-
積極的PRを始めた地方自治体をサポートする企業
2016-10-19 00:46小池知事誕生以来、東京都が良しにつけ悪しきにつけ話題沸騰。日本で一番税収の多い自治体だけにそのパワーは世界的にもどこかの国以上になっていますので注目される日々が続いています。 日本には約1700余りの地方自治体があって、それぞれが個性ある運営を続けています。いわゆるお役所仕事と言われる非効率性から脱却し効率的な運営に向け、また開かれた組織を目指して動き出そうとしています。 地方創生が国のテーマにもなる時代ですが、その歩みは一筋縄にはいきません。 とは言え、着実に少しづつ動き出しているようにも思えます。 そうした地方自治体をサポートする上場企業の一つがサイネックス(2376)ですが、彼らは暮らしの便利帳という自治体が発行する住民、市民、町民のために自治体と組んで広告入りコミュニケーション誌を発行。既におよそ700の自治体で発行は進んできました。更には最近ブームとなっているふるさと -
1年間の調整を経て
2015-12-08 20:132015年に活躍しなかった銘柄が2016年も駄目かと言うと、それは内容次第。約1年もの間、株価が下がり続けてきた背景を考えて、積極的に投資できる要素があるかどうかを検討してみてはどうかと思います。 1)アイロム(2372)時価1114円 SMOやCMO事業で構築してきた15000もの医療ネットワークを活用しての再生医療などの創薬に取り組むことになった同社の2014年12月の高値 は3045円、それから直近安値1105円まで下落し続け、株価は3分の1の水準となりましたが、先週の説明会開催で反転するきっかけとなる予感。 それでも株価の下落傾向が見られる株には売りが出やすい。本格化は来年と見るが、iPS細胞関連銘柄として改めて評価したい。 2)夢真HD(2362) こちらは高値から2年間の調整を経て下値模索中。 人材が集まらないと話にならないが、今期も大量採用を目指す。 配当性向100 -
地方重視の施策で注目される銘柄
2014-08-12 14:56あなたのふるさとはどこですか。東京やその周辺に在住する多くの日本人はおそらくふるさとをお持ちなのかと思います。 日本という国は東京一極集中の状態であり、ふるさと(地方)あっての日本ではあってもつい忘れてしまいがちです。とは言え、お盆にはふるさとに帰り、ご先祖様の墓参りをする方も多いかと思います。 東京ばかりが豊かになって地方が疲弊していては日本の存続は危ぶまれます。いつの間にか日本人がいなくなって外国人ばかりの地方が増えてこないとも限りません。果たしてそれで良いのでしょうか。 ふるさと寄付金制度が注目されています。 年収の多い方は複数のふるさとに寄付をして税金を控除してもらうことができます。私のある知人も、年収が多く、100もの地方都市に寄付をしてその見返りとして地方の産物を得ているとの話です。 都会に住む方が都会にお金を落とすだけではなく地方にお金を落とすことで地方の財政が豊か -
相場に夏休みはない
2014-08-05 19:56暑中お見舞い申し上げます。 いつもの夏と同様に暑い暑い日々が続きますが皆さん、いかがお過ごしでしょうか。 多くの個人投資家は夏休みモードの状態なのかも知れませんがアナリストなどの市場関係者はなかなかゆっくりと休みが取れないのかも知れません。いよいよ3月期決算企業の第1四半期決算の発表シーズン入りとなります。 先日久々に、私はあるベテランアナリストと某機械メーカーの決算説明会でばったり会いました。 その人なつっこい顔のベテランアナリストは超多忙の日々を送っているとの話を私にしてくれました。彼とは昔の同僚でもあり、旧知の仲で、わずかの時間ではありましたが、銘柄の情報交換なども行いました。 彼の担当は機械や造船などとのこと。四半期決算の発表があってこの暑い時期も走り回らないとならないので大変だと私に正直に話してくれました。アナリス ト活動30年という豊富な経験値を持つ彼は証券会社という -
サイネックスは本当に上場している意味があるのか?
2014-06-11 03:152003年の上場直後からウォッチしてきたサイネックスとのご縁がもう10年を過ぎてしまった。あっと言う間の10年であったが先日の説明会では私の名前を覚えて頂いたのか、私の質問に対して名前を添えて回答頂きました。もうここまで来たかと感慨深い。 但し、こちらにはまだ不満が残る。成長のベクトルがまだ読めないのです。相手は地方であり財政難にあえぐ地方自治体だからビジネスにはならない筈。ところが同社のビジネスは徐々に発展し、前期売上はピークを更新。利益も高水準となっています。 スマホ時代でテレパル電話帳などはとっくの昔に不要になってしまった感があり、縮小のビジネス。それに代わるのが地方自治体と共同発行する広告入りの暮 らしの便利帳。既に460以上の自治体が発行している累計発行部数3800万部となり紙資源の消費に貢献している(そこで電子書籍化を図っているそうで、 既に6月2日現在で328地域が電子化 -
企業の先行投資とビジネス
2014-06-03 17:51資本主義経済下の企業は利益を増やそうとあの手この手でビジネスを展開します。ただ、利益至上主義は時に巨大事故を引き起こしたりして大きなロスを生じ、批判にさらされることもあります。 物やサービスを求めて不特定多数のユーザーや消費者が市場に群がります。そうした市場で活躍するプレーヤーの多くが株式市場に上場を果たして、投資家から資金を集め、利益を追求します。 個人と同様に企業には歴史があり、社歴を重ねる中で利益を内部蓄積していきます。内部蓄積された資金や資産は株主のものですが、利益の増加に寄与しない遊休資金や遊休資産を抱えたままの企業は、ROEを高める努力や利益を生むための適切な投資を行う必要があります。 企業が儲けるには既存事業の拡大と新規事業への投資、M&A投資、その他金融資産への投資などが考えられます。モノへの投資もあればヒトへの投資などがあり、それらを新たな経営資源に入れながら、利益 -
バリュー株式10番勝負(その2)
2014-03-25 20:32株式市場には多くの企業が上場していますが、その中でも比較的地味なイメージで目立たない企業に前号に続きスポットを当てていきたいと思います。 今回も指標面で低評価に甘んじている類似企業2社を並べて比較してみます。 前回は建設業界でしたが、今回は紙媒体を中心とした広告業界からピックアップした2社を比較してみます。 サイネックス(2376)VS KG情報(2408) 大阪に本社を置くサイネックスは創業直後のテレパル電話帳で業容を拡大しましたが、現在は地域の自治体が発行する暮らしの便利帳という広告入り行政情報誌で業績が伸びている企業です。 その創業者は現社長のお父さんですが、その創業者が先週お亡くなりなったそうです。本メルマガにおいても謹んでご冥福をお祈りしたいと思います。 創業時期のテレパル電話帳から今や暮らしの便利帳へ、それも今や全国的な官民協働事業として存在感をますます高めつつありま -
ふるさと納税
2013-12-11 17:01日本の富は東京圏に集中している。 地方と東京圏の経済格差は大きなものとなっている。 国税庁によると年収1000万円以上の富裕層(富裕層と言えるかどうかは不明)が東京圏には全国の54%も住んでいるとのことだ。全国の給与所得者のう ち1000万円以上の収入のある富裕層は全体の3.1%しかいない。そのうちの半分以上が東京圏に在住しているとのこと。 東京圏に在住している人の多くは故郷がある。地方から東京に出て仕事をして成功している方々が圧倒的なのかと思われる。 特に戦後の高度成長時代に東京圏に出てきて故郷を思う方々は既に中高年となり、多くは年金暮らしなのかも知れないが、中には年収の高い人もいるに違いない。 東京圏と地方の経済格差を埋める手法は税金を使って(地方交付税)、地方にお金を戻す方法だが、消費税の引き上げでこの方法が回らなくなってきそうだと言われている。 ふるさと納税は5年前から -
IRプレゼン
2013-12-03 23:51株式相場では何かのきっかけで変動を開始するケースがありますが、企業が開催するIRプレゼンテーションはそのきっかけとなることも多いようです。 昨年の今頃は長期の株価低迷を続けてきたノーリツ鋼機(7744)がアナリスト協会でのプレゼンから上昇を開始しました。私も出席したので記憶に残って います。出席前からこの株は安くなったなあ、と思いつつ出て驚きました。赤字続きでPBRが0.2倍となっていたのです。収益さえ回復すれば大化けだろう と思っていたのですが、その業績がある中高年向けの通販会社を買収して一変するというから、これは・・・と思い多くの皆さんにお知らせしたところ、賛同を 得たのです。 282円割れまで売り込まれていた株価は今年の5月に978円までありました。その後はいわゆる調整相場。600円から700円での推移を続けておりま すが、今年も12月4日に説明会が開催される予定です。そこでどの -
低PBR銘柄研究
2013-11-07 13:09低PBRのランキングで上位に来る銘柄の多くは魅力がないとお感じになっている投資家にとっては、つまらない話なのかも知れませんが研究してみると新たな魅力が発見できるのかも知れません。 過去10年近くフォローを続けている銘柄であるサイネックス(2376)は先日社長の村田さんが桜井英明氏のラジオ番組に大岩川源太さんと一緒に出演さ れていました。言われた言葉はいつもの長い目で見てほしいというものでした。10年近くもおつきあいしてきた私としてはいつまで待てば良いのかと思うので すが、もうそのことは抜きに客観的な割安感を投資のネタにしていくことを脱皮して多少は事業内容からプレミアムがついてほしいと思った次第です。 そのサイネックスは5月に1144円という高値をつけましたが、現在は560円前後になっています。流動性のない銘柄ですからPER7.5倍、PBR0.7倍も致し方ありませんが、せめて上場時の株価
2 / 3