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記事 99件
  • 投資が子供の未来を開く

    2023-07-23 23:13  

     大阪府で所得制限なしの高校無償化方針が発せられ、公費負担を超える部分が学校負担になることで話題になりました。大阪府では元々所得制限ありで私立校の授業料の保護者負担無償化制度が走っており、公費を超える部分については学校の負担が生じていました。 改正案は、所得制限なしで全面的に保護者の負担部分をなくし公費負担を超える部分を学校負担にしようというものでした。この「学校が負担する」という制度自体は、限られた予算内で運営する、という意味で学校側としてはしんどいものの、財政規律を保つ意味では悪くない気がします。 仮に、学校負担部分を完全公費負担にすると「あの学校はお金使いすぎだ」という文句が出そうですし、保護者に求めるなら「結局保護者負担部分が高すぎて公費負担の意味がない」という自体が生じる可能性があるからです。 お金というのはあるだけ使ってしまう、というのは人も組織も同じです。 そういった意味で
  • 株を学べば世界が見える

    2023-07-05 22:00  

     学生のうちから株式投資を学ぶことで、将来の職業の可能性を広げることができます。 投資先企業の可能性を測る際に、海外戦略を見るのは、一般的な方法です。現在日本株式市場を牽引する多くの企業は、グローバル企業なので、これは周知のことだと思います。 日本を代表する製造業を見ると、海外売上比率が半分以上、中には7~8割という企業もあります。 トヨタ自動車は販売先の大半は海外ですね。エアコンのダイキン、建機のコマツも売上構成に占める海外比率はかなり高いです。 金融業界に目を向けてみると、日本を代表するMUFGは銀行以外の収益割合が約7割、海外収益比率が4割強ということで、「三菱UFJ銀行」のイメージだけでは把握しきれないくらいいろいろと金融ビジネスをやっています。 また、大企業は買収をすることで会社を大きくしています。 たとえば、すき家のゼンショーは、買収を繰り返した結果、すき家以外のレストランの
  • 投資家目線が必要な理由

    2023-06-27 12:07  

     人材の流動化が進む昨今では、リスキリングなどの自己研鑽が必要ですが、同じ位必要なものが投資家目線で会社を見る力です。 投資家目線で会社を見るということは、その会社の将来の成長の可能性を考えることになります。また、その会社を競合と比較し、優れている点、劣後している課題を見ることになります。 そのように会社を見ることで、「自分がその会社で勤め続けるのか?」という問いに対する答えが見えてきます。 「この会社は成長する。そのためには、人材のスキルアップが必要。会社の成長に置いていかれないように、頑張って勉強しよう。そうでないと外から来た人にポジションを奪われてしまう。」 と考える人が多い会社は伸びていくでしょう。 一方で、「この会社のビジネスモデルはやばい。この会社にいても明るい展望が描けない。自分の成長意欲より、会社の成長意欲が劣っている。」 という考えを持っている社員が多い会社は、せっかく
  • 元気があれば何でもできる

    2023-06-09 15:27  

     「元気ですかー!元気があれば何でもできる!いち・に・さん・ダー!」という猪木さんの声が聞けなくなったのは、日本経済にかなりの損失だとおもいます。 今日は、そんな元気の話です。 私は5月~6月にかけてある私立中学に行って講師をしています。 数クラスの家庭科授業で投資のお話をしているのですが、そこで下記のことに気づきました。「元気は成績に影響する」 私は、出張授業の際に株式投資アプリを使って授業をしています。 お金を使わなくても投資体験ができるので、学生さんでも安心な投資教育教材です。このアプリでは架空のお金で株を買うことができます。 授業が盛り上がるように、グループ対抗の株式投資合戦をやってみました。 その中学はかなりの人気校なので、入学するのは狭き門の学校です。 ゆえにどのクラスも優秀な子が集まっていて、いい雰囲気だなーと思うのですが、ある1クラス、先生の声も通らないくらいすごく元気な
  • ダイヤモンドを見つけた

    2023-05-30 19:39  

     「まぶしい!」 先日ある私立中学で投資の授業をしてきた際に感じた私の感想です。 何が眩しいかと生徒さんたちの輝く目です。あと、教壇に立つと発見がありました。それは後半で話します。 金融教育をやっておりますFP遠藤です。 このコラムは投資家向けに書いてますが、もし、身の回りに投資をしていない人がいたら、ぜひ投資を勧めてください。 なんで私がそんなことをいうかというと、国内はもう、空前の投資ブームだからです。電車には新NISAの広告がバーンと貼ってありますし、最初に言ったとおり、意識の高い学校では外部講師による投資の授業をスタートしています。 もしあなたのお子さんの学校では、投資の授業がまだ行われていないようでしたら私遠藤を呼んでください。行きます。 ちなみに、上場企業さんからは「社員向けに新NISAのセミナーをしてほしい」というニーズが噴水のように噴き出してまして、私は準備のため最近朝3
  • 勝ち組になるという選択肢を平等に届ける

    2023-05-16 23:40  

     「2億円あればリタイアしてもいい」 FIREを目指す人たちは、このような目標を立てます。 2024年から始まる新NISAは、非課税期間が恒久になります。 株にも投資できる成長投資枠は、1,200万円あります。これを2億円に膨らませることができた際には、売却益に税金はかかりません。配当も非課税なので、高配当銘柄であれば、非課税のキャッシュフローが生涯続くことになります。 1,200万円を2億円にするためには投資対象を16.6倍にする必要があります。 例を挙げます。 P&Gの株は1990年11月に約10ドル、2022年1月時点で約165ドルをつけました。 為替を抜きにすれば、32年で約16倍になっているので、1,200万円分同社株を買っていれば、2億円へのゴールにはかなり近づいたことになります。 P&Gは66年間増配を続けています。1990年時点でも約30年連続増配企業でした。2023年5
  • 23歳から月5万円

    2023-05-02 10:57  

     「毎月5万円、30年間積み立てなさい」 私の子供が大学を卒業して、独り立ちするときには、こんなことを告げておきたいです。 億近読者のみなさんこんにちは。金融教育の専門家遠藤です。 今日は新NISAで億を作る方法のお話です。 新NISAでは、合計1800万円まで非課税枠が付与されます。 1,800万円枠を毎月積み立てで消化するためには月に5万円、30年間の投資が必要です。別の言い方をすれば、黙って5万円を30年間積み立てれば、1,800万円の投資が完了するということです。 23歳の青年の30年後というと53歳の中年です。子育てもひと段落しているころでしょうか。 新入社員から中年まで、ひたすら月5万円を積み立てると1,800万円枠を使い切れます。毎月積み立てながら、年5%の運用ができていると、1,800万円は4,161万円になります。 退職金とは別にこれだけのまとまった資産が準備できます。
  • 金融教育に金利を取り入れる時代

    2023-04-19 16:12  

     「味方に付けると頼もしい、敵にすると厄介なものとはなんでしょう?」 答えは金利です。 多くの漫画では、敵キャラが味方に転じると頼もしいものですが、金利も同じです。 億近読者のみなさんこんにちは。金融教育の専門家、遠藤です。 日本人は、金利に馴染みがありません。理由は、預金も国債も金利がほとんど付かないからです。 預金の金利はほぼ皆無に等しいのに対し、皮肉なことにお金を借りる時には金利が発生します。 日本で生きていると、金利は自分に恩恵をもたらさないのに、ちょっとお金を借りただけで請求される悪しきものだという印象を持ってしまいます。 「味方にはならず、敵にしかならないもの」が日本人にとっての金利です。 ゆえに、金融教育の業界では「お金を借りるのは怖いこと」ということを教える時くらいしか金利は登場しません。一応、投資の複利の話とかで金利は登場しますが、理論を話したあとに「でも日本の銀行では
  • 昔のアニメを観てみよう

    2023-04-04 21:36  

     「やっぱ藤子さんは熱いわ」 先日子供が観ていたアニメを観た私の感想です。 その作品は30年以上前の作品であるにもかかわらず、今作られた作品以上に「地球を大事にしよう」というメッセージが含まれていました。 億近読者のみなさんこんにちは。 金融教育の専門家遠藤です。 株式投資をする上で「未来はどんな世の中になるのだろう?」と想像することは大切なことです。 現在、馬車を作っている会社と電気自動車を作っている会社があれば、あなたはどっちに投資をしますか? 多くの人は電気自動車を作っている会社と答えるのではないでしょうか。 私ももちろん同じ答えです。 この質問の答えを考える際に多くの人は、「未来は電気自動車がもっと走っている世の中になっているだろう」という想像をすると思います。投資判断は未来を想像しておこなうのが一般的です。 ただ、いざ株を選ぶ土俵に上がると、膨大な情報に翻弄されていつの間にか未
  • 投資教育は生き方の教育

    2023-03-22 23:33  

    「投資教育は生き方の教育である」このように私は思っています。 億近読者のみなさんこんにちは。 金融教育の専門家遠藤です。 先日、町田市の公立中学校で金融教育の授業をしてきました。 以前にも書きましたが、中学生や高校生向けに金融教育をする場合は工夫が必要です。 なにしろ、学生は「面白くねー」「つまんねー」と思ったら寝るからです。 私も学生のときはそうだったので、これは責められません。 単位にもならない授業でつまらなかったら寝るしかないのは当然です。 今回は、2つのカリキュラムをやりました。 体験型にすることで睡魔と闘いました。 1つは「お金を借りる体験」。 もう1つは「投資する体験」です。 お金を借りる体験は、「車を買うとして、いくらまでなら借りていいか」を考えてもらうというものです。「定められた収入や支出、貯蓄額の前提条件を基に、毎月の返済可能額を考える」というワークです。 収入は月30