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記事 35件
  • NISAとアセットロケーション

    2015-06-18 12:48  
    今回は読者の方より 「NISA口座の活用方法について教えてほしい」 という声がありましたので、NISA口座の利用方法について考えます。  まず、最初に 「自分のお金をどこで運用するか?」 ということを考えることを、アセットロケーション(資産の置いておく場所)を考えると言います。  よく「アセットアロケーション」という言葉は聞かれると思いますが、こちらは「資産の配分方法(株式や債券や外貨、不動産など)」を考えることを指し、今回の「アセットロケーション」の話とは別の話になります。  それでは、「アセットロケーション」はどのような順番で考えるのが良いのでしょうか?  それは、主に 1.目的 2.税制の優遇 3.利用のしやすさ を考慮したうえで、比較検討することになります。  質問者さんの目的が 「長期的な資産形成」 にあるのだと仮定すると、私のおススメする制度は 1)(個人型)「確定拠出年金」制
  • 女性個人投資家の台頭に期待

    2015-01-21 11:39  
    NISA制度の開始以来、株式投資に関心のある女性が増えてきているように感じられます。小銭を貯めた女性投資家が求める運用先としては株式が手っ取り早いということになり、株式セミナーなどにも女性投資家の姿がよく見られるようになってきました。  自宅に居ながらネットで株の売買を行う主婦や会社で仕事しながら株式投資を楽しむOLなど一人一人の資金量は小さくても投資家としての勢力は馬鹿になりません。  女性が経営の現場でも活躍する時代となり、DeNAのような女性経営者に導かれた企業が発展。アベノミクスの施策も女性の活用というテーマが掲げられるなど地方創生とともに重要視されています。  証券アナリストジャーナル2015年1月号の新年の挨拶でも日本アナリスト協会の会長が女性アナリストの誕生と活躍への期待を述べています。  かくいう私も今年は女性アナリストと女性投資家の育成に着手しようと考えています。既に多く
  • 働く女性のためのNISAポートフォリオ

    2015-01-21 11:14  
    NISAの限度額である100万円の運用は1銘柄で終わりそうですが、少額でも銘柄をいくつかに分散しポートフォリオを組んで楽しむことはできます。  安定した投資を行うには投資対象となる企業のことをまず良く理解しておく必要があります。また、長期運用に耐えられる銘柄を保有しておく必要もあります。売却目標の設定も欠かせません。投資するタイミングもしっかり吟味しておく必要もあります。  働いている女性がNISAを用いた株での運用は短期勝負のような発想ではなく長期スタンスの運用が基本となります。未来のことは誰しもわからない中で長 期スタンスで投資などできるのかと言われるかも知れませんが、株式投資の王道は投資した対象企業の長期の利益成長を買うことに尽きます。最低でも1年間リ スクマネーを投じて売却せずにリターンを上げられる銘柄を選定してポートフォリオを構築されることが重要です。  NISAによる株式投資は
  • 新興国

    2014-10-17 13:56  
    10月に入ってからの株式市場は正に「カジノ金融市場」の様相を呈しています。巨大な投機資金が世界中を彷徨い、稼ぎの場を探して東奔西走している様が窺えます。  現在の市場状況(ファンダメンタルズなど)は概ね既知のことと思われますし、バブル崩壊的な悲観論が広まるにはまだ随分早いと感じますが、投機家たちは 何時の日に於いても常に、何が何でもマーケットを動かし利益機会を得ようと虎視眈々と狙っている訳ですから、彼らの意図的な相場操縦の餌食にならないよ う、自分なりに全体の流れを掴む努力は怠れません。  我々一般の投資家が彼らの行動に巻き込まれず冷静に投資を続けていく為にも、十分な余裕資金の範囲で且つ時間を味方に付けていく作戦を執る他はありません。彼らの最大の弱点は期限のある時間でもありますから。  細心の注意を払い、市場が弱気に支配されたタイミングで十分な余裕を持って投資に参戦できるような準備が最も大
  • ポートフォリオでリスク分散

    2014-10-07 22:16  
    リスク分散をすることは株式運用の基本ですが、皆さんは実践されておられますか。銘柄分散、時間分散などが主なリスク分散方法ですが、皆さんも自然体で様々な個別銘柄に投資され、時間分散を図りながらリスク分散されているものと思います。  一定期間内での成果を確認しながら資産増強に努める手法を実践されている皆さんも多いと思いますが、いかがでしょうか?  私も本メルマガで過去多くのポートフォリオを提案して参りました。  昨年11月11日に提供しました4銘柄で構築しましたNISA投資家向けの実践100万円ポートフォリオは1年間の成果を求めたものでしたが、残り期間1か月を前に成果の確認をしてみたいと思います。約11ヶ月を経て果たしてどの程度の成果を上げたのでしょうか?【NISA投資用実践ポートフォリオ2013.11】1.テクノスジャパン(3666)  ビッグデータ関連、予想配当利回り3.57%  時価:21
  • 投資商品再考

    2014-08-01 22:50  
    ここ最近の組閣ニュースについて本当の国民の声は何かと言えば、組閣とは「入閣期待組」のための組閣では無く、国家の政(まつりごと)のための組閣をお 願いしたい、と言うものです。“当選5回以上で閣僚経験が無い議員”を「入閣期待組」と呼んでいるようですが、お国のための仕事も、たいした仕事もしてい ないにも関わらず強力な3バンによって偶然5回以上も当選している議員も居ます。国会議員本来の仕事や能力とは別の理由で複数回当選しているだけと言うこ とです。  この国の政治家はいつまで寝言を言っていれば気が済むのでしょう?無能な入閣期待組を満足させるために国を滅ぼすつもりか?と問いたい。「いや、その中 に能力の高い方がいらっしゃるから。」と言った詭弁も止めて欲しい。今までこのやり方で何度国政の舵取りを間違えてきたか真摯に反省せねば本当に日本は沈 没します。事実、阿呆太郎やド鳩の頃に日本は本当に沈没しかけまし
  • 年金とヘッジファンドの株高競演

    2014-07-01 19:32  
    日経平均を改めてチェックしますと5月19日の1万3,991円、5月21日の1万3,964円から6月3日の1万5,000円台乗せまで上昇し、その 後一旦は1万4,600円どころまでの調整も考えられたのですが、6月の安値は1万4,830円に留まりました。そこからまた1万5,000円台に戻り、 今度は6月23日に高値1万5,442円まで一気に上昇し、先高感が強まった格好です。  そこではヘッジファンドの買戻しと信託銀行(年金勘定)の大幅な買い越し後押ししています。信託銀行は株価が倍にも上昇した結果、2013年は4兆円も の売り越しとなりました。2014年も3月、4月と売り越していましたが、5月は一気に6800億円も買い越しています。ここに外国人投資家が目をつけ、 買い戻しを図ったというのがここでのバックグランドだと見られます。いわば年金とヘッジファンドの株高競演が見られたことになります。  NI
  • バックナンバーから「市場のマネジメントその6」

    2014-06-27 15:50  
    街のコンサルタント氏の過去配信ライブラリから、コラムを再編集して掲載いたします。  なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。   (億の近道・2013/7/11配信号) ※注 2013年7月現在の内容ですので留意下さい。  投資信託の販売が好調のようで、最近では似たり寄ったりの新ファンドの広告を頻繁に目にすることや、「運用は大丈夫か?」と感じるファンドもあったため昨日この文章を書き終えたものの、今朝の紙面に投信統合の記事がありましたので少し加筆します。  販売会社(販売力のある大手銀行・証券)ありきの日本の投資信託業界の事情ゆえに、投資家のメリットがなおざりにされた運営がされてきました。売り易さ ばかりが優先され、大手金融傘下の運用会社(日本では大半が大手金融の子会社)は販売会社の言うなりで、その時その時に売り易い(沢山売れそうな)商
  • タイミングが大事

    2014-03-28 13:31  
    昨年末頃から設備投資の前提となる機械受注が伸びているとの記事が増えています。もちろん海外での投資が増加している訳ですが、受注統計などを見ているとここへ来て国内メーカーからの受注増加も見て取れます。前年同期比で20%以上も増えています。  確かに、もし私が製造業の経営者なら、例えば大手自動車メーカーが外へ出ていくなら現地調達に加わるべく一緒にメーカー近くに工場を建てねばなりません が、現調の必要性が高くない製品であれば出来るだけ国内で作りたいと考えます。技術流出の心配が少ないですし歩留まりも高まりそうです。しかも円安で利益 が出るようになったのなら、ちょっとくらい人件費が安いとはいえ、わざわざ危険の多い地域や、それこそ何も悪いことをしていないのに政治的意図で不当逮捕 されたり抑留されたりするような(嘘つき)独裁国家に大事な社員を行かせたくありませんから。  国内は設備更新期を迎えていますので
  • 市場潮流

    2014-02-17 13:11  
    今週(2月10~14日)の東京株式市場は、日経平均株価で149円(1.0%)の下落となりました。週間ベースでは6週連続の下落です。週前半は、2月 に就任した米FRBのイエレン議長が議会証言で金融政策の継続を表明したことを好感して上昇しましたが、週後半は円相場が1ドル=101円台に入るなど円 高傾向を受けて反落しました。  ただ、市場関係者の間では、「世界経済の基調は変わらず」といった落ち着いた論調が目立ち始めました。先進国中心の景気回復と一部新興国の景気伸び悩みは当初から想定されたものであり、こうした基調は変わらない、といった内容です。  投資家別売買動向をみても、2月の第1週は、海外投資家が5週ぶりに買い越しとなり、個人投資家は5週連続の買い越しとなりました。当面、厳しい寒波の 影響を受けた米国の経済指標が出てくるため、株式市況も一進一退が続くとみられますが、好業績銘柄を物色する展開から