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ドラッカー18の教え 第10回
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ドラッカー18の教え 第10回

2017-12-29 15:31
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    産業新潮 http://homepage2.nifty.com/sancho/
    1月号連載記事


    ■人間には人物を見分ける能力など備わっていない


    ●富を生み出すことができるのは人間だけである


     「富を生み出すことができるのは人間だけである」。まったくその通りです。どれほど優れた機械やソフトウェア―でも、まず「人間が意志を持って機械やソフトウェアをこの世に誕生させなければ、それらの製品そのものがこの世に存在しない」ということになります。
     つまり、それらの製品にとって人間は「創造主=神」ということになります。
     もちろん、それらの製品は、人間が意図をもって作動・運用しなければ、何の富も生み出さず、単なる物体にしかすぎません・・・

     また、地中に眠る原油や鉄(銅)鉱石でも同じことです。
     地下資源は、地球の歴史の中で数千万年、数億年単位で存在していましたが、人類がたった数千年前に文明と呼ばれるものを生み出すまで、それらの地下資源はただ存在するだけで経済的価値など全く存在しませんでした。もっといえば、それらの地下資源が現代のように重要な意味を持つようになったのは、せいぜい数百年ほど前からの出来事です。
     もちろん、地下資源の性質に何らかの変化があったわけではありません。
     人間(社会)が変化したことによって、地下資源の経済的価値が大きく変化したのです。


    ●人間ほど厄介なものは無い

     したがって、地下資源や機械などと違って、「人間の頭の中で生み出され保管される」知識が経済の重要な要素となる知識社会において、「人間だけが富を生み出すことができる」とドラッカーが主張するのも当然のことです。

     そして、その「唯一富を生み出す人間をマネジメントすることが経営の最重要課題である」ことにも疑いの余地がありません。

     しかし、その経営・経済にとって最も重要な要素である人間のマネジメントほど難しいものは無いということも、ドラッカーの指摘する通りです。しかし、この最も難しい課題を避けていては、経営に失敗します。


    ●人事の責任は全て任命者が負わなければならない

     「人間」というキーワードで組織を考える場合、最も重要かつ目立つマネジメントは「人事」でしょう。一般従業員だけではなく、役員にとっても自分自身の人事は仕事をするうえで最大の関心事でしょうし、さらには、同僚、上司、部下の人事も大変気になるはずです。

     しかし、その人事がなかなかうまく機能しないことが、マネジメントが成功しない最大の原因です。マネジメントは「誰をマネジメントするのか」が始まりですが、そこでつまずいてしまっては、すべてが前へ進まなくても当然です。

     現在行われている大半の人事の最大の問題点は「任命された側に人事の責任を負わせる」ことにあります。例えば、A氏が営業部から経理部へ人事異動を命じられたとしましょう。もし、A氏が思ったほど経理の仕事で実力を発揮できなくても、それはA氏の責任ではありません。もちろん、A氏は任命された経理の仕事に全力を尽くすべきですが、もしA氏に経理の仕事を遂行する能力が欠けているとしたら、いくら努力をしてもそれはほとんど徒労に終わります。


     続きは「産業新潮」
     http://sangyoshincho.world.coocan.jp/
    1月号をご参照ください。


    (大原浩)

    *2018年4月に大蔵省(財務省)OBの有地浩氏と「人間経済科学研究所」(JKK)を設立します。HPは先行して2月にはアップされます。


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    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)
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