課税枠360万円、生涯非課税枠1800万円、さらに売却すると非課税枠は復活します。 投資をして、お金を使ったらまた非課税枠が再利用できるためNISAと共に生きる時代の到来です。 ただ新しいNISAで気がかりなのがジュニアNISAの終了です。 過去ジュニアNISAは18歳までお金が出せないという意味不明な縛りのせいで利用が進みませんでした。何が悲しくて流動性リスクを無駄に負わなければいけないのでしょうか。 今思えば制度が金融リテラシーを無視した内容でした。しかも非課税期間は5年。長期投資と矛盾します。 ただ未成年者名義の投資口座というのは良い制度だと思います。 私は対象年齢を13歳にして投資金額の上限も10万円、すなわちお年玉でできる程度の金額でジュニアNISAは復活させてもいいと思います。 投資の練習をさせてもいいので
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