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記事 31件
  • 取り残された銘柄群

    2021-11-18 14:33  

     今年も残り1か月半となりました。皆様の運用成果はいかがでしょうか。 株価上昇銘柄をお持ちの投資家にとっては良い成果を残せたでしょうし、株価下落トレンドが続く銘柄を多く抱えておられる皆様にとっては悪い結果がもたらされたものと拝察されますが、そうした状況があっても株式投資はロングランで成果を上げていくものだと理解されれば、来年に向け希望も持てるかと思います。 問題はなぜ株高となったのか、なぜ株価が下落したのかという背景をしっかり認識しているのかということになります。 株価の上昇には市場参加である様々な投資家の評価がポジティブでないとなりませんし、業績の成長が基本的に実現しているか今後見込まれるものである必要があります。一方の株価下落に至るのはネガティブな業績結果とそれに基づく未来への不安感が背景になっていると考えられます。 全体相場はマクロ経済の影響を受けがちですが、個別銘柄の株価は企業ご
  • 市場潮流

    2021-11-18 14:27  

     今週(11月8~12日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で1円60銭下落し、2万9609円97銭で取引を終えました。3週ぶりの下落です。 先週まで、米国の主要株価指標(NYダウ、S&P500、NASDAQ総合)が揃って5週連続上昇し、前週末(11月5日)にかけ、いずれも過去最高値を更新したことで、日本株も上昇が期待されました。 しかし、週初の8日(月)は朝から買いが先行したものの、次第に戻り待ちや利益確定売りが優勢となり、前週末比104円安と5日(金)に続いて下落。 米国株が軟調に転じたこともあり、9日(火)(前日比221円安)、10日(水)(同178円安)と4日続落となりました。 ただ、11日(木)は同171円高となり5営業日ぶりに反発。 続く12日(金)は岸田内閣の経済対策への期待から幅広い銘柄に買いが入り、同332円高と大幅に続伸しました。 10日に発表された米国の10月の消
  • 伸び悩む市場

    2021-11-16 00:32  

     ウイズ・コロナは続くものの、新型コロナウイルスの解明が進み治療法や医薬品が開発されるとともに経済活動も徐々に活発化してくるものと思われますが、依然として医療体制の整備やオンライン診療が停滞しているとのニュースが続きます。何故か。 理由は簡単です。積み上げ式の診療報酬制度と高齢者負担の軽さの2点が障壁になっているからです。この2つが日本の医療体制を硬直化させ、無駄な医療費を生み出し続ける原動力になっています。 現在の制度では、医師は自由に開業でき、患者はフリーアクセスで診療を受けることが出来ます。しかも検査や診療数を増やせば増やすほど儲かる制度設計ですから、医師の観点からは、大手病院の医局に在籍して忙しく働くより、開業して上手く患者を獲得しつつ通わせ続けることが出来れば楽をして収入を得られます。巷で言われている入院の長期化こそが好例で、診療報酬を積み上げるインセンティブとなっています。 
  • 対談:山本潤解体新書より 後編

    2021-11-13 01:02  

     10月23日に開催された小屋洋一氏&山本潤氏の長期投資セミナー+対談より、対談の「運用哲学の形成」部分より抜粋したものです。興味深い対談の一端をお楽しみください。 前編 ⇒ http://okuchika.net/?eid=10238[前略]小屋: 先程のミヒャエルエンデの話をしますと、ああいうお話っていうのはさっきも言ったどちらかというとテクニック的な話じゃなくて、理想とか現実とか何か投資家としての心の持ちようというか考え方のお話だったかと思うんですけど、ああいったものはやっぱりそれも最近こう形成されてきてるのか。 でも先程のお話だと、ミヒャエルエンデが好きだったのは学生時代だったみたいなお話もありましたんで、なにか投資家としてのあり方みたいなのは最近深く考えられるところなんですか。山本: これ完全にESGの方向性が打ち出されてからその考え方の方がいいだろうってことで合わせてる部分が
  • 株式投資の前に立ちはだかる壁

    2021-11-13 01:01  

     億近読者の皆様こんにちは。 小学生の親御様のために、お金の教育論について寄稿させていただいております遠藤です。 私は中学生向けに、投資のセミナーをやることがあるのですが、そこで感じるのは、「子供は個別銘柄の話が好きだ」という事実です。 保護者様のアンケートを見ると、「経済のことを教えてほしい」といったことや「お金のことを学ばせたい」という漠然とした希望が多いのですが、そのあたりのお話は実は子供にとっては退屈です。 イノベーションやサービスの話の方が圧倒的に面白いという事実があります。 しかし、株式投資の第一歩を進むのには財務諸表の理解が必要です。 財務諸表の話は、子供たちだけでなく大人にとっても退屈な話です。 ここが株式投資の前に立ち塞がる壁になっているように思います。 私は、学校教育で、上場企業の損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書の見方くらいは最低限教えるべきだと思います
  • 有料メルマガライブラリから(403)「来年はインフレに対抗する戦闘力確保の株式投資を目指したい」

    2021-11-13 01:00  

     有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。=コラム「来年はインフレに対抗する戦闘力確保の株式投資を目指したい」= (有料メルマガ第311回・2014/12/30配信号)※2014年12月現在の内容ですので留意下さい。【前略】 業績相場がやってくるなら低PERで業績が上向いていくことが確実視されている銘柄のうち、財務内容が良く、資産をたっぷり持っている資産の割安株を選んでいくのが良い投資戦略だと考えています。 過去のコラムでは何度も増やすための株式投資(=株式戦争)は十分な老後資金ができた時はやめるべきだ、というようなことを書いてきました。また
  • 3年寝太郎株はなぜなかなか起きないのか?

    2021-11-11 20:49  

     皆さんが保有されている銘柄の株価の動きはいかがですか? 長い間下げ続けている銘柄、これを筆者は3年寝太郎株と称していますが、そんな寝たまま起きない銘柄もあれば絶えず活躍を続ける元気いっぱいの銘柄もあり、投資家の皆さんの資産増強も悲喜こもごもではないかと推察されます。 株価の変動には多くの担ぎ手が必要ですし、担がれるには企業側もネタを提供してくれないと誰しも担ごうとはしません。3年寝太郎が起きないのはまさにこうした悪循環の結果であることは言うまでもありません。 担ぎ手は投資家、担がれてほしいと願うのは企業側だし、既存の株主でもあります。企業側に意識のないケースがなかなか起きようとしない3年寝太郎銘柄の背景となっていることはある程度推察されます。 本コラムではなかなか起きてくれない3年寝太郎株に喝!を入れてみたいと思います。1.地方創生ビジネスに注力するサイネックス(2376)に喝!! 総
  • 株式投資のリスク

    2021-11-11 20:48  

     「夢破れて山河あり。」 夢を求めて投資したのにその夢が破れてしまうことも多々ある株式の世界。 夢追い人が集まっている研究開発型の銘柄とりわけ創薬ベンチャー銘柄の開発がうまくいかなかった場合の失望売りは半端ではない。 国産初の新型コロナワクチン開発については日本企業では塩野義やアンジェス(4563)が取り組んでいましたが、アンジェスからは5日のリリースで期待外れに終わった旨の結果報告があり、この後も高用量製剤を用いた第1/2相の臨床試験を開始しているとしているものの、本日の株価はストップ安(407円)となりほぼ上昇前の水準まで売り込まれてしまいました。 研究開発型の創薬ベンチャーに付き物の大幅な赤字計上が続いては売りたくもなるのは致し方ありません。 昨年6月の高値2492円から既に6分の1以下の株価水準。140万株の売りを残し明日もまたどこまで下がるのかに注目が集まります。 この株をお持
  • 日曜日開催!アイルさんの個人投資家勉強会[交換できるくん&ラクス]

    2021-11-09 13:32  

     億の近道も応援する、個人投資家アイルさん主催の東京勉強会です。今回は交換できるくん(7695)とラクス(3923)が登壇。どちらも2度めの登場となります。 たっぷりの質疑応答時間は勉強会の特徴です。 上場企業トップが登壇して質疑応答できるのはなかなかレアなイベントです。 ご自身が質問しなくても参加者の質問を聞いているだけで参考になります。 ぜひご参加下さい。■日時:11月14日(日)12:00~16:45■内容 12:30~交換できるくん(7695) 会社説明会 14:45~ラクス(3923) 会社説明会■場所:東京都中央区+オンライン■詳細、お申込みはこちら ⇒ https://ws.formzu.net/fgen/S16555551/ 当イベントは、個人投資家アイル、株式会社リンクスリサーチ、メルマガ億の近道の共催です。
  • 株主総会参加者募集

    2021-11-09 13:31  

     円創会という株式同好会では株主総会への出席を各地のメンバーに呼び掛けています。 お勤めされている方はなかなか難しいですし形式だけの総会では面白くないのですが、総会では企業にもよりますが最初に質疑応答の時間が用意されたりしています。 その時間は企業も緊張感をもって対応しますのでなかなか面白いことになります。 過去幾度となく出席しているこの株式同好会「円創会」の会長は出席した総会で必ず積極的に質問されているそうです。 皆さんも株主の代表のような感覚で総会に参加して会長のように積極的なやり取りをされてみてはいかがでしょうか。 今年の6月に開催されたテノックス(1905)も会長が長年保有されている銘柄の一つですが、その株主総会で面白いやり取りがあったそうです。 議長を務めている社長に向かって「私よりも保有株数が少ないのでもっと持たれてはどうですか?」などという驚くような発言。株価が上がらない典