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楽しめる株式市場へ
2016-03-18 23:58個人的な感想ですが、アベノミクスがスタートした2012年末以来、国内の株式投資で面白いと感じたのは翌年の2013年から2014年一杯と思います。 それ以降は、ひたすらインデックスが乱高下した記憶ばかりが残ります。 自身の投資でもその間に随分と値上がりしたものもありますが、それらの大半は13年の前半まで、またはそれ以前に投資したものばかりで、14年10月の 日銀緩和第二弾以降については(自身の追加投資が少なかったこともあり)パフォーマンスは良くありません。機動的な投資スタイルでは無いことも理由と思い ますが、何せ動くものに付くと言う短期的な投資は仕事柄も無理ですので(^^;) 2月4日のコラムにて、昨年半ばに日経平均が20,000円前後を上下していた頃からの円安効果による最高益予想や、中国バブルの崩壊予想などを挙げていくとリーマンショック前に似ている部分があると書きましたが、果たしてど -
アベノミクスは失敗していない!マスコミはなぜいつも間違える?
2016-02-18 13:532016年早々、私を驚かせたのはD誌、T誌、E誌の経済3誌がそろって株特集を組んだことです。 T誌はその紙面で自嘲気味に語ったことがあるように、「株特集を組むと、株価が下がる」という素晴らしい「外れ率」を誇る雑誌です。 またE誌が株特集を組んだ時もほぼ間違いなく株価が下がるので、私は「株価先行インデックス」として丁寧にウォッチしています。 当たったり外れたりする予想は役に立ちませんが、「いつも外れる予想」はとても貴重です。 (ただし、その逆をやれば必ず成功するとは限りませんのでご注意を…例えば事前に予想されたAかBかという選択ではなく、CとかDとかの全く事前に予想できなかった結果になることがしばしばあるからです) 「なぜいつも外れるのか?」。 それは、この2誌をはじめとしたマスコミが自分で勉強して考えることなく、世の中の主流の意見に迎合した記事を書くからです。言ってみれば、「新橋 -
バブル後半戦
2016-01-08 15:08皆さま、あけましておめでとうございます。 いよいよ今年からの数年間?がアベノミクス&日銀バブルの後半戦かと感じます。 主要市場ではシステム売買が主流となり、ファンドとみられる売買で年初から売られ続ける(年初から3日連続で昨年末比▲4.4%安)など不穏な幕開けとなりました。まるで力ずくででも下げたい主体が居るかのようです。 このバブル後半戦が数年以上も続くかもしれませんし、今年が最後になるのかも知れませんが、その辺りの変化への注意を払いつつ今後の投資を考えたいと思います。 まず目先的には、参加者が少ない中で短期資金が暴れている株式市場ですが、1月を過ぎれば年度の決算状況も見えてきますし年度内の持ち合い解消売りなども過半は終了するでしょうから、来年度に向けた投資対象の選別色が強まると思います。 当面は円安メリットや原油安メリットと言った材料は無くなり、企業毎の実力や新たなM&Aの可能 -
日本は世界をリードする可能性のある国
2015-09-15 23:52世界経済の3軸に加わろうとしている中国の経済成長に暗雲がたちこめ、株式市場の大幅下落が伝えられる中にあって米国、EUと並ぶ日本国は再び世界経済のリーダーとして影響力を発揮する可能性があります。 アベノミクスによるデフレ克服を目指す日本にはまだまだやるべきことがあります。 株式相場は日経平均が7000円台から20000円台までの上昇を見せたことで多少の警戒感が生じているのかも知れませんが、道半ばのアベノミクスであり、ここでの株価の調整は次のステージに向けた良い投資機会となると楽観的に見るべきではないかと思います。 やや短期の上がり過ぎた反動がここでは中国株の急落や米国利上げを前にしたNY株の下落、世界的株安などを通じ日本株にも表れていますが、ここでの調整場面を再びの長期調整につながると慎重に見るか次の飛躍に向けたステップと見るかで運用の成果は異なります。 ここで日本が取るべき施策は為 -
海外投資家達への再考
2015-06-26 22:59先日は読者の方から「気持ちは分かるがゴキブリやシロアリは言い過ぎではないか」とのコメントを頂きました。 確かにこのゴキブリやシロアリとしている連中は政治や行政の中にいる一握りの輩ですが、高級官僚や漫然と世襲をしている地方議員などの既得権者ほど変化 を嫌う(=美味しい蜜を手放さない)傾向を見るにつけ、それこそ彼らが嫌がる言い方でもしないことには、私自身が気を許すと忘れてしまいそうな危機感があ るからかも知れません。 ちょっと目を離すと「郵便預金の増額提案」など、ふざけた郵政族連中とかがちょくちょく顔を出しますから。品の無い連中です。オマケに国民から金を集める下準備もしておき、イザと言うときに財政の補てんに廻す算段でしょうか。 大半を占める真面目な政治家や公務員の方には申し訳ないのですが、言及しているのは票格差是正にコソコソと反対している与党内の無能世襲議員や、惰眠を貪っている地方出先機 -
祝!!日経平均高値抜け
2015-02-24 16:50先週の日経平均はついに2007年2月の18300円高値を抜けました。NYダウも高値更新となり、今週以降の株価上昇にますます期待感が高まってきました。 その背景になっているのが企業収益の改善(円安による輸出企業の好業績、昨年後半からの原油価格の下落によるコスト低下など)です。多少は明暗が分かれるものの主力上場企業の業績向上が見られます。 また、消費税増税の影響で停滞気味だった住宅や個人消費なども年度後半は下げ止まり、来年度以降は回復が期待されます。再消費税引き上げまでに景気回復を実現させ、実行の体制を整えようとする安倍首相の狙い通りとなってきそうな昨今の株高となってきました。 ここまでの展開はまだ単なる通過点にしか過ぎず、日経平均が20000円の大台にいつ頃乗せるかの議論が既に市場関係者の関心事になりつつあります。相 場が上がれば投資家心理は一段と強気に傾くのが常で、余資を遊ばせては勿 -
2015年の展望
2015-01-07 10:51アベノミクス相場は2013年にスタートし、2年を経過してきましたが、2013年には56%も上昇した日経平均ですが、2年目の2014年は7%という値上がりとなりました。株高のようで意外と小さな上げに留まったことがわかります。 こうした流れを受けて果たして2015年はどうなるでしょうか。 この上昇がいつまで、どの水準まで続くかはともかく、市場関係者の様々な意見に耳を傾けると強気の声が一様に聞かれます。株式相場は上昇してくると一段 と強気の声が高まってきますし、下がってくれば不必要に弱気の声が聞こえてきます。ここはご自身の判断を試すべきチャンスでもあります。 年間を通じて見れば強弱感が対立した後の調整は株式相場ではよくおきがちです。株式運用では値上がり益と配当による利益をどうやって取り込むのか投資家 は考えながら行動していますが、売り場をどこに置くか、買い場をどこに置くかで運用利回りは異な -
今年を振り返って
2014-12-31 06:36静かに過ぎ行く2014年の株式相場。新たな出発となる2015年新春相場に思いを馳せながら、億の近道をご愛読頂いている皆様に月曜版年内最後のコンテンツをお送り申し上げます。 振り返れば日本株はアベノミクスを背景にしたデフレ経済脱却への期待から基調としては変わりない相場展開が見られましたが、昨年の今頃あった2014年への期待はいきなり裏切られ、年前半は調整色の強い展開を示しました。 期待の創薬ベンチャーが理研のSTAP細胞に絡むドタバタ劇でネガティブな印象がもたれ物色対象から外れ、トーンダウン。代わりに浮上した介護ロボット 関連銘柄やM2M関連は仕手株同様に好需給を狙った買いで一部を除くと単発に終わった感があります。年前半は調整局面を続けていた大成建、大林組などのゼ ネコン株も後半には上昇傾向を辿り、今年を象徴するセクターの一角として存在感を示しました。 全体相場が昨年末に16291円で -
カジノその2
2014-12-20 00:0810月9日のコラムの続き?・・・のイメージで書きます。 今年の秋口までカジノ法案で大盛り上がりだった皆さんが一気に静まり返ってしまいました。海外のカジノ運営会社と組んで国内に同ビジネスを推進する会社 を造りたい、海外の超富裕層が日本のカジノビジネスに参入するにはどうすれば可能か?などと・・・幾つかの話しが舞い込みましたが、11月に入る頃にはそ れらの声がパタリと止んでしまいました。持参された資料には某大物議員や某大学教授、参加する(予定?)の大企業の名前などが入っていたりして・・・真偽 のほどは分かりませんが、面白かったです。 毎度の事ですが儲かりそうな話がでてくると沢山の有象無象が動きだします(笑)。 太陽光発電にしても、権利売買をネタに様々なブローカーさんからブリッジファイナンスや工事業者選定の件で話を伺う機会がありました。当然ながら彼らに とってはエコ発電なんてものに興味は無く -
市場潮流
2014-12-09 01:05今週(12月1~5日)の東京株式市場は、日経平均株価で460円、率にして2.6%の上昇となりました。 5日まで6営業日連続で上昇、1万8000円台乗せは実現しませんでしたが、1万7900円台実現は7年4カ月ぶりの水準です。本日公表予定の米国の11月の雇用統計が注目されますが、当面は好需給に支えられた堅調な相場展開が続くとの見通しに変わりはありません。 4日の朝刊各紙は一斉に、選挙戦序盤で与党(自民党、公明党)が優勢に戦いを進めていることを報じました。盛り上がりを欠くなか、投票率は低めになることが予想されますので、「組織選挙」を進める自民党、公明党にとっては有利であると考えます。 前回躍進した維新など「第3極」も今回は振るわず、民主党も候補擁立を含め、選挙準備は十分ではありません。今後、流れが変わる可能性もあるものの、与党は小選挙区で多少取りこぼしても、比例区で挽回する形で、前回並みの
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